芸能人の骨切り 2 | たるみ治療Dr境のブログ

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美容外科医・形成外科専門医 境が
日々の症例を解説いたします。

前回、芸能人の骨切りの話でした。

骨切りはたるみが生じやすかったり、ほうれい線やマリオネットラインが目立つようになることが多く

老けやすいので・・一般人がマネをして受けるのはどうかと思うと言った内容でした。

 

実際、骨切りを受けたほうがいい人や受けなければならない人なんて・・美容外科ではいません。

だって、病気やケガの治療とは違って美容ですから・・

美容医療って本来、必要なんてないんですよね。

 

ご希望があれば手術しますってのが、美容外科です。

でも、執刀医と受ける人で多くに情報量が異なっていたら

インフォームドコンセントってものですよね。

 

わたくしだって、スプリングスレッドでは

感染のリスクばかり話しています。

 

骨切りでは老けるリスクを詳しく説明して

その上で患者さん自身が自分の頭で天秤にかけて十分に悩んで

受けないのか、受けるのかを決めることが大切です。

 

この場合、透析など受けないと手遅れや生命の危険が生じるものでしたら

受けるのか、受けないのか考えることになりますが、

美容医療では受けないことが前提でないと話がおかしくなってしまいます。

 

矯正もままならないほど歯のかみ合わせが悪い人や

極端に標準から離れた顔貌をしていなければ

骨切りのような大手術を受けなくてよいと言えます。

 

標準から大きく外れていないのに、骨切りを希望されるようないろいろなことが気になる人は

骨切りでほうれい線やマリオネットラインが目立つようになれば

絶対に気になるに決まっています。

 

骨切り後に老ける・ほうれい線やマリオネットラインが目立つなどと言ったことは

何も手術には不測の事態もありますなどと言ったごまかしの言葉で済ませられるものではなくて

出血や知覚麻痺と同じように必ず詳しく説明しなければならないことだと思います。

 

だって・・わたくし骨切りと無縁の医者ではなくて

とても骨切りが多かった長崎大学形成外科出身ですので

骨切り後の人を大勢見ていましたけど

ほぼ例外なく全員老けているって感じましたよ。

 

あんたがそう思っていただけじゃないかですって・・

臨床医のこの統計感覚はとてもするどいです。

だって、医学はまず統計からですよね。

 

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https://www.roppongi-sakai-clinic.com/

 

これがマリオネットライン