1953年、朝鮮戦争末期の停戦協議は難航を極め、南北境界線付近では、一進一退の攻防戦が2年以上も続いていた。人民軍の内通者がいる、との報を受け調査するために、激戦地・エロック高地のワニ中隊にやって来た韓国軍防諜隊中尉のウンピョは、そこで開戦直後に生き別れになった戦友・スヒョクと再会する。しかし、スヒョクは異例の出世を遂げ、冷徹な戦争マシンになっていた。やがて、高地奪還のための出撃の時がやってきて…

RAINY ON THE SEA

高地戦 THE FRONT LINE - goo 映画


主役も脇役も、韓国映画やドラマによく登場する有名な俳優ばかり。
この作品にかける製作者の並々ならぬ意欲を感じました。

シン・ハギュンさんとコ・スさん。
さすが旬の俳優同士だけあって、上手い~!!

特に、コ・スさんは、端正な顔立ちに似合わぬ冷酷さ。
でも、戦争がなければ、きっと純粋で穏やかな青年でいたのだろうと思うと(可愛い女の子の写真を見て「戦争が終わったら会いに行く。俺の未来の妻だ。」と言うシーンなどで)、戦争の残酷さを感じました。

そんなコ・スさんが、まさかの途中脱落叫び
「主役が脱落してどうする~!?『24』のジャック・バウアーなんて、死んでも生き返るのに~あせる

大尉役のイ・ジェフンくん。
兵役に行く直前まで、仕事をしていました。
(声優をつとめた映画の広報で「(入隊まで)48時間、切りました」と言ってました)。

入隊直前までずっと仕事をしていたおかげで、これから三本の映画が公開されるそうです。
どうしてそこまで売れっ子なのか不思議でしたが、この映画を見て分かるような気がしました。

『魔王』のときのチュ・ジフンさんをほうふつさせる目力と苦悩する表情

良かったです~!!

最後の高地の奪い合いは、
「もうどっちのでもええやん。元は一つの国家、だったのだから…」
と、言いたくなりました。

(2012.11.29 at シネマート心斎橋)