解説

 
「MUSA 武士」のキム・ソンス監督が、「私の頭の中の消しゴム」のチョン・ウソン主演で、架空の都市「アンナム市」を舞台に描くクライムサスペンス。刑事のハン・ドギョンは、私欲のためにあらゆる犯罪に手を染める市長のパク・ソンベによる悪事の後始末を金で請け負っていた。末期がんの妻の治療費を言い訳に、金になるならどんな悪事にも手を染めるドギョンの弱みを握る検事と検察捜査官は、ドギョンを脅迫。市長の犯罪容疑追及のためにドギョンを利用する。ドギョンを中心に、検察と市長、それぞれの思惑が交差し、生き残りをかけた戦いへと展開する。ウソンが主人公の悪徳刑事ドギョンを、市長のソンベ役を「ベテラン」のファン・ジョンミンが演じる。

アシュラ : 作品情報 - 映画.com

チョン・ウソンは悪徳刑事。
本来なら、ハ・ジョンウやイ・ジョンジェあたりがしそうな役。

まず、監督にお礼を言いたい!

「この映画の主演にチョン・ウソンを起用してくれて、ありがとうラブ

端正な顔に、ストーリーが展開するうちに、だんだん傷が付いて行く様子が痛々しかったガーン

突発的な殺人を薬物中毒者になすりつけ、市長と検事の板挟みになり、苦悩しながらも保身を図る自己中心的なクズさが最高グッ

日に日に死に近づく奥さんなど、悲壮感が漂うけど、
「いや、でも、浮気してたし」
と思ってしまうせいもあって、あまり同情できない。

拳銃を持ち去られ執拗に追いかけるシーンなど、
「拳銃を紛失→売人が持っていた」
となると、立場がますます悪くなる、という保身のみ。

それで全てを台無しにした挙句、新たな殺人まで誘発してしまう、とことんツイてない様子ガーン
 
ウソンさんは、今まで正義の側の、正統派の役が多かったけれど、意外と、ダークな役もこなせるんだな、と。
 
ハ・ジョンウやイ・ジョンジェならダークな役を見慣れていたけれど(この二人はダークな役を演じたら、輝くばかり星)、ウソンさんだと、この二人にはない、意外性や新鮮さを発見!
 
もっとダークな役を演じて欲しい。
40代を迎えて、新境地の開拓に期待ウインク
 
(2017.3.18 at シネマート心斎橋)