実録“HARD ROCK NIGHT!”その① | OZMA “HARD ROCK PRESS”

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OZMA-X/THE LOVEROCK VIOLENT/X-RAY/ROCKCHILDの
ハードロックベーシスト日記

常にHARD ROCK を意識していた。Heavy Metalも大好きだが僕は「HARD ROCKラブラブ」なのだ

だから自分が企画したりアイデアが求められる時には「HARD ROCK」という文字が記される事が多い。

今回は“It's a HARD ROCK NIGHT ! 2012”
こだわったというか願いが込められた言葉は「a」
ここに、たかがHARD ROCK されどHARD ROCK なのだという思いが強く反映されている。そして、それがありふれた言葉となってほしいという願望でもある。
朗とロジャーが企画にのっかってくれたら話は早い。
パッと構想が閃く。
僕とロジャーがでずっぱりでギタリストが三人入れ替わりで弾く。
ボーカルは朗への負担と流れの変化を考えてもう一人。キーボードもありと…
今回はバーニー、白田、島さんは直ぐに決定した。つまり、この三人以外には声をかける必要がなかったのだ。
ボーカルは竹内さんにお願いした。
朗とは全くタイプが違う竹内さんはステージを支配してくれるから安心感がある。そして、個人的な事を含めれば僕が東京で24年ぶりにライブする場所をMEGATON CLUBで提供していただいたこと、また同じMEGATON CLUBで朗、ロジャーと三人で演奏する機会を与えてもらった感謝の意味も込められる。
キーボードはもう清水さん以外には思い浮かばなかった。
では選曲をどうするか?
ロジャーと話し合い、ボーカルが一番大変だから朗に候補曲をだしてもらうことになる。
Whitesnake 、Deep Purple 、X-RAYあたりで十曲ほど出してもらう。
竹内さんにも三曲。
合計13曲。
でも実際に演奏されたのは16曲。
これは僕のマジック(笑)
どのようにして三曲増やしたかは内緒…お客さんはこれくらいは聴きたいだろうという僕の考えからだから…ちょうどいい具合だったでしょ?(笑)
曲順の叩き台を作成する。
どの曲を誰が演奏する?
竹内さんが歌うタイミングは?
苦労もあるけれど楽しみがそれを上回る音譜演奏者とお客さん双方の最大公約数を模索する。
そして、幾度の改訂を経てリハーサルを取り決める。一度きり全員が集まれる日。「無し」(笑)。バーニーがどうしても都合がつかない。とにかくバーニーは多忙な時期に引き受けてくれた。「三曲ならイベント参加できる」という事で無理を聞いてもらってる。三曲であればMEGATON CLUBで慣れているよう当日リハーサルでもなんとかいける!
では、ここからはバーニーに焦点をあてて振り返ってみよう。


予想通りの安定したギターワークのリハーサル。
エンディングの確認だけ少し入念にしたという感じかな。バーニーはロジャーと僕のリズム隊はお気に入りらしく気持ちがいいらしい。
そして、リハーサルが終了してみんなでステージ前方に椅子を並べるかどうかを考える。20脚くらいでいいんと違う?丸椅子の後にさらに高さのあるカウンター用の椅子を並べる案もあったがあまり立ち見の方との視点の高さの差異がなかったのでやめた。


椅子を並べる事を出演者全員が納得してくれた事がとても嬉しかった。
中には「この椅子席が埋まらなかったらどうする?」というこわい話をする人も(笑)
和やかな雰囲気は楽屋でも見受けられる。


普段から共にいる機会が多い白田と竹内さんは話題も多い。
午後七時になると「はーい、今から客入れ開始しまーすビックリマーク」とのスタッフさんの声がかかる。
同時にこの夜のために作ったBGMがお客さんを迎え入れる。
とにかく僕の大好きな、というよりはお客さんが好きなハードロックをかき集めようと選曲した。もちろん楽屋で聴く僕たちの気分高揚にも一役買う。
流れる曲に一々反応する様はお客さんと何ら変わらない(笑)
定刻から五分押しでSEがかかる。
TOTO のfirstから“Child's Anthem ”…最近TVコマーシャルでこの曲のカバーが流れているので面白いと思った…実はこれに続いて“Theme of X-RAY”をかけて本編突入を考えていた。ロジャーが言った「このイベントはX-RAYの再現ではないんやからやめておこう」
僕はその一言がなぜかとても嬉しかった。自分としては“Theme~”を鳴り響かせた方が盛り上がると考えていたわけだが…ロジャーの意見が正しいと思った。それに他の出演者だってX-RAYの再現に付き合わされているわけではないのだし…
でも“Child's anthem”はしっかりと役割を果たしてくれたと思うし、これで良かったとその時に再確認できた。
楽屋で全員で「楽しいHARD ROCK NIGHTにしましょう!!」と声を掛け合って板付き。
前方が椅子なので場内の見晴らしがとてもよい。
ロジャーのフィルインでスタート!
①Stardust Way


2010年のMEGATON CLUBでこのメンバーでやっているのでそれを再現する。でもライブ一曲目というポジションでやるとこの曲でたくさんのライブをやったX-RAY時代を思い出す。
快調な滑り出し。



バーニーの見慣れたレスポール姿。
リハーサル前に「バーニー、今日は335やろ?」と冗談半分で聞いた僕を「いや、テレキャスターやでドキドキ」とおどけてくれたバーニー。彼は名古屋を拠点にスナイパーで活動していたが、やはり「あの当時の空気」を感じて生きていたのだ。打ち上げの際に共通する喜びを素直にはばかることなく打ち明けられるのは時代を共有した証しでもある。
一曲目が終わったと同時にまぁしゃべるしゃべる…演奏かMCかどちらがメインなのかわからんな、この人は(笑)


しかも、この人のアカンとこは脚色力がすごいとこ(苦笑)
細部までの記憶には僕は自信があるので「それは違うやろ~」と思うのだがこれは「漫才」だと考えて許そうと努める(笑)
やっと始まるはWhitesnake
②Fool For Your Loving
懐かしい。RAJASで初めて演奏したカバー曲はこれだった。
朗、ロジャー、バーニー、清水さん、全員が楽しんでいる雰囲気は場内を激しく暖かく包む。


この日はいつもより朗と顔を見合わせたかな…こぼれる笑顔はお客さんの笑顔を導きだしただろう。
二曲目が終わってもまたもや「しゃべくり」タイム。
朗以外は笑いながらも半ば(早くも?)呆れていた(笑)
バーニーなんかは「早く曲に入ってくれんと指が冷えるやろ~あせる」と危機感を持ったらしい(笑)わかる(笑)
やっと始まるバーニーが演奏するラストは同じくWhitesnake
③Bad Boys


激しくいかせてもらいます。


「サンキュー、バーニー!!

バーニーは後で「本当はもっとやりたかった、でも本当に今回はこれが限界やった」と。
曲の数ではない。ハードロックを愛するバーニーの気持ちが嬉しいのでありたとえ一曲だったとしてもバーニーへの感謝の気持ちは変わらない。
朝まで続いた打ち上げの席で熱くロックを語るバーニーを僕はしばし敬意を込めた眼差しで見つめていた。
改めて、バーニーへの感謝を音譜

さて、本編は次のギタリストを迎え入れる。
またこれが…(笑)

つづく



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