ポテンシャルを引き出す採用術 | キャリアデザインのススメ

ポテンシャルを引き出す採用術

先週末は、昨年から新卒採用を始めたクライアントの最後の内定者研修で講師をしてきました。


完全に出遅れたスタートであったにも関わらず、9名が採用でき、4月入社予定です。同社の新卒採用で特徴的だったのは、セミナー→選考→内定者研修を通じ、一貫して留意したことは、課題を与え、それを自分と即席のチームの頭で考え、未熟であろうともソリューションを導き出すプロセスを徹底したことだったのですが、さすがに最終の研修ともなると、内容はともかく、チームビルディング、問題解決意識については、直ぐにスイッチが入るようになっていました。


新卒の場合、もちろん潜在能力の高い学生の発掘がメインテーマなのですが、同時に当然潜在能力は顕在化しなければ意味のないものです。入社までに細かな実務研修を行う企業も多いようですが、確かに知識は詰め込めるものの、協働作業の進め方、課題への対処法を持たずに、そうしたものを詰め込んでも、本当に即戦力化できるのか疑問です。


採用から入社に至る一連のプロセスで、ポテンシャルの引き出し方を徹底しておけば、実務知識の吸収などには、そう時間もかかりませんが、慌しい日常の中では目の前の事に追われ、どの部署・職種でも共通する、仕事のコモンセンスを伝授して行くのは難しいことです。


ポテンシャルを引き出す人材の開発は、採用から始まっていると考えた方が良いかもしれません。