チャン・ヒョク、キム・ガンウ、オム・ジョンファらオールスターキャストで、"五感を刺激するエロス"をテーマに描かれた5編の短編ラブストーリー。『四月の雪』のホ・ジノら韓国を代表する5人の監督たちが、それぞれ美しい映像と個性あふれるシチュエーションを駆使し、"視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚"に訴えかける物語を描き出す。恋愛のチャンスをモノにしようと意気込む男の本音をチャン・ヒョクがコミカルに独白する『his concern』。キム・ガンウが一途に妻を愛する優しい夫に扮した『Me,I'm Hero』。演技派ペ・ジョンオク&若手キム・ミンソンが女同士の秘密の企みで魅せる『33rd MAN』。オム・ジョンファが夫の浮気相手を憎む一方、奇妙な愛を募らせる『In the End is My Beginning』。そしてキム・ドンウク、シン・セギョンら、フレッシュな次世代スターの魅力が光る『One Fine Day』まで、スターたちが体当たりの熱演を披露。彼らが挑む美しいエロス・シーンも必見だ。総製作費約10億ウォンという低予算ながら、キャスト陣、監督たちの感性が際立つ佳作。

RAINY ON THE SEA


オガムド~五感度~

急遽、鳥取に行くという予定外の行動(韓国ドラマ『アテナ』鳥取ロケ(9月20、21日)【追記あり】)をしたために、感想をUPし損なっていました。
とっても今更ですが、よろしければあせる

今回の『韓流シネマ・フェスティバル 2010 ~新しい風(セロウン・パラム)~』「韓流シネ・フェス2010」では、(特別上映作品を除いて)5本見ました。

その5本のうち、もう一度見るとしたら、この映画を選びますチョキ

この映画は5話からなるオムニバスでテーマはエロス

なので、5話全てにベッドシーンが登場します。

でも、結局は人間関係、コミュニケーションを描いている、と思いました。


以下、ネタバレありで書いています。ご了承の上、お読みください。


1『his concern』
出張のために乗った釜山行きの電車で、美脚の美女に魅了された男(チャン・ヒョク)。意を決して声をかけようとするが......。


チャン・ヒョクさんが、可愛いラブラブ!
初めて、ヒョギを可愛いと思いました。
思い出すと、ニヤけてしまうくらいにひひ
サングラスをしてソファーで眠り込んでいる姿なんて、本当、可愛かった。

2『Me,I'm Hero』
不治の病に侵された妻(チャ・スヨン)は、家の中でかくれんぼをしながら夫(キム・ガンウ)の帰りを待つことが唯一の楽しみだったが......。


帰宅した夫がテーブルを見ると、料理を盛った皿が、何種類も並べられている。
後に、妻は病気だったことを知り、具合が悪くて料理どころではなかっただろうに…。
たとえ、「出来合いの惣菜を並べただけ」だったとしても、その品数の多さに、夫への愛を感じました。

そして、一人になった夫はキムチと共にラーメンを食べる。
あちらこちらで見つける妻が居なくなった証拠。

お葬式のシーンも遺影もないのに、夫が見せる喪失感によって、妻が死んだことが分かります。
この辺りの演出のさりげなさに、うなりました。
日本映画なら、説明過多にして、台無しにしかねない部分。

こうした演出を日本映画でも、して欲しいな~。
こういう題材は、日本人も得意なはずだからニコニコ

3『33rd MAN』
鬼監督からなかなかOKテイクをもらえない新人女優ミジン(キム・ミンソン)は、共演のベテラン女優ファラン(ペ・ジョンオク)から、監督を誘惑する技を伝授され......。


女優の若さと美しさの源が 人肉食 だったとは叫び
個人的には、あの監督より、もっと若くてハンサムな方が効果が大きいのでは?と思いましたにひひ

4『In the End is My Beginning』
夫(ファン・ジョンミン)が愛人との不倫中に死に、突然未亡人となったジョンハ(オム・ジョンファ)。そんな彼女のもとに、夫の愛人が訪ねてきて......。


夫と妻と夫の愛人。
夫が死に、妻と愛人が同居生活を始める。
妻と愛人は、姉妹のような間柄で、かつて同性愛の関係にあったことと、結婚を機に関係が断たれてしまったこと。
愛人が夫と関係を持ったのは、実は、夫ではなく妻のそばにいたいから、だったこと。

愛人「結婚してしまった愛しい人のそばにいたいからその配偶者の愛人になった。嫌われてもいい。そばに居たい」

「憎くてたまらないが、一方で愛しさも感じてしまう。そして、そんな自分に嫌悪感を抱く」

約20分でよくここまで描いたな~、と感心しました。

夫がファン・ジョンミンさん、というのがまた絶妙なのですよね~。
映画『ハピネス』でもそうでしたが、善人と悪人の部分が渾然一体としていて、悪いこと(妻の後輩に手を出した)をしていても不思議に憎めないというか…。

5『One Fine Day』
ジウン(キム・ドンウク)とユンジョン(イ・ミンソン)ら、互いに仲の良い3組の高校生カップルが、1日だけパートナーを取り換えることになり......。


これ、高校生の話なんだあせる
てっきり、

「大人になってから高校生の頃のことを振り返って、そのときに実現できなかったことをしてみる」


話かと思ったガーン

キム・ドンウクくんのベッドシーンがあるかも!?と思ったら、キス止まりだったダウン
残念ダウン

(2010.9.4 atシネマート心斎橋)