牡蠣の殻は世界を救う。 | 牡蠣百科

牡蠣の殻は世界を救う。


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殻で水がキレイになる!?

高校生が牡蠣の殻を使った浄化装置を開発しちゃいました!

その名も『カキボール』

紹介記事

企業と連携し製品化に向けて動き出しているそうです。

カキは「殻(カラ)」も大活躍!

しかも、開発したのは高校生・・・

すごいですね!

他にも、牡蠣の殻は肥料として、さらには土壌を改善するなどの効果を発揮しております。

参考⇒「カキ殻は何ゴミ!?」

【情報】
産経ニュース

【バージョン】
2010-09-20改訂
2010-03-26改訂
2010-03-22改訂
2009-11-19改訂
2009-05-01公開



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(C)日本オイスター協会

▽以下保存用|産経ニュースより抜粋▽

【特報 追う】カキ殻使い 水も町も浄化 ゴミを無くしたい…
2008.5.20 02:22

■宮城・石巻工高が新素材開発

カキの名産地として全国に知られる宮城県石巻市。その影で、むき身されたあとに残る大量のカキ殻は市内の道路脇に山積みにされ、地元は対応に頭を悩ませている。カキの殻を利用した商品を開発すれば、ごみが減るのでは-。そんな発想から、県立石巻工業高校の天文物理部の生徒がカキ殻を利用した浄化材を開発し、浄水装置を作った。企業からの問い合わせは多く、実用化も夢ではなさそう。そのアイデアとは。(今泉有美子)

 「カキの殻を材料に使って、水の浄化装置を開発しました。作り方の紹介と、浄化材の手作り体験会を行っています。皆さん立ち寄ってください」  

13日、石巻市のイオン石巻ショッピングセンターのフロアに高校生の元気な声が響いた。石巻工業高校の天文物理部の生徒たちが、カキの殻から開発した工業製品を地元の人に知ってもらうために開いたイベントだ。  同部に所属する15人の生徒が来店客に、カキボールの作り方や浄水効果、開発した浄水装置の仕組みとその浄化力を力説。浄化材の原料となるカキの殻を混ぜた粘土を、実際に手でこねて、丸い形を作ってもらった。

「市民のみなさんに、楽しみながら浄水装置の仕組みを知ってもらおう」という同部のアイデアだ。  

会場には、石巻港周辺で廃棄され、山積になって景観を損ねているカキの殻の山の写真も紹介し、カキの殻の処理の難しさも訴えた。  

小学生の娘と一緒に来店した同市内の佐藤純子さん(36)は「カキは大好きですが、水をきれいにする効果があったなんて知りませんでした。カキの殻の山は石巻の郊外でよく見ますが、こうした用途があればあの山も減るかもしれませんね」と感心しながら生徒の話を聞いていた。    

■ ■ ■

浄水装置の浄化材は、同部の生徒が約2年かけて開発したものだ。カキの殻の成分に浄水作用があることに着目し、殻を細かく砕いて粘土などと混ぜ、直径約1センチの球状に加工して高温の炉で焼いた。こうして作った浄化材「カキボール」をフィルター層内に詰め、水を通過させて浄化させる。  

完成した浄水装置で雨水を浄化させる実験を行ったところ、黄色く濁って悪臭もしていた雨水が、浄水後はにおいも色も消えていた。大学の研究室などの協力を得て水質を分析すると、COD(化学的酸素要求量)は50分の1以下に減り、一般細菌の量も15分の1以下に減少、金属イオンもほとんどなくなり、塩素は検出すらされなかったという。  

同部の顧問を務め、生徒とともに開発にあたった門脇宏則教諭は「考えていた以上によい結果が得られた」と胸を張る。カキボールには、水中の汚れを吸着する作用があるほか、水にひたった際にカルシウムイオンが溶け出し、汚れを包み込んで沈下させる効果もあるという。  

この研究で同部は、地元で課題となっている産業廃棄物を有効利用したとして、今年2月、フジサンケイグループ主催の「地球環境大賞」の環境地域貢献賞を受賞した。同部の班長、三浦拓也君(2年)は「毎日研究に没頭してきた。自分たちの研究が全国規模の舞台で認められてうれしい。これを励みに世界を目指したい」と意気込む。

■ ■ ■  

開発した浄水装置は電気もガスも不要で、水槽に雨水を通過させるだけ。門脇教諭は「災害時に困るのはトイレ。建物内に設置すれば、日常生活の中ではもちろん、災害時でもトイレの水として使える」という。企業などから、すでに導入を検討する話があり「まずは実験的に使っていただき、性能を確認したい」としている。  

また、カキの殻は肥料として使われることも多い。浄水装置の浄化材として使用されたカキボールも、肥料として再利用できる可能性が高く、同部は今後、肥料として再利用した場合の効果も探ることにしている。  

地元の高校生によって、産業廃棄物から“貴重な工業製品の原料”に生まれ変わろうとしているカキの殻。高校生たちの挑戦は、これからも続きそうだ。  

■県立石巻工業高校の天文物理部

地元、石巻の特性を生かそうと、水産業で排出される産業廃棄物を利用した工業製品の開発を研究。カキ殻のほか、同様に処理が課題になっているホヤの殻やヒトデなどを原料にした工業製品の開発にも取り組んでいる。平成18年はホヤの殻からプラスチックの特性を持つ新素材を作り出すことに成功した。

△以上抜粋


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