本当のヤマ場 | キャリアデザインのススメ

本当のヤマ場

新卒の採用戦線も、早い企業では終盤戦の様相を呈しているかのように新聞等では報じられていますが、突き抜けた一部のブランド企業を除いては、ここから先のクロージングがヤマ場です。採用担当者が大変なのはむしろこれからでしょう。


また同時に複数の内定を得ている学生諸子も、もう一度クールダウンして、キャリアデザインの第一歩をどう踏み出すか考えてみるべき時期に差し掛かっていると思います。未来のことは誰にもわかりません。自分の新卒時のお話をすれば、リクルートコスモスというデベロッパーに内定し、週1回のゼミを除いて、毎日内定者としてアルバイトしていた大学4年の秋には、入社数ヵ月後に「リクルート事件」が起るなど想像もしていませんでした(全く後悔したことはありませんが…)。今思えばふって沸いたような会社の危機も、なかなかできるものではない、貴重な経験だったと思いますが、自分と関わりのない要因で、環境が変わることは、大小は別にしてどの企業に入社してもあります。


そうした不可避の要因を超えて、5年後、10年後の「ありたい自分」のために、悔いのない選択をする時期がこの時期なのだろうと思います。そのためには、これまでインプットしてきた情報や思い込みを可能な限りリセットし、どの選択肢がありたいキャリアに近づけるものなのかを、諸先輩とのディスカッションや今まで自分があまり接してこなかった人の話なども踏まえながら、思索してみて欲しいと思います。


その積み重ねの上に出した答えが、社会人として出発する際の強力なエンジンとなるはずです。