このセンバツの片隅に…

テーマ:

3月19日、第89回センバツ高校野球大会
開会式の興奮冷めやらぬ 直後の第一試合に、
広島県の 市立呉高校 が登場。
呉といえば、社会現象を巻き起こしたアニメ映画
「この世界の片隅に」の舞台、聖地であります。
私は広島出身ではないのですが、片隅つながりで
呉高校の応援に熱が入ってしまいました。

ちなみに この試合のツイートでも、全国の 片隅
ファンの方々が、呉高校をこぞって熱く応援されて
いました

 

奇しくも この3月19日は、72年前 呉への空襲が

あった日です。
その日の無念を晴らすかのような 呉校球児たちの
活躍は、誠に天晴れでした。
試合は、呉高校が9回土壇場で 2点差を追いつき
延長戦へ。
延長12回の表、呉が敵失とスクイズ成功で2点を
勝ち越す。
その裏1点差に詰め寄られるも、相手の守備妨害で
試合終了-という、野球マンガも顔負けの 劇的な
展開でした。

 

このドラマティックさに、何か “神ってる”ものを
感じてしまいます。
「この世界の片隅に」の話題も乗じて、呉旋風が
巻き起こる!?
  そんな予感がしてきました。
開幕後のトーナメントの片隅から、ひょっとすると
大変な事になっていくのでは…?
次の対戦は強豪、大阪の履正社高校です。 そこで
ミラクルが起きると、本当にひょっとするとです。
呉高校が登場する24日の試合が、非常に楽しみに
なってきました。

 

広島出身のマンガ家、桐沢十三先生のイラストが
物すごくタイムリーで面白かったので、掲載させて
いただきました。

敵は何馬力なん?

 

「第89回選抜高校野球大会(センバツ)の一日目が

  始まりました。

  第一試合は、広島代表 市立呉高校(イチクレ)と

  愛知代表 至学館高校です。」

 

「かつての呉海軍工廃では 野球がさかんでした。

  呉港高校(ゴコウ)は、すずさんが6歳の年から

  6年連続で 夏の甲子園に出場しています。

  すずさんの若かった頃の 呉軍港は、野球の街でも

  ありました。」

 

「72年前のきょう、アメリカ海軍第58機動部隊の

  艦載機が 呉を空爆しました。」

 

                                   ☆


すずさんが もしご存命なら、今年で92歳。
そのひ孫たちが、グランドで活躍しているのかも
しれません。
すずさんは、きっと スタンドの片隅から 声援を
贈っていらっしゃることでしょう…

 

AD

3月11日、東日本大震災が起きた 同じ土曜日という

事で、各TV局、マスコミは こぞって報道特集でした。
しかし 大変に不遜ながら、また特番か、あの日、震災、
もういい加減 いいやというのが、正直な気持ち
になって
いました。
特に大きな災害にも見舞われず、気持ちが薄れてきた。
これが 風化というものなのでしょう。

 

そんな折、ラジオで福島を応援する 歌の特集があり、
その時、福島県の歌 「こめら」 を想い出しました。
今から3年ほど前に この歌を知り、その歌声に感動し、
ブログ記事に書いたのでした。
(記事はこちら)
先ほど聴き直し、全く色褪せない、否 それどころか、
今だからこそ胸に迫って来る、歌の凄みを感じました

そして、震災について 考えてみようという気持ちにも
なってきました。

これこそが、歌の持つ力だと思います。

 

 福島県の歌  「こめら (子供たち)」

      作詞:秋元 康 作曲:後藤次利        

            歌:ハッピー・アイランド (2001年)

   

 

      ♪緑の木々がざわめく  風の通り道     

         春の訪れは  めぐり会いの足音     

         果てない空を映した  海は水鏡     

         夏の太陽は  生きている証し

         なぜに生まれて  なぜに死ぬのか?

         人は誰にも  いつの日か めざす場所が

         どこかに  あるのさ  楽園ー。      

            「こめら」 あづまれ(集まれ)!      

              ここが  ここが  約束の地だ      

              おめえの故郷に  自分の足で立つんだ      

             「こめら」 あづまれ(集まれ)!      

               遥か  遥か  磐梯山に       

               背中を向けないで  まっすぐ 歩いて行くんだ。    

       

      ♪重なる山が色づき  秋が過ぎ去って     

         冬の温泉で  思い出す四季よ

          どこで生まれて  どこで死ぬのか?

          道はいつでも  先の夢見てる限り

          続いて  いるのさ  永遠ー。      

             「こめら」 いがっせ(行きなさい)!      

               明日へ  明日へ  あきらめないで      

               未来の福島は  みんなの愛で広がる      

             「こめら」 いがっせ(行きなさい)!      

               ずっと  ずっと  塩屋の岬      

               心の灯台を  忘れず  迷わず行くんだ。     

 

          「こめら」 あづまれ(集まれ)!     

            ここが  ここが  約束の地だ     

            おめえの故郷に  自分の足で立つんだ     

          「こめら」 あづまれ(集まれ)!     

            遥か  遥か  磐梯山に      

            背中を向けないで  まっすぐ  歩いて行くんだ。     

            背中を向けないで  まっすぐ  歩いて行くんだ。

                  

 

震災当時、その復興応援ソングと称する曲が 続々と

出てきました。 が、果たして今も心に響く、記憶に焼き

付いている曲が どれだけあるだろうか?
残念ながら、復興応援ソングの多くは 一時のムードに
終わっただけではないか?
  震災の風化より 遥かに、
復興応援ソングの忘却も甚だしい、それほどに難しい
テーマだと感じるのです。
しかしそんな中、これぞ ナンバーワン復興応援ソング、
本当の復興応援ソングとは こうだ!
  そう言えるのが、
福島県の歌 「こめら」
だと 私は思います。

 

殊に耳に残るのが、
 ♪「こめら」 集まれ~  からの “転調” です。
それ以前の歌詞は、福島の四季の恵みや、そこで

暮らす人々の営みとか 人生観を描いています。
ところが “転調”後は、一気に歌の力、歌の勢いが
出てきて 曲調が変わるのです。

そう、まるで “あの日”のように…
福島の 「こめら」(子供たち)= 人々よ、来たるべく
苦難に負けるな! 頑張れ!

そんな 心強いエールに聴こえるのです。
清々しくも 力強いコーラスに、心打たれるのです。

 

驚嘆すべきは、震災の10年前に この曲が創られた
という不思議です。
本物の歌は 時を超越し、出るべくして出るものでは
ないか?
そうとしか説明がつかない、埋もれさせては
ならない応援ソングだと思います。

 

(作詞が 秋元 康氏なので、AKBグループによる

   カバーで甦る、それも面白いかと思います。)

 

AD

ラ・ラ・ランドの 怪

テーマ:

映画 「ラ・ラ・ランド」が、アカデミー賞 最優秀
作品賞受賞! かと思いきや、とんだハプニングで
間違いだった。
もう余りに有名な “事件”ですが、その真相は一体
どうなのか?
こんな大ハプニングが、本当に笑い話で済まされる
のか?

本来なら 凡ミスでは済まされない、下手をすれば、
訴訟問題にもなりかねない 事故ではないか!?

これには絶対に、裏がある!
私のような斜に構える人間は、そう確信するのです。

 

ズバリ! 私が思うに このハプニングは、出演者、
スタッフ 全員周知の “大芝居”だった

で、その目的とは?
今度のアカデミー賞、評判良からぬ 新大統領への
批判スピーチが相次ぎました。
これに対して新大統領は、得意の“ツイート砲”で
批判者に ドカーンと反撃! という予想展開でした。
ところが、今のところ新大統領からの反撃ツイートは
見られないようなのです。
それはどうした事か??

 

やはり、あのハプニングが効いていると思います。
所詮 アカデミー賞なんて、あんなもの。
ミスだらけで 反撃する気にすらならない。
そう思わせ、新大統領からの批判をかわした。

そんな “極めて高度な政治的判断”が、ハリウッドで
図られたと思うのです。
つまりは、新大統領を攻撃しつつ、その反撃をかわす
大がかりな やらせだったのではないか? というのが、

私の結論です。

                               ☆

 

さて話は変わって、「ラ・ラ・ランド人気」にあやかり、
今年は “ラ・ラ・ラ何とか”が 流行ると思われます。
例えば、ラ・ラ・ラジオ    ラ・ラ・落語
スポーツでは…
  ラ・ラ・ラグビー (観てみたい)
  ラ・ラ・ラリー     ラ・ラ・ランニング
  ラ・ラ・ラケット

食べ物では…
  ラ・ラ・ラーメン (食べてみたい)
  ラ・ラ・ラッキョウ    ラ・ラ・ライス
  ラ・ラ・ラッカセイ

動物では…
  ラ・ラ・ライオン (飼ってみたい??)
  ラ・ラ・ラッコ     ラ・ラ・ラクダ

文具・インテリアでは
  ラ・ラ・ランドセル     ラ・ラ・ライト
逆に、
  ラ・ラ・落書き    ラ・ラ・ライフル なんてのは、
  流行って欲しくないものです。(笑)
とにかく ラ・ラ・が付くと、躍動的で可愛らしくなる
ラ・ラ・は 魔法の言葉です。

 

ところで、「シン・ゴジラ」を大ヒットさせた 東宝さん、

次回作はぜひ、
「ラ・ラ・ラドン お願いします!
  グゴアァァ~~~! (←ラドンの鳴き声)
  ♪チャラララ~~  チャララ・ラララ~~
   (↑ラドンのテーマ曲)

 

 ギャ・ギャ・ギャオスと 間違えたーー!!
                      \∨∨∨∨∨∨/
                      > ドカーン
                      /ΛΛΛΛΛΛ\

 

AD

吉田照美先生が名付けられたタイトルを お借りして

申し訳ありませんが、余りに特異だった 昨年の日本

映画-3作品を総括し、考えてみたいと思います。
                               +

 

先ずは 「シン・ゴジラ」が、日本アカデミー賞を始め

映画賞を軒並み席巻!
この結果には、怪獣映画ファンとしては嬉しくも、
多くの話題作、秀作を抑えての受賞は何故?という
疑問が どうしても残ってしまいます。

しかし皆さん、あの大事故を もうお忘れだろうか?
昨年末に起きた 「博多駅前  陥没事故」です。
こんな大事故の復旧を、わずか一週間でやって除け

てしまった。
これは リアルに、シン・ゴジラの 「ヤシオリ作戦」

なのです。

 

この奇跡的な復旧-
これは相当に、映画 「シン・ゴジラ」をリスペクトし、
陣頭指揮や復旧作業に活かした結果だと感じます

恐らく現場では、市長を中心としたリーダーシップ、
業界の垣根を超えたオペレーション、そうしたオール
福岡での体制が敷かれ、不眠不休、映画さながらの
決死の攻防が繰り広げられたと思われます。
まさに、映画が 事故の復旧に多大な影響を与えた

のです。

私の持論では、映画を始め エンターテインメントは、
世の中に 大影響を及ぼしてこそ、なんぼのもん!

その意味でも、「シン・ゴジラ」への高い評価は 充分に

相応しいと思います。
さらには、陥没事故は ここだけでは済まない。
これからが戦いの本番
という、映画のエンディングとも
重なるところが、非常に意義深いのです。

                                +

 

「君の名は。」 は、この「シン・ゴジラ」を 上回る評判と

聞いて観たわけです。
私はこの種のラブコメものは苦手で、「シン・ゴジラ」の
ヒットがなければ、「君の名は。」を観ていなかったかも

しれないのです。
さて 観てみると、いろいろ突っ込みどころはあるものの、
そのスケール感や 深さは、流石に興行成績など塗り

替える、力のある作品だと感じました。
そもそも この映画は、300館以上もの大ロードショーを
行う予定ではありませんでした。

が、その作品の力を見込んだ 東宝の大英断によって、

拡大上映し 大ヒットに漕ぎ着けた。 そんな業界最大手
東宝の判断は、大アッパレ!
に思います。
ただ、プロの映画ライターなどからは 評判がよろしくなく、
記録的大ヒットの割には、大きな映画賞がスルーしていく
状況、これが非常に残念
なのです。
何だかんだ言って、邦画興行成績 史上第2位。
さらには、アジアやヨーロッパでの世界的人気。
そして、ここまで映画人気を盛り上げた 立役者
として、
それに見合った“特別表彰”が贈られて当然ではないか!
そう 強く思うのです。

                                   +

 

その「君の名は。」を 追っかけるかのようなタイミングで
登場したのが 「この世界の片隅に」
結果的に、各映画賞を総ざらいしたようなかっこうですが、
“戦争”というのが如何に巨大で、普遍的なテーマなのか
それを思い知らされたようです。
ただ、これまでの戦争映画と違うのは、それを持ち上げた
のが、世界の片隅に棲むような “ネット住民たち” だと

いうことです。
“たかが片隅、 されど片隅”
世の中の底辺には、拙くも熱い思い入れが、至るところに
くすぶっている
それが 顕著に現れ出たと感じるのです。
                                     +

 

振り返って考えれば、
「シン・ゴジラ」が火をつけ、
「君の名は。」が それを広げ、
「この世界の片隅に」が まとめ上げた。
織田が突き、羽柴が捏ねし 天下餅…
奇しくも、そんな関係性が浮かぶのです。
そして最後に言いたいのは、
これら映画の大成功から、何かを学びたい!
これなのです。
その成功要因を知りたくて、何度も 映画館へ足を運ぶ。
それがさらに、興行成績を押し上げるという 好循環が
生じているのです。
しかし、裏を返せば…
何か得体の知れないものが、ジワリジワリと迫っている。
そんな時代の恐ろしい不安定感を、皆が感じ取っている。
どこかに解決策はないのか? 確かな何かにすがりたい

そんな時に現れた、映画の成功例ではないかとも感じます。
果たしてそれが良い傾向なのか?
そこには 議論の余地が残ると思うのですが…

 

久方ぶりに、今どきのナウい?曲が 気に入りました。
とあるツイートに、こうありました。
最近の曲は ほとんど耳にスルーなのだが、この曲
  だけは 耳に引っかかりがある。
私も 全く同感で、アレクサンドロスというグループの
「スノーサウンド」 という曲が聴こえてきた時、
「おっこれは良い。 こ奴ら何者!?」 と、感じたの
でした。
ズンドコズンドコと 心地よく迫るイントロ。
80年代 YMOを彷彿とさせる電子音。
そして、サビのキャッチ―な 歌謡曲風メロディー。
今風な歌い回しながら、懐かしさを感じるサウンド
なのです。

 

           「スノー サウンド」

       作詞・曲;川上洋平   演奏;Alexandros

 

 ♪泣き明かした   季節が去って
    僕は大人になっていた
    冷たい風が   よく馴染んでいた
    あなたに出逢うまでは

    Oh、maybe  I’m pretending
    無関心なふりして
    生きてきた僕を   あなたは溶かした

    白い街の片隅で   僕ら出逢う
    まだ まだ あどけない   雪が柔らかく包んでいく
    あふれた言葉が   胸に届く
    まだ まだ 溶けないでと   雪を眺めていた


 ♪泣き明かしても   雪にほころん
    僕はまだ   子供のまま

    Oh、maybe  I’m pretending
    無表情を貫いて
    つまづいていた僕を   あなたは守った

    例えるなら   それは白い音
    まだ まだ 誰にも   何にも染まってない音
    いがみ合い   許し合いが折り重なり
    色鮮やかなまでの   メロディーになっていく

 

 ♪Oh、maybe  I’m pretending
    無関心なふりして
    目を背けていても   あなたを想うよ

    白い街の片隅で   僕ら出逢う
    まだ まだ あどけない   雪が柔らかく包んでいく
    あふれた言葉が   胸に届く
    まだ まだ 溶けないでと   雪を眺めていた

 

***************************


歌詞の内容はというと、ザックリ言って、恋をした事

によって 大人になった、世界が広がったみたいな、
恋愛成長ソングの 定番と言えば定番みたいです。
ただ、今風の歌い方で、何を言っているのかハッキリ
分かり辛い…   まあ そこは、全体のフィーリングで

聴かせようという今風なのでしょう。
それ以上に、歌謡曲調のオリエンタルなメロディーに
心を惹かれるのです。

(そういえば、彼らの 「ワタリドリ」 というヒット曲も、

  キャッチ―なメロディーで 聴いた事が あるある
  なのです。)

 

さて 何といっても特筆なのが、そのグループ名
「アレクサンドロス」。
アレキサンダー大王アレクサンドロス大帝国
あります。
地中海世界から インドへ、西洋と東洋にまたがり
そこで花開いた 東西融合のヘレニズム文明。
人類史上に 多大な影響をもたらした大帝国。
それをグループ名にもってきているのを、粋に感じる

のです。
グループ名の由来について、こう言っているようです。
「すでに 世界一であり、それを証明していく」

その大言壮語な心意気、アッパレです!

 

そもそも、アーティストやら エンターテインナーと
のたもう人種は、世の中に 楔を打ち込んでなんぼ
世の中を 引っ掻き回してなんぼなのです。
大言壮語でも良いから、耳に引っかてなんぼ。
こ奴ら何者だ!? と、思わせて なんぼのもんでは

ないかと 私は思います。
耳にスルーされるようでは、エンターテインメント

失格なのです。
大言壮語バンザイ!!!

 

                            *

 

 

「Alexandros  (アレクサンドロス) 」
  Alexandros の 日本語読みである
  アレクサンドロスとは、荒 ・苦 ・惨 ・怒 ・LOSS
  荒れる、 苦しむ、 惨め、 怒る、 LOSS(損失)
  つまり、マイナーなイメージを 背負い込んだ
言葉

  である。
  だが、それを 古の大帝国と掛け合わせ、メジャー
  なイメージへと転換させた。
  その発想が、誠に天晴れな楽団名といえよう。

 

    ~民迷書房刊 「世界の意外な楽団名」 より~