今回は算数ネタ初の長文です。


こんなに書くのは執筆以来ですね。


特に小6保護者の方はじっくり(できればお子さんと一緒に)読んでくださいね。




まずは「ダントウサンカクチュウ」って知ってますか?


⇒お子さんが難関校受験者なら知らないとピンチ!!!


次に漢字で書いてみましょう。


⇒「弾頭」「断刀」と書いたらピ~ンチ!!!


さて、ほとんどの難関校受験者は上の2問は軽く正解しましたね。


では、問題です。


【問題】

下の図はAB=AC=AD=AEの四角すいです。

B,C,ADの中点,AEの中点を通る平面で切断しました。

そのときの切り口が黄色い等脚台形です。

さて、切り口より上の部分と下の部分の体積比を求めてください。
★東京湾岸発 カリスマのつぶやき


この先は答えが出てから読んでくださいね。


○●○●○●○●○●


さて、お子さんの答えは1:3になりませんでしたか?


⇒だとしたら大ピ~ンチ!!!


立体の基本からコケている可能性あり。


公式を誤って覚えているか、メチャクチャなことをするタイプかも。


さて、一般的な解法を示しましょう。


まずは「命の線」を引きます。
★東京湾岸発 カリスマのつぶやき

そして全体を真っ2つに分けます。


★東京湾岸発 カリスマのつぶやき
さぁ、2つを切り離しましょう。


★東京湾岸発 カリスマのつぶやき

これで公式が使えますね。


それぞれが全体の半分であることを忘れずに式を立てると


★東京湾岸発 カリスマのつぶやき

となる(わざと公式の部分にカッコをつけました)ので


答えは3:5ですね。


⇒ナニ?公式がわからないだって叫び 論外!!!




でも、待ってください。


違う解き方はないのでしょうか?


それがあるのです!


さぁ、立体の神秘に迫りましょう!


四角すいの向きを変えちゃいます。
★東京湾岸発 カリスマのつぶやき
この立体の名前は何ですか?


え?四角すいだろうって?


もちろんそうです。


でも、別の見方をすると何に見えますか…?


⇒どうしても四角すいにしか見えない人はピンチ!!!


では、下の図の立体の名前は何ですか?
★東京湾岸発 カリスマのつぶやき
これは三角柱ですね。


この立体を下のように水色の2つの三角形の面で切断しちゃいましょう。


★東京湾岸発 カリスマのつぶやき
すると、中央にこんな立体ができました。


★東京湾岸発 カリスマのつぶやき
これは「断頭三角柱」と呼ばれるものですね。


(頭とお尻を切断したので断頭断尻三角柱と言いたいかもしれませんが)


ところでこの立体、どこかで見たことありませんか?


そう、問題に出した「四角すい」ですよね!


つまり、


四角すいは見方を変えれば断頭三角柱になる


ということなのです。


では、この断頭三角柱の「底面」はどこですか?


下の赤い三角形ですね。


★東京湾岸発 カリスマのつぶやき
この三角形を中央にずらすと・・・
★東京湾岸発 カリスマのつぶやき
ここが底面となるのです。


元の図で言うと、下の部分です。


★東京湾岸発 カリスマのつぶやき

すると、下の2つも断頭三角柱に見えてくるではありませんか!


★東京湾岸発 カリスマのつぶやき
★東京湾岸発 カリスマのつぶやき

⇒断頭三角柱に見えない人はピ~ンチ!!!


では、解答に入ります。


それぞれの底面は下の赤い三角形で、その面積は同じですね。
★東京湾岸発 カリスマのつぶやき
★東京湾岸発 カリスマのつぶやき

よって、高さの比がそのまま答えになります(共通分母の3は省略)。


(0+1+2):(1+2+2)=3:5が答えですね。


⇒ナニ?最後の式がわからないだって叫び 唖然!!!


ハイ、今日のスペシャル講座はこれでオシマイです。