情に流されず!
情けは人の為ならず
ことわざにある言葉であるが、この意味は人に親切にする事によって、いずれ
は、自分にも返ってくるという意味があるが、経営者にとって”情”とは必須と
なる能力であると思う。
愛情は勿論であるが、実は”非情”も経営者にとっては重要な資質なのではない
だろうか。
本日、私はある人を泣かせるような決断をした。
それは、グループ全体責任を背負う身として、一人への情け(一部への情け)
をかける事によって、全体が苦しむ事になるだろうとの決断であり、ひいては
その本人の為にもならないと考えた上での決断である。
本当に心苦しい決断、判断を経営者は時にはしなくてはならない。
決して保身に走らず、どう思われようとも、どんなに嫌われようとも、どう恨
まれようとも、一人の為だけに情けをかける訳にはいかないからだ。
様々な決断をする際に”甘さ”があったり、保身に走ったり(自分が嫌われたり、
自分がどう思われるかによって行動したり)していては、経営者としては失格
であり、経営者とは常に私心を捨て、私利私欲に捉われず、全体の為にどうあ
るべきかに基づいて判断、決断をしなくてはならない職務である。
恐らくこれからも激動の時代を生き抜いていくにあたり、私自身はメンバー皆
さんの理解を超える決断や判断をするだろう。時には、メンバー皆さんが苦し
むような決断や判断をしなくてはならないし、時には非情・冷酷だと思われる
ような決断をするかもしれない。
ただ、それが全体を守るべき者の責任であると自分自身に改めて戒めている。
経営陣の皆さん、管理者の皆さんにおいても、常に心掛けておいてほしいのは、
決して保身に走らず、全体観に立って、未来を見据えて、時には厳しいと思わ
れる判断や決断をしていく事。それが、企業を存続させる為には必要な事であ
るという事を覚えておいてほしい。
リーダーとは、
時には非情になれなければ、生きていけない!
ただ愛情を持っていなければ、生きていく資格が無い!