事業システム戦略―事業の仕組みと競争優位 (有斐閣アルマ)/加護野 忠男
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「競争優位」のシステム―事業戦略の静かな革命 (PHP新書)/加護野 忠男
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神戸大学の加護野忠男教授が提唱されておられる「事業システム戦略」。


競争戦略の一つの考え方とも言えるが、「事業システムのイノベーション」にフォーカスが当てられているから、オールド・エコノミーの戦略経営を考えるフレームとしては、大いに役立つと思う。


イノベーションと言うと、「製品のイノベーション」の事と一般的には考えられるのは、米国発の経営学に影響されての事だと思うが、メーカーは兎も角、ここ20年で強くなった日本企業は、ユニクロしかり、楽天しかり、「事業システムのイノベーション」に拠っている企業が多い。これらの企業がグローバルで通用するかどうかは今後試されるが、国境を越えていくからと言って、借り物の戦略を接木しても決して上手くはいかないだろう。


まずはお家芸を磨くこと。国際展開では、お家芸を活かしながらどう現地化するか。そのアプローチがある限り、厳しい日本の消費者にもまれた企業がそう易々とは負けはしないはずだ。