わたくしは20年以上前、形成外科医として眼瞼下垂の手術を始めてから
まぶたの手術に興味を持つようになり
その流れで美容外科に興味を持つようになった医者です。
その後、約13年前に眉下切開を始めてからは眉下切開がだんだん多くなり、
開業8年間で1200例以上の眉下切開を行っています。
眉下切開の魅力に魅せられてからは、どうしても眉下切開中心になっています。
眉下切開や眼瞼下垂の手術以外の手術もやったことがないわけではないので、
今回は眉下切開・眼瞼下垂の手術や二重整形以外を中心にお話ししたいと思います。
目尻切開・たれ目形成
目尻切開は10年以上前はやっていたのですが、
学会でも目尻切開やたれ目形成では切れ長の目にはならず、
下まぶたが下にたるむという話が出るようになりました。
そして、後戻りが多いこともよく話題になります。
実際に目尻切開・たれ目形成を受けて外側の赤い結膜が丸見えの人や後もどった
という話ばかりなので否定的になり・・やめました。
目尻切開・たれ目形成が向く人はほぼ0%だと私は思っています。
目頭切開
目頭切開は今でもたまにやっていますが、目頭は傷跡が目立つと特に困る部位です。
ですので、わたくしは昔ながらの内田法(W法)で
蒙古ひだの中の眼輪筋を切って傷跡を裏側に隠す方法で控えめに行っています。
目頭切開の向く人も少なく、たぶん1%もいないと思います。
目がかなり離れていて、蒙古ひだが発達していて、
なおかつ涙丘という目頭の赤くて丸いものが完全にかくれている人以外が受けると、
目が赤く見えたり、目が中心によってバランスがおかしくなると思われます。
眉下切開だけでも切除面積が大きければ、術後は縦横に目が大きく見えます。
下の画像 眉下切開後抜糸前
眉下切開単独手術でもまるで眼瞼下垂の手術+目頭切開・目尻切開を足したかのような
縦横の効果が見られます。
しかし、このような感想は誤解であって
眼瞼下垂の手術では二重の両側の皮膚があまるので横に短い目になりがち
また、目尻切開では前述のように切れ長の目に見えず・・下まぶたがゆるんだ感じに見えます。
そして、目頭切開でこれくらいの効果を出そうとすると
傷跡が目立つだけでなく、目頭の形がいびつになると考えられます。
内側から外側まで切った眉下切開では
多くの人がこれらの手術に期待するような効果を足したよりも理想的な効果を出すことができると言えます。
眉下切開+目頭切開の正体
眉下切開を相談すると眉下切開+目頭切開をすすめられることが多いようですが、
これには自作自演と言ってもいいような特別な事情があります。
1、眉下切開で眉頭はよほど傷跡に自信がないと切ることができない
2、外側だけ切るとまぶたが外側にひきつれてまるで巨大な蒙古ひだができたかのようになる
3、その医原性巨大蒙古ひだを目頭切開で緩和させる
と言ったものですので、眉頭まで切ってバランスよくあげると
目頭切開が必要になる可能性はほとんどゼロに近いと言えます。
目の下の手術
また、目の下については手術を受けてしまうと、見る人が見たら分かる・・
どうしても目の下の手術を受けた顔になってしまいますし、
目の下の凹凸やクマ・かげがなくなると目が小さく見えることはよく知られています。
目の下にクマや影がなくなると目が小さく見えるのは歌舞伎のクマドリと逆ですよね。
眉下切開で目の下まで引き締まって気にならなくなる軽度のかたは多いです。
眼輪筋は目周りをぐるりと回ってつながっていますから、
そんなに不思議な話ではないですよね。
眉下切開についてはこちら
https://www.problem-eyelid.net/
https://roppongi-sakai-clinic.com/guidance/eyelids/
https://roppongi-sakai-clinic.com/faq_mayushita/
費用
まぶたの手術を受けたことがない方 400,000円(まぶたの手術を受けたことがある方 45〜60万円)、その他にかかる費用 麻酔代:無料 安全対策と施術のクオリティーのため、すべて局所麻酔で行っています。 お薬代:約3,000円 初診料:3,000円 採血検査代:12,000円また、二重ラインの手術を受けたことがあるかたは二重ラインの修正手術(30万円)を追加することがあります。二重ラインの追加手術は全体の6.5%です。
リスク・合併症など
メジャーなもの内出血・腫れ まれなもの知覚麻痺・痛み・しびれ・違和感、キズ・傷跡が目立つ、アテロームやミリウム もっとまれなもの感染
肥厚性瘢痕になることはない