二人のプロカメラマンに同じ物件を撮影してもらいました。

 

 

同じプロでもここまで差があるとは思いませんでした

 

 

まずはこちら。プロカメラマンA氏の撮影した写真

 

続いてプロカメラマンB氏の撮影した写真

 

同じリビングを撮っているのに雰囲気も構図も大きく異なります。

どちらの写真が好きかは人それぞれ好みもあるところですが

多くの人はB氏の写真を選ぶのではないでしょうか。

 

理由としてはこうです。

まずA氏撮影の写真は水平が取れていないですね。

ソファーはまっすぐなのに上の白い梁や天井は傾いています

角度をつけずに真正面撮影する場合、垂直水平を揃えて撮影するのが基本です。

撮影した後でソフトを使ってこの歪みを補正することもできるのですが

撮影した時点でこれだけ傾いているのはちょっとありえない・・・もやもや

 

 

次に写真の色合いです。

見てわかるようにA氏撮影のほうが全体的にオレンジが強めです。

たしかに室内は電球色の照明ばかりなのでオレンジがかるのは当然なのですが

それにしてもオレンジが強すぎます・・・

これでは家具やインテリア、壁や床などの本来の色が全くわかりません。

撮影時にカメラの設定でホワイトバランスというものを調整して

実物の色の見え方に調整するのが基本なのですが・・・

B氏撮影のほうは逆にオレンジが若干弱いのですが

これは撮影後にいくらでも補正できるのです。

しかし撮影時にA氏のようにこれだけオレンジに撮ってしまうと後から補正できませんもやもや

 

 

最後に写真の構図ですね。

CGパースも構図(アングル)が重要であるように施工写真も構図が最重要です。

二人のカメラマンには特に指示は出さずに撮影をお願いしました。

まさにカメラマンのセンスが試されるところです。

今回の建物はリノベーション物件だったのですが座敷の既存天井をそのまま残して、

「和」と「ミッドセンチュリー感」を融合させた空間が見せ場の1つでした。

それに気付いたのかB氏は天井仕上げを大きく取り込んだ構図してあります。

若干低い高さから撮影しているので空間の広がりも感じられます。

一方、A氏撮影の構図は・・・室内をただなんとなく撮っただけとしか・・・

 

 

次はデッキの写真です。

ここも今回の見せ場の1つになっています。

 

ではまずA氏撮影の写真から

 

続いてB氏撮影の写真

 

同じデッキの写真なのに全く違いますよね。

撮影時間帯も違えば、撮影方向も真逆です。

 

なんでしょうか・・・

A氏撮影の写真が悪いというわけではないのでが、

ただ「普通」なんです。

芝生の緑を入れたいのも理解できますし構図もまとまっていると思います。

 

ただ、

B氏撮影の写真から感じる「雰囲気」みたいなものがないんです。

これはとても言葉にするのが難しいのですが、

ワクワク感やドキドキ感のような人を惹きつける要素がないのです。

 

 

私自身も多少ですが一眼をかじっている人間なので

写真の難しさは重々承知しております・・・

 

 

しかしこのブログで何度も書いていますが、

施工例写真は超重要なのです

せっかくホームページに顧客を誘導してきても

そこに掲載している写真が残念だったら人はすぐに離れていきます。

顧客は必ずと言っていいほど施工例写真から見ていきます!

 

 

住宅雑誌であっても写真はとても大切です。

何十社も何百枚もの膨大な住宅写真の中から目に止まるような写真でなければ

読み手にスルーされる可能性が高まります。

いくら文章で住宅性能や家づくりの思いを書いても読まれなければ意味がありません。

 

人の目に止まらせるという手法はマーケティングの基本です

「アイキャッチ」などとも呼ばれます

 

 

住宅雑誌に掲載しても問い合わせがない・・・

 

HPに施工例を追加しても反応がない・・・

 

 

このような方は施工写真に問題があるかもしれません