切開リフト後は糸リフト? | たるみ治療Dr境のブログ

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美容外科医・形成外科専門医 境が
日々の症例を解説いたします。

お顔の脂肪吸引後スプリングスレッド相談のかたが来られました。

脂肪などのボリュームが減ると皮膚があまるのでたるむことが知られています。

 

それで、今はそんな変なことをいう人なんて誰もいないのでしょうけど

当時は脂肪吸引はたるみに効果があるなんて言われていたそうです

 

でも、脂肪吸引を実際に受けたらデコボコしただけで、かえってたるんだように感じたそうです。

手術を受けてすぐは・・たるみに効果があるように感じていたけど

それは腫れや瘢痕拘縮のせいでした。

傷が縮もうとする力・・一時的にコラーゲンが増えて引き締まる・・というやつです。

 

 

そして、脂肪吸引前とデコボコ以外に最も違ったことは

今まで気にしていなかったマリオネットラインが気になるようになったことでした。

 

思ったんですけど、マリオネットラインが気になると

ほうれい線も気になるようになるんですね。

 

顔のしわは2倍長いと10倍目立ちます。

ほうれい線からマリオネットラインまで一続きに見えるようになるとグッと老け込むのはそのためです。

 

当時は「最後は結局切る」なんて言われていたので

どうせ・・最終的には切ることになるのだったら・・と

切るフェイスリフト(切開リフト)で超有名なクリニックに相談したそうです。

以下はそのときのやり取りです。

 

Aさん「マリオネットラインが気になるんですが、さすがに切開リフトだったら簡単に消せますよね?」

 

有名な先生「切開リフトはマリオネットラインやほうれい線にはまったく無力なので

当院で切開リフトを受けてくださったかたは、みんな1年ごとに糸を入れ続けています。」

 

絶句・・

 

やったふり手術・フェイクリフトの話じゃないんですよ~

その道で超有名な先生のガッツリ系フェイスリフトの話なんです。

 

最終手段だと信じていた切開リフトの正面効果のほとんどが毎年受け続ける糸リフトだったなんて・・

まるで悪い冗談か悪夢でした。

 

効きもしない溶ける糸リフトやハイフでずーっと我慢して、

最終手段、切開リフトを受けたら、あとは一生何も受けなくていいものだ

とずーっと信じてきたのにバカみたいだと思いました。

 

そんな経緯があったので数年悩むことになったそうです。

そして、ネットを散々検索して当院を見つけてくださったそうです。

以下は来院時にお話しされていた内容です。

 

わざわざ高いお金を払って、たくさん切ってはがされて大量出血

すごく痛くて腫れて、いろんなリスクもあって、

 

目周りが不自然に引き連れたような表情になったり

もみ上げがなくなったり生え際が大幅に後退して顔が大きく見えたり禿げて見えたり

ものすごい代償を払ったのに正面効果がまるでない

 

それなのに・・お金と根性が続く期間は、メンテナンスとして高い糸リフトを毎年受け続けないといけないなんて・・

何もお金の問題だけじゃなくて総合的に失われるものと得られるものを天秤にかけた場合・・

ほぼ悪い冗談でしかありませんよね。

 

みなさん同じことをほぼ100%言われていますよ。

結論から先に言ってしまうと、切るフェイスリフト・切開リフトは昔の手術だと確信しています。

 

見方を変えると、資本主義の弊害のようにも思えます。

払った代償に比例してそれなりの効果があるはずだって信じ込んでしまう・・

でも実はハイリスク・ローリターン

 

かといって・・最新のものがいいものってわけでもないようです。

大きく真逆に振れて退化したものが溶ける糸リフトやハイフなど照射系たるみ治療なんだと思います。

ローリスク・ローリターンを目指しての、ローリスクほぼノーリターン

 

切るフェイスリフトでも溶ける糸リフトやハイフでも

直後と1年後にいい結果でなければ、本当は効果がほとんどないんだと思います。

 

なぜ・・切開リフトは切ってはがして効果がないのかって

当然です。頬っぺたのような重たいものを生え際のような10cm以上はなれたところから

無理やり引っ張って効果があると考えるほうが不思議です。

 

眉下切開では1cmの距離からまぶたのような軽いものを引っ張るからこそ効果が出せます。

 

スプリングのすごさはマリオネットラインまで糸を入れて直接引っ張ることです。

 

そして、溶ける糸は感染が多いから危険なんて言いますけど、

最近ではいろんなノウハウが良くなって感染がめっきり少なくなりました

 

何よりも溶けない糸を入れることと

大きく切って広範囲にはがすことを比較すると

ただ糸を入れるだけのほうが危険なんてありえないですよね。

 

溶けない糸が危険という情報は

圧倒的に効果やコスパもいいものに対して

切るフェイスリフトと溶ける糸リフトやハイフ両陣営からのネガキャンだと思われます。

 

資本主義では誰かの損=誰かの儲けですから

コスパが悪い溶ける糸やハイフなど照射系治療押しのクリニックが大金を手にします。

コスパがいいものは儲けが少ないので大金による宣伝・情報戦では負けるんですよね。

 

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https://roppongi-sakai-clinic.com/guidance/slack/spring/

https://roppongi-sakai-clinic.com/faq_spring/


スプリングスレッド 伸縮性のある溶けない糸のリフトアップ施術
12本=80万円(10本=70万円)

<リスク・副作用など>
術後のダウンタイムで比較的多い症状は内出血や腫れ。また、感染のリスクがあります。