というか、書いているうちに長くなってしまいました。
もう、かれこれ三時間も書いては消して書いては消してしておりますww
時間のあるときにお読み頂ければ幸いでございます。
今回も、それほど笑いはございません♪
さて。
一昨日の、アートフリーマーケットin千倉2013でのこと。
おやつマルシェにお菓子を買いに来てくださった女性が、
トンガリ帽子。
黒とオレンジの不思議なドレス。
トンガリ帽子の下の額は、黒髪がはりつき、かわいそうなくらい汗だく。
という風変わりすぎるいでたちだったので、
思わず、
「たった今終わったんですか?どんなお芝居をやってきたんですか?」
と声をかけさせていただきましたら、
「いや、やってませんけど。」
というご返答。
彼女を一見したときに、瞬時に描かれた僕の勝手な妄想は・・・・
ステージ(※アートフリマには音楽ステージというのがあるのです)で
お菓子の家の中でヘンゼルとグレーテルを待ち構えてる魔女役をやっていたら、
芝居中にもかかわらず、
どうしてもお菓子が食べたくなって居ても立ってもいられず、
「早く劇終わんないかなーあーお菓子食べたいー」
と思いながらも最後まで劇をやり遂げ、
幕引きと同時に、
その衣装のまま、
ドレスのすそをひるがえし、
道行く人の好奇に満ちた視線を浴びながらも、
おやつマルシェブースまでダッシュ!
はあ、はあ、と息切れしながら、
額に流れる汗を拭うことすらもどかしく、
ようやくたどり着いた、会場の端の目当てのブース。
たくさんのお菓子を目の前にしてどれにしようかと目を皿のようにしてお気に入りを探していたら、
店の中にいる、なにやら年甲斐もなく金髪にしてる兄(あん)ちゃんが、
すべてを解っているよとでもいいたげな気持ち悪い微笑をたたえたまま、
「たった今終わったんですか?どんなお芝居をやってきたんですか?」
と、声をかけてきやがった ―――――
僕が瞬時に頭の中で描いたこの冗長な妄想を、
たったの一言で打ち砕かれて、
僕の頭の中は、ちょっとパニックに。
ちょ、ちょっと落ち着け、俺!
し、しかし、聞かなければならない!
な、なぜ、この人はこの格好をしなければならないのか・・・?
いや、ちょっと待て!
もしかしたら、これが彼女のオシャレなのかもしれない。
これが彼女の、平服なのかもしれない。
これが彼女にとって最高の自分表現の方法なのかもしれない!
ちょっと、そっとしておいてあげたほうが、いいタイプの女性なのかもしれない!!
だけど!
僕の好奇心はすでに走り始めてしまったー!
どうしても知りたい!知らなきゃ死ねない!
そこで僕は冷静を装って、また聞きました。
「ええーっと・・・・・じゃあ何してる人ですか?」
良くわからない場合は、こういうアバウトな聞き方に限ります。
仕事、趣味に限らず、その人が、自分はこれをやっているんだ!と最も思っているものを
答えとして返してくれるからです。
もし、彼女が、そっとしておいたほうがいい部類の女性だったら、この答えは突拍子も無いものになるはずです。
たとえば、
「アンドロメダ星雲M1384の星にいらっしゃる上級宇宙人の尊いメッセージを受け取ろうとしていますこの帽子はアンテナになっていて、もしメッセージを受信することができたら即座に反応して私の部屋にあるエッセリス型受信機に送られ解析と翻訳がただちにおこなわれてその分析結果はアメリカ国防総省の隠された部門と呼ばれる対地球外生命外交本部へと送信されるてはずになっているはず。あっしまった!またしゃべりすぎたわわたし!いけないいけない、もう私になにも聞かないでください!」
とか。
そして、僕の問いに、実際の彼女はすこし微笑みながら、こう答えました。
その答えとは、これだー!
ワン!
ツー!
スリっ!
「占いです。」
ああ!確かになるほど!その発想はなかったわ!
けど、冷静に考えたら、それしか答えは無いやんかーー!wwww
タロット占いをやっていらっしゃると言うことでしたが、
あんまり占いにお金使うのも好みじゃないし、
自分の未来は自分が決めると信じてるし、
なにより占いで嫌な結果が出たらめっちゃ気にしてしまって、最悪ノイローゼになりかねない・・・
そんな危険、誰がおかせますか。
気弱な人間は占いなんて気軽にできんのです。
占いというやつは厄介なんです。
変に当たるんです。
ちょっとは研究したから知ってるンです。
これら、全部持ってます。
なんですって?
なんだかんだ言って占い好きなんじゃねーかって?
いやいや、本はあくまで研究、研究なのでございますよ。
まぁ、そういうわけなので、
「なるほど、じゃあ後で占ってもらおっかなーあはははー」
とか言葉を濁して終わりました。
後半へ続く。
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↓C Mここから↓
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5月1日は、
シナモンワッフルをご用意しました!
シナモン好きなあなた!
おやつマルシェにて、「シナモンワッフル3個!」とご注文ください。
個数限定のため、無くなったらごめんなさい。
今回のワッフルは、お菓子のバターリッチワッフルのシナモンではなく、
シュガーワッフルのシナモン版。
ふわふわシュガーワッフルに、シナモンロールのように巻いてシナモンを練りこんだもの。
シナモン好きのHさんが、いつも笑顔で大絶賛してくれるシロモノです!
ぜひ、おやつマルシェへ来てくださいねー。
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↑C Mここまで↑
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「ではカードを置いていきます。こちら向かって左が過去、真ん中が現在、右が未来になります。」
僕は頷いた。
仕事運を占うために、目の前に差し出されるタロットカード3枚。
そう、僕は座ってしまっていた。
トンガリ帽子の彼女の前に。
ここであなたはこう言うかもしれない。
「やっぱ占い好きなんじゃねーかww」
返す言葉もございませんwww
外部から簡易に仕切られた空間であり、すこし目をずらせばそばで誰かが何かを売っているのが見えるし、見上げれば青い空が広がっているのが見えるにもかかわらず、
僕にはそこが、暗い密室に思えた。
僕はゆっくりと左のカードをめくる。
これは過去のカードだ。
でてきたのは、
大アルカナ12番
吊るされた男
THE HANGED MAN
逆位置
「かなりの試練があったようですね。逆さになることも試練のひとつですがこの人は好きで逆さになっているのです。でも逆位置になっているのでその好きな試練がさらに苦しくなっている状態です。何をしてもうまくいかないかもしれません。」
うーむ・・・。
当たっている。
詳しくはここでは話せないが、当たっている・・・。
というか、僕は人生そのものがより高みへより自由になるための試練だと常に思っている。
占い師に促され、
僕はゆっくりと真ん中のカードをめくる。
これは現在のカードだ。
でてきたのは、
大アルカナ16番
塔
THE TOWER
正位置
「突然の失敗や仕事の頓挫があるかもしれません。一度すべてを打ち壊してみると良いでしょう。全部終わらせてしまって新しく何かを始めるのです。」
うむむむむ。
実際のところ、そのすべてを打ち壊した時期が終わり、新しいことを始めている最中なのだ。
その新しいこと、それこそが「おやつマルシェ&Zakka Owl」なのだが。
これも当たっている・・・。
僕は最後に残された右にあるカードをめくる。
不思議なことに何も感情も高ぶりはしなかった。
いたって冷静だ。
良いカードでありますようにという祈りもしなかった。
悪いカードがでませんようにという願いもしなかった。
ただ、そこにあるカードをめくった、それだけだった。
これは未来のカードだ。
でてきたのは、
大アルカナ5番
司祭長
THE HIEROPHANT
正位置
開口一番、占い師は言った。
「あ、最後に良いカードがでました。これは良いカードです。」
続いて言う。
「多くの仲間に支えられてすべてうまくいきます。だれかが間に入ってうまくとりもってくれるかもしれません。たくさんの友達や人に助けられて成功します。」
占い師は、占いの結果はどうでしたか、と聞いた。
僕はすぐに答えた。
「ええ!知ってましたとも!最後はそうなるとわかってました」
いままでの仕事に比べて、
おやつマルシェの仕事は、たくさんの人に支えられている感覚がとても強い。
基本的に孤独は好きだし、個人プレーも好きだ。
だからいままでは自分の能力だけを信じ、それを高めることだけで波を乗り越えようとしてきた。
今はすこし違う。
うまくいくかなぁ、大丈夫かなぁ、そんな不安を持っていたとしても、
その問題はすべて、大きな波に対して船がふわりと浮かびあがるように乗り越えられている。
それは僕たちの活動を多くの人が助けてくれているからだ。
だから思う。
もっともっと大きくたくさんの人に役立てるようになりたい。
多くの人が笑顔になれるきっかけを僕たちが作りたい。
お金をくれるから動く、お金をくれなければ動かない、という関係じゃなく、お互いの信頼関係の中で、無償でも、時には損してでも、どんどんやってあげようという気持ちで助け合い高め合いながら、共にそれぞれの夢に向かって進める人と付き合っていきたい。
そういう人たちが僕たちのまわりに集ってくれたら・・・
・・・・・・・・・・・・もうすでにそうなっていはじめていることがスゴイのだが!
この活動がもっと広がってきたら・・・・
もっと面白いことができるんじゃないか?
もっと楽しいことができるんじゃないか?
もっとスゴいことができるんじゃないか?
それも一発じゃなく、永続的に!
そう考えていたら、
まだうすぼんやりとしか見えてない未来が、ちょっと微笑んでくれたような気がした。
おわり。
※注
実際に占いで使われたのは別の絵柄のカードでした。最後の司祭の絵もたくさんの動物たちがまわりを取り囲んでいた図柄だった気がします。またここでの解釈はそのときの僕が受けた言葉の印象を書いていますので占い師の方の言葉そのままではありません。