このブログは、最初の主題を、「現職警察官の内部告発」にしようと考えていたのですが、幸か不幸か、この記事を書こうとしたときに「東村山ウォッチャー」の間で内部告発についての考察がブームになってしまいました。それどころか、かの宇留嶋氏のブログ「ブログマガジン エアフォース 」まで内部告発に言及することになってしまい、もう、現時点では3周遅れぐらいになってしまっています。


 とはいえ、私としては、ブームが始まる前から内部告発について考察してましたし、折角ここまで記事を書いてきましたので、気にせずに自分の考察を書いていくことにします。


 さて、この「現職警察官の内部告発」、ちょっと変だと思いませんか?以下では、内部告発についての疑問点を挙げていきましょうか。


(1)疑問点その1

 そもそも、なんで瀬戸センセーのところに内部告発しないといけないの?瀬戸センセーは、確かに、創価学会の追及もそれなりにしていましたが、瀬戸センセーの本流は、反共(特に、反中共)、国粋主義でしょうが。朝木市議事件に取り組み始めた頃(2008年7月1日頃)は、反創価活動は、それほど活発とはいえなかった。先のエントリーで考察したように、むしろ反創価ネタを探していたっていう状態。朝木市議事件については、それまでな~んにもやっていない。それなのに、内部告発者が告発先を瀬戸センセーのところに選ぶって、ちょっと考えにくい。普通に考えれば、遺族の直子タン*1)や、草の根会派の黒幕、矢野穂積市議に内部告発をするでしょう。まして、捜査に携わった現職警察官であれば、朝木直子市議や矢野穂積市議が、朝木明代市議の転落死は他殺であると主張していることを知っているでしょうから。


(2)疑問点その2

 内部告発者は、「瀬戸さんたちがこの運動を時効前に国民運動として盛り上げてくれるならば、われわれはその全貌を明らかにする用意がある」なんて言ってますけど、国民運動を盛り上げるのなら瀬戸センセーにもっと重要な情報を提供しないとだめでしょうが。 国民運動を盛り上げるためには、未知の重要な情報を公開することが不可欠。でも、瀬戸センセーは、内部告発があったってこと以外は、未知の重大な情報なんて何も出さない。瀬戸センセーから出てくるのは、すでに一度裁判所での審理の対象になったものばかり。こんなプアな証拠じゃ全然だめでしょう。結局、未知の重大な情報なんて内部告発者から何ももらってないんじゃない?10月23日まで何も重大な情報が公開されないので、そう判断させて頂きました。


 それに、内部告発者が決定的な証拠を握っているのであれば、直子タン*1)にそれを渡して告訴をすることが、検察に再捜査を促すにも、この事件を国民運動として盛り上げたりするのに最も有効だと思いません?瀬戸センセーが嫌いなマスゴミには警察・検察番の記者がいて、彼らだって、それなりに仕事しているんですよ。

 え、世論が盛り上がらないと検察はまじめに捜査しない?あのねー、検察は、告発や告訴があったら、捜査を尽くす法律上の義務があるんですよ(刑事訴訟法242条)。「こんな内容の告訴(告発)をしたのに検察がまじめに捜査しない!」って大騒ぎするのが最も国民運動を盛り上げるのに有効だと思いません?


 ついでに言えば、検察が不起訴にしても検察審査会に不服を申し立てればいいでしょうが。検察審査会の審査員を創価学会の信者で揃えるのは不可能。何せ、選挙権がある国民から抽選で選ばれるんだから。


(3)疑問点その3

 「創価学会の信者と見られる検察官からの捜査打ち切り」って、ちょっと待て。警察と検察は、基本的には独立した機関でしょうが。そりゃ、法律上は検察の優位性が認められるけど、検察が警察に無理やり捜査の打ち切りをさせるって、検察庁が警視庁に喧嘩売るってことですぜ。こんなこと、件の検事一人の独断でできることじゃないでしょうが。警視総監から捜査打ち切りって指示が来れば(警視庁の)警察官は捜査を打ち切りにするでしょうが、別組織の検察官が個別の捜査に介入なんて通常の実務ではありえない。


 他にも、細かい疑問点は色々あるかな?他にも思いついたら、追記します。


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 瀬戸センセーは、内部告発について変だと思わなかったんですかね。自分のところに重大な内部告発があった(と錯覚した)から舞い上がっちゃったんじゃないですかねー。もう少し、瀬戸センセーは、自分について客観的に見えるようになって欲しいです。

瀬戸センセーは、まだそこまでの大人物じゃありませんから。

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*1) 朝木直子市議のこと。個人的には、朝木直子市議は、ビジュアル的に好みな感じなので、C.I.Lのおはらんのいうようなキ○○○バ○ア(検閲削除)ではなく、むしろ、「直子タン」がふさわしいかと。