- 星の王子さま (新潮文庫)/サン=テグジュペリ
- ¥500
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◆今回紹介する本
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題名:星の王子さま
著者:サン=テグジュベリ
出版:新潮文庫
定価:476円+税
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4102122044/oyajimushicom-22/ref=nosim/
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◆目次
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※目次はありません。
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◆成分解析
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知恵 :■■□□□
勇気 :■■□□□
豊かな心:■■■■□
おすすめ:■■■■□
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◆内容紹介
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▽最後、7番目の星は地球です。
どうやら王子さまはアフリカの砂漠に落ちてきたようです。
地球はこれまで訪れた星と違って大きな星でした。
王様は111人、地理学者は7千人、実業家は90万人、酔っぱ
らいは750万人、大物気取りは3億1100万人いたのです。
蛇に出会い、花びらが3枚だけの花に出会い、庭園に咲くバラに
出会い、そしてキツネに出会います。
このキツネはちょっとめんどくさいキツネです。
「お願い。なつかせて!」と言っているのに、友だちになろうと
すると、「急には友だちになれない」と言い出すのです。
なつくにはお互いが我慢強くなって、毎日同じ時間に少しずつ
距離を縮めていかなくてはならないとのこと。
時間をかけてキツネと友だちになった王子さまは、自分の星に
残してきた一輪のバラが、自分にとってかけがえのないバラだと
いうことが分かります。
王子さまはキツネと別れる時に、とても大切なことを教わります。
「ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。いちばん大切な
ことは、目に見えない」
「きみのバラをかけがえのないものにしたのは、きみが、バラの
ために費やした時間だったんだ」
「人間たちは、こういう心理を忘れてしまった。でも、きみは
忘れちゃいけない。きみは、なつかせたもの、絆を結んだもの
には、永遠に責任を持つんだ。きみは、きみのバラに、責任が
ある」
▽キツネと別れたあと、王子さまは路線のポイントを切り替える
鉄道員と出会います。
特急列車に乗った人間たちは、自分のいる場所には決して満足
できずに特急列車に乗ってあちこちに移動するのです。
子どもたちだけが何が大切か分かっているのです。
▽次に出会ったのは物売りです。
物売りは、一粒飲めば一週間何も飲みたいとは思わなくなる薬を
売っていました。
その薬を飲むと、一週間に53分の節約ができるのです。
53分節約することができれば、その時間好きなことができるの
です。
▽王子さまの話を聞いているうちに、砂漠での一週間が過ぎようと
していました。
そして、水は底をついてしまったのです。
井戸を求めて「ぼく」と王子さまは砂漠を歩き始めます。
もうじき喉が渇いて死ぬかもしれなくてイライラしている「ぼく」
に、王子さまはいろいろな話をしてくれます。
▽王子さまが地球に落ちてからちょうど1年が経とうとしていました。
自力では帰ることができない王子さまは、ある方法で自分の星に
帰ろうとしていたのです。
その方法とは...
▽絵がふんだんに挿入され、使われている言葉も簡単なものばかり
なので、ついつい児童書だと思いがちです。
ただ、そこに書かれているのは明らかに大人へのメッセージです。
著者が生きていた時代は、1900年~1944年(日本では
明治33年~昭和19年)。
第一次世界大戦(1914年~1918年)が勃発し、その後
第二次世界大戦(1939年~1945年)が行われています。
著者は、二度の大戦を自ら体験し、人間の愚かしさを十分に理解
し「星の王子さま」を執筆しています。
そのためか、読み方によってはさまざまな社会的なメッセージが
含まれているみたいです。(詳細はウィキペディアを検索してみて
ください)
王子さまが旅に出て出会う人たちは、おかしな大人ばかりです。
読んでいた私自信も「へんな大人だな」と思って読んでいましたが、
よくよく考えてみると、この物語に登場する大人たちは、現在でも
たくさん存在します。
キツネが教えてくれた次の言葉。
「ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。いちばん大切な
ことは、目に見えない」
「きみのバラをかけがえのないものにしたのは、きみが、バラの
ために費やした時間だったんだ」
子どもの頃は、キツネの言葉は理解できなかったかもしれないけど、
体験的に理解していたのではないでしょうか。
大人になるに従って、周囲の大人たちに影響され、やがて大人の
世界に染まってしまう。
そして、「いちばん大切なことは、目に見えない」ということを
忘れてしまうのです。
「いまさら星の王子さま?」
と思わずに、一度読んでみる事をお勧めします。
忘れていた何か大切なものが見えてくるかもしれません。
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人生を成功に導く読書術! ~おやじむしの3分書評~ より抜粋
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