アンナ・カレーニナ (中巻) (新潮文庫)/トルストイ
¥820
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 ◆今日読んだ本
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 題名:アンナ・カレーニナ 中巻
 著者:トルストイ
 出版:新潮文庫
 定価:781円+税


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 ◆今日の本 購入情報
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 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4102060022/oyajimushicom-22/ref=nosim/
 楽天ブックス
 http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f387933%2f


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 ◆本の目次
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 ※目次はありません。


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 ▼本の成分解析
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 知恵  :■■■■□
 勇気  :□□□□□
 豊かな心:□□□□□
 おすすめ:■■■■□


 この本は、昭和47年2月に出版されています。
 
 著者は、ロシアの文豪です。
 
 著書も多数あります。


 母と女性の間で揺れ動くアンナの運命は...


 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
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 ■この本のどこを読むか
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 1)楽しんで読もう。


 有名な作品です。期待できます。


 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
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 ■この本をどう読んだか
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 1)楽しんで読もう。
 
 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。


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 ★今日から実行すること
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 【 特にありません 】


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 ●もっと知りたい方のために
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●楽しんで読もう。

▽上巻と、中巻(1回目)のあらすじは以下を参照ください。

 アンナ・カレーニナ 上巻(1回目)Vol.760,2008/09/19配信分
 http://archive.mag2.com/0000194014/20080919060000000.html

 アンナ・カレーニナ 上巻(2回目)Vol.761,2008/09/22配信分
 http://archive.mag2.com/0000194014/20080922060000000.html

 アンナ・カレーニナ 中巻(1回目)Vol.793,2008/11/10配信分
 http://archive.mag2.com/0000194014/20081110060000000.html

▽前回は、キチイとリョービンが結婚したところまで紹介しました。

 この小説は、二つのカップルの物語が対照的に描かれています。
 
 ひとつはアンナとブロンスキー、もうひとつはキチイとリョービン
 です。
 
 最初はキチイとブロンスキーの恋物語で始まり、リョービンは
 キチイにふられてしまいます。
 
 元もと、リョービンにも好意を寄せていたキチイでしたが、リョービン
 からの結婚の申し込みは、ブロンスキーが存在したため、その時は
 断ってしまいます。
 
 しかし、アンナの出現によってキチイは捨てられ、ブロンスキーは
 人妻のアンナを追いかけ始めます。
 
 しばらくは、傷心状態にあったキチイとリョービンでしたが、
 ある程度時間が経ってから出会った2人は、あっと言う間に何とも
 なかったように惹かれ合います。
 
 元もとお互いに好意を寄せていたため、ブロンスキーという障壁
 がなくなったために、久々に会ったにもかかわらず、2人はその日に
 結婚を決意します。
 
 ブロンスキーとの結婚には反対していたキチイの父親(シチェバル
 ツキー公爵)も、しっかりした仕事をしているリョービンには
 好意を寄せていました。
 
 2人の周りには結婚に反対する者は一人もなく、皆から祝福され
 結婚します。
 
▽一方、不倫の末ブロンスキーの子どもを出産したアンナは、産褥熱
 によって一時は死にかけますが、一命はとりとめます。
 
 また、アンナの不倫の相手ブロンスキーは、アンナの夫カレーニン
 の寛大さに自らが恥ずかしくなり、アンナとの関係が終わって
 しまったことを知りピストル自殺を図りますが、これも一命は
 とりとめます。
 
 やがて、カレーニンが離婚を決意したと知った2人は、生まれた
 ばかりの女の子を連れて国外へ旅行へ出かけます。
 
▽この2人もお互いに惹かれ合っていますが、大きな障害はアンナが
 貴族世界でも名の知れたカレーニン伯爵の妻であることでした。
 
 カレーニンはアンナのためを思い、自らの地位を危うくなることを
 知りつつも離婚を決意します。
 
 しかし、人間関係で成り立っている貴族社会は、そになに簡単に
 不貞をはたらいた妻を受け入れてはくれません。
 
 つまり、余程親しい人間でないとアンナと親交を持とうとする
 貴族の女性はいなくなってしまったのです。
 
 これは、ブロンスキーの方も同じでした。
 
 元もと父親が資産家だったので、暮らすには不自由はありません。
 
 しかし、ある程度の地位にあって昇進も約束されていた軍隊を、
 アンナと一緒になるために辞めてしまい、これ以上の地位の向上は
 望めなくなってしまいます。
 
 一度の失態が後々まで尾を引くのが貴族社会でした。
 
▽アンナが精神的に追いつめられているのは、そのような貴族社会
 からの疎外だけではありません。
 
 アンナはブロンスキーとの間にできた娘もいましたが、カレーニンの
 家に置いてきた長男のセリョージャに合いたくてしかたがなかったの
 です。
 
 女性と母親との間で揺れ動く心は、次第に精神的に追いつめられて
 しまいます。
 
 国外旅行から一時的にペテルブルグに戻ったとき、何とかして
 息子の誕生日に会いに行こうと手を尽くしますが、家への出入りを
 断られてしまいます。
 
 アンナは色々と考えた末、息子の誕生日の早朝、強引に家に押し
 入り、ほんのわずかな時間久々に長男に合うことができました。
 
 しかし、一度会ってしまうと、会えない辛さがさらに身に染みて
 感じられます。
 
 その辛さをブロンスキーに当たるアンナに、ブロンスキーも次第に
 持て余すようになってきます。
 
 ブロンスキーに捨てられると、貴族社会では生きていけないアンナ
 は、精神的にかなり不安定になってきます。
 
▽一方、皆から祝福され結婚したリョービンとキチイは、リョービン
 の兄のニコライが死にかけていることを知らされます。
 
 様子を見に行った2人は、死を目前に控えたリョービンの兄を
 手を尽くして看病をし、その死を看取ります。
 
 そこで、キチイが妊娠していることが判明します。



 中巻では、二つのカップルが対照的に描かれています。
 
 失意から始まったカップルと、華々しい世界から始まった不倫の
 カップルです。
 
 二つのカップルの物語が交差して描かれ、バランスよく構成され
 ていて面白いです。
 
 結末がどうなるか楽しみになってきました。


 

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 人生を成功に導く読書術! ~おやじむしの3分書評~ より抜粋

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