新型インフルエンザ。 | パコの手作り石けんのあれこれの雑記

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え~と、石けんを作っているにあたって、あれこれとやっている訳なんです(^^;)
そんなことを綴っております。

大変な騒ぎになっておりますね・・・・。騒ぎになるのもわかりますけれども・・・・。フェイズ6に格上げされるのも時間の問題かも知れません・・・・・。

ところで、友人からこんな電話を頂きました。
「豚肉ってヤバイんでしょ?」

豚肉はヤバクありません。


ウィルスというのは、幾つかのタンパク質が連なった構造をしており、その配列によって様々な様相を呈するのですが、タンパク質で出来ていることに変わりはないのですね。
タンパク質というのは熱で変性しますが、この変性温度は70℃以上で約1秒でございます。人が火傷をするような温度であれば、ウィルスだって生き残れません。ですから、70℃を越える温度でしっかりと調理をしてやれば、大丈夫なんです。強いウィルスでも、70℃以上で約2秒の加熱をすることにより、非活性化いたします。(要するに感染力を失います。)もちろん調理する時に2秒、なんて速さで調理することはありませんから、ウィルスに関しては加熱調理することで充分対応出来ます。
ですから、いきなり早々と豚肉メニューを取りやめた某牛丼チェーンなどのやり方は、いたずらに風評被害を煽るだけの行為かと思うのです。
豚肉は庶民の味方、私はこれからも豚肉料理をオカズに出しますよ。願わくばスーパーから豚肉が消える、などという事態になりませんように・・・・。

更に、すでにフェイズ5まで来ている状態であります故、豚云々の話ではなく、もうヒトからヒトへの感染が問題となっている訳です。そちらの予防を重点的に考えるべきかと・・・・。

マスクにつきましては、ウィルスは非常に微小なものですから、マスクの繊維の間を通り抜けることが出来ます。ですから、ウィルス自体を防ぐことは出来ませんが(マスクでもって防ごうと思いましたら、バイオハザード用のガスマスク様のものでないと無理かと・・・・)、ただ、インフルエンザは飛沫感染と言いまして、咳やくしゃみなどで飛んだヒトの唾液に含まれ、それを吸いこんだ場合に感染しやすくなります。目に見えないような飛沫でもウィルスはうじゃうじゃ潜んでおりまして、飛ぶ範囲は大体2m。ですから、感染者はウィルスの含まれた唾液をまき散らすことを、未感染者はその飛沫を吸いこむことを、防ぐ意味でもマスクはある程度有効な手段だと思われます。

さてさて。2009年1月に日本医療設備協会で発表されました宮内彦夫氏の、「湿度制御における感染管理」という論文がございます。
この中で湿度とウィルスの活性について述べられております。
参考文献として、1961年に発表されたG・J・Haper氏の「Survival test for viruses」という論文、1985年にアメリカ暖房冷凍空調学会が発表しました「室内有害物質と相対湿度の相関」という論文を用いておられまして、ここでは湿度が50%~60%で活性ウィルスの数は著しく落ち、ほとんど残らない、というような結論を得ているようでございます。ウィルスの予防としての理想的環境は湿度が50~60%、温度は20℃~25℃、ということであるようです。(ということは、あまり湿度が高過ぎてもいけないのだな、^^;)
平成16年に秋田県衛生科学研究所の疫学調査研究として庄司さんという医師の方が発表された研究結果でも、湿度の管理はインフルエンザへの予防効果が高そうだ、という結論となっているようでございます。

これから温度も湿度も高くなって参りますので、インフルエンザの感染状況は収まるのではないか、という見方が多数でございます。私もそうであってくれればいいな、と思っておりますが、とりあえず、この温度と湿度とウイルスの相関関係を念頭に置いて、室内の温度と湿度には気を配ってみたいと思う訳なのでありますね。
湿度が足りなければ加湿器、多すぎればエアコン(除湿しますので・・・)、と文明の利器を使いながら、もちろん手洗い、うがいも忘れずに、とりあえずマスクなんかも用意して、予防にこれ努めたい、とは思っております。

日本に上陸したかも知れないここ数日、この疑いが晴れたとしても、いずれは上陸するであろう(世界でこれだけ広がっているのですから・・・。ウィルスが飛行機に乗り込んだら、世界中のどこへだって行けます、というのはWHOの見解です。想像以上に飛行機網というのは世界をつなげております故。)ウィルスへの対策はしっかりしたいな、と。

軽く見てはなりませんが、それでもパニックになってもいけないものでありますよね・・・・・・。
特に感染者が出た場合、その方のプライバシーや、尊厳を傷つけるような差別的な行為は絶対にしたくないものです。
誰でも感染し得るものですから。
なるべくなら冷静にこの事態を受け止めたいものであるな、と思っております。

しかし・・・・不況の上に新型インフルエンザ・・・・・。パンデミック寸前・・・・・。明るいニュースはございませんかね・・・・(^^ゞ