【2017.02.04(土)-05(日)】
 
 
この週末は樹氷の山を楽しみに南東北は福島へ。
 
天気予報と樹氷の出来具合いなどから選んだ山は
裏磐梯の西吾妻。
 
土曜早朝、チビさんと福島へ向かった。
 
郡山に着く頃に夜が明けたが
天気はイマイチ。
 
やっぱり東北じゃなくて
晴天予報が出ていたアルプス方面の方が良かったか?
 
なんてこと考えてるうちにグランデコに到着。
 
 
 
 
リフトに乗ってゲレンデトップへ。
天候回復を期待。
 
が、期待叶わず
あたりはガスで真っ白。
 
でも
たっぷりの雪を目にして燃えてきた。
 
久しぶりにラッセル三昧といってみよう!
 
 
 
 
スキーをデポしてスノーシューに履き替える。
 
なんてことしているうちに
一番登山者がコースイン。
 
まっさらな雪面にトレースが刻まれていく。
やばい、出遅れた!
 
トップに遅れること5分、
ようやく準備が完了しスタート。
 
既に4〜5人の方がスタートしており
トレースがくっきり。
 
この新雪を前にしてトレースを辿る気にはならない。
 
あくまでノートレースラッセルにこだわる。
 
よって
先行者とはスタートポイントを変え
他のルートを登る。
 
フカフカの新雪を蹴散らしながら
ノートレースの雪面を登り進んだ。
自分で道を切り開く、これがノートレースの楽しさ
 
 
 
息があがり、汗が吹き出る。
 
こんなハードなラッセルは2年ぶり。
 
きついけど、楽しい。
 スノーシューを履いても膝下まで潜る
 
 
 
 
 
1時間を過ぎたあたりで右手から
別ルートで出発した一番スタート組が現れた。
 
このグループに合流し、
トップを譲っていただく。
「トップ代わります」と言って断られることはまずない。
 
 
 
トップと言っても、
既にスキーヤーのトレースが付いていたので
しばらくはこのトレースを辿る。
 折角の樹氷群も、この天気では...
 
 
 
樹林帯を抜け、きつい傾斜を登り切ると
西大填の山頂に到達。
 一瞬日が差し、無数のモンスターが現れる。
 
 
 
ここまで二時間、
汗ダク、心地よい疲労感。
 
やはり
トップラッセルで登りきった満足感は最高。
最高の疲労感&達成感
 
 
 
周囲はガスで真っ白。
 
殆どホワイトアウト状態だったが
西吾妻方面にはスキーヤーのトレースが付いている。
 
なので
これを辿って西吾妻に向かうことに。
 
 
 
 
しばらく下り、
その後、山頂への登り返しに入った。
GPSでルートを確認。
 
スキーヤーのトレースは西吾妻小屋に向かっていた。
 
小屋を経由すると遠回りになるので
トレースを外れ西吾妻山頂に向かって直登。
 
再びノートレースの雪原をラッセル。
 
立ちはだかるモンスターの間を縫って
上へ上へ登り進んだ。
山頂下の ミニモンスター群
ここが西吾妻のクライマックス
 
 
 
この時期、
西吾妻の山頂標識は雪に埋もれているので、
山頂を示すものは何も無い。
 
とにかく一番高い所が山頂なのだが
このガスでは
どこが一番高いかさえ分からない。
 
周囲の様子を探っていると
一瞬ガスが切れて山頂が見えた。
ほんの一瞬だけ青空、山の神のお導き?
 
 
 
方角を見定め、
モンスターの間を縫ってひと登り!
 
しばらくして登り傾斜がなくなる。
 
GPSを見て、
山頂であることを確認。
 
天気やモンスターの出来具合云々より 
スタートからフルラッセルで山頂を登り切ったことに
最高の充実感を感じた。
 
チビさんもよく付いて来た。
少しだがラッセルも手伝ってくれたそのパワーは見事。
 
西吾妻山頂一番乗りを
二人で喜んだ。
 
 
 
 
天気が良くないので
長居せず下山することに。
 
フルラッセルの余韻に浸りながら、
モンスターを鑑賞しながら、
のんびりと山を降りていった。
 登山終了寸前で青空がちらほら。毎度のあるある。
 
 
 
 
14時過ぎにゲレンデに戻り、
5時間の山行を終了。
 
真っ青な空の下で、
無数に立ち広がるモンスター群を堪能することはできなかったが、
もう一つの楽しみである新雪ラッセルは
十二分に楽しめた。
 ゲレンデの下りはスキーで。
 
 
 
やっぱりトップラッセルは
最高!
 
 
 
山行を終え、
今宵の宿である裏磐梯ロイヤルホテルに向かう。
 
 
 
 
いつもながら直前のネット予約。
 
今回も運良くいい宿を取ることができた。
 格安なのにこの広さ! 快適だが、ちょいと落ち着かない。
 
 
 
 
のんびり温泉に入ってラッセル疲れを癒した後
夕飯を食べに外出。
 
これまたネットで調べた
「山の駅食堂」へ。
 
 
 
 
食堂の女将さんおすすめの
「激うまトマトラーメン」をいただく。
 
これが絶品!
トマトとチーズのイタリアンラーメンって感じ、大当たり!
 
 
 
山の天気は良くなかったが
ラッセルを楽しめ
いい宿に泊まれ
うまいラーメンにありつけ
この日は言うことなし。
 
 
そして翌朝、
ホテルバイキングの朝食を
たらふくいただきながら外の景色を眺めれば
朝日に染まる磐梯山。
 
 
 
 
この日は箕輪山で
ゲレンデスキーを楽しむ予定だったが
この天気を目にすれば
気持は当然ながら山へ。
 
チビさんに相談するも
だいたいいつも考えてることは同じ。
 
ということで、あっさり予定変更。
 
スキーついでに山もひと登りしてみることに。
 
箕輪スキー場は
ゲレンデトップから箕輪山に登ることもできる。
 
知名度は低いが
箕輪山は安達太良連峰の最高峰。
 
そんな箕輪山に挑もうと
急いでホテルを出発。
 箕輪山
 
 
 
リフトでゲレンデトップまで上がり
そこからスノーシューを履いてスタート。
 
山頂までの標高差は320mほど。
一時間半もあれば登れてしまうイージーコース。
 
西吾妻のようなたっぷりの新雪ではなく
締まった雪なので歩きやすい。
 
だが
ラッセルにならないのがちょいと残念。
 
 
 
 
数本のトレースが残っていたが
勿論ここもトレース外し。
 
山頂に向かって直登。
ノートレースを楽しむ。
 
 
 
 
スタート直後は
所々ブッシュが出ているところもあったが
標高が上がるにつれ
あたりは白一色の銀世界。
標高1600mを超えるとこの銀世界、さすが東北の山。
 
 
 
晴天とはいかなかったが
高曇りなので展望は良い。
 
 
 
 
磐梯山をはじめ
昨日登った西吾妻
その奥には真っ白な飯豊山
北には蔵王と
南東北の名峰を眺めながら歩ける快適さ。
飯豊は真っ白
 
 
 
山頂直下の踏み抜きには苦労したが
1時間10分ほどで箕輪山頂に到達。
山頂付近は雪の芸術
 
 
 
そして
安達太良山の大展望が目に飛び込む。
 
 
 
展望も良いが
山頂標識に驚いた。
鶏の唐揚げの揚げる前、みたいな...
 
 
 
鉄山の向こうに安達太良山が近い。
 
この次は
ここから安達太良山まで縦走してみようと
チビさんが提案。
唐揚げ、じゃなくて山頂標識...多分
 
 
 
面白そうだ。
 
天気がいい日を狙って
是非とも縦走に挑んでみよう。
 
 
 
 
しばらく山頂を楽しんだあと
そんな話をしながら山を降りていった。
 
 
 
 
下山途中に
こんもりとした樹林帯があったので
そこに踏み入ってみる。
 
森の中はフカフカな雪と迷路のような木々。
 
これが幻想的で面白い。
 
 
 
右へ左へ思いのままに歩き回り
パッと森から抜けるとゲレンデは目の前。
 雪の森から出て来たチビさん
 
 
 
2時間半ほどの山行を終えた。
 
ゲレンデに戻り
山人からスキーヤーに変身。
 
 
ゲレンデスキーを楽しむが
二日間の雪山山行で足はプルプル。
 
 
 
 
おまけに天気も悪くなってきたので
数本滑ってこの日は終了。
 
岳の湯で汗を流して家路につく。
 
 
楽しかった福島遠征、
最後のシメは
中島村の仲屋さんで美味しい唐揚げをいただく。
 
ここの鶏唐が大好き。
福島遠征の帰りによく寄るお店。
 
 
 
食べてよし
泊まってよし
そして、登ってよしの
いいことづくしの福島遠征を終えた。
 
 
スカッと晴天とはいかなかったが
二日で二座の雪山に登れ
ちょいと特した感じ。
 
標高はさほど高くないが
展望良く、
積雪豊富な山に手軽に登れてしまうところが
東北の山の魅力。
 
久しぶりの東北遠征だったが
冬の東北の良さ
福島の山の良さを改めて実感。
 
機会があればまた来よう。
 
次は縦走か!
 
 
 
お次は
いずこの山へ...
 

 

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