江戸前の牡蛎(カキ)!? | 牡蠣百科

江戸前の牡蛎(カキ)!?


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東京湾にもカキがいるって皆さんご存知でしたか?

しかも、漁獲していないので、どんどん積み重なり、海上に現れてしまうくらい大きな「牡蠣の殻でできた島」ができてしまうくらいいるんです。

牡蠣は放っておくとどんどん大きくなるので、化け物みたいに大きい牡蠣も。

牡蠣の寿命は主流の種類であるマガキで約4年、イワガキで10~15年程度。
(天然のイワガキで15年モノという牡蠣もでまわることがありますが。)

その死んだカキの上にさらにカキの種が付着し、大きな牡蠣の島になっていきます。

食べれないの?

カキは1日200~300リットル以上もの海水を飲み込み吐き出し、その成分を吸収します。

漁獲しない理由でもあるのですが、東京湾にはいろいろな、本当にいろいろな成分が流れ込んでいる・・・

したがって、その成分をそのまま体内に濃縮して溜め込んでしまうのです。

結果として食するに適さないカキがほとんどとなってしまっております。

ほとんどというのは、東京湾も横須賀方面や千葉方面まで行くと、現在でも食べられるカキの養殖 を行っております。

江戸時代は東京湾全域で養殖もしていたし、実際に食べられておりました。

さて、特筆すべきは、実は牡蠣には水質の浄化作用があるということです。

アメリカでは(日本も一部で)すでにその効果を利用して「オイスターガーデンニング 」という環境改善の試みも始まっております。

皆様の環境への意識の高まり、環境対策技術の進化、そして牡蠣の浄化作用がひとつとなり、いつの日かまた東京湾のカキ、江戸前の牡蛎が食べられる日が来ることを願って。

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【Info.】
・東京都港湾局
・漁協連
・日本オイスター協会調べ

【Ver.】
2011-09-30改訂
2010-08-16改訂
2010-02-06改訂
2008-12-17公開