今、夏休み真っ盛りである。
いろいろな夏休みがあると思う。
海に行く、山に行く、帰省する、海外に行く、何処にも行かない などなど
私が少年期の頃はこんな夏休みを過ごしていた。
近くの浜へ毎日海水浴、あるいはカブトムシを捕りに行ってた。
カブトムシといえば、近年はホームセンターや道の駅等で売られていたりする。
まっ気軽に捕りに行けるような環境じゃないことは理解するけどね。
でも私らの年代から見ればちょっと寂しい。
私が子供の頃はバケツとスコップを持参して、汽車に乗ってカブトムシ捕りに行っていた。
保護者は無し、しいていえば近所の仲間か兄が同伴。
今みたいな物騒な事件なんてない時代だからできたもの。
目的の駅から徒歩でさらに数十分歩いて、お目当ての製材所へ行った。
捨てられているおが屑の山の中にカブトムシ達は卵を産み、そこで成長する。
それを掘ってはカブトムシを捕まえ、バケツの中へ。
飛んで逃げられないように蓋をして、昼飯にする。
その後は帰りの汽車に乗り遅れないようさっさと帰り支度をして駅まで走る、走る。
乗り遅れたら最後、歩いて帰らないといけない。今みたいに車がブンブン走っているわけじゃないから。
家に帰れば鳥かごに入れ替える。この鳥かごがいいんだね、逃げよう思っても逃げられない。
そんな夏休みを過ごしていた。
今は製材所も無いから山の中へ入らないと見つけられない。
それに保護者同伴じゃないと、許可が出ない。
あのころが一番平和だったかもしれない。
現在は夏休みでも子供の声が聞こえてこない、聞こえてくるのは学校に入る前の小さな子供の声だけ。
児童と呼ばれる子の声は皆無だ。
なんかさみしい時代になったものだと感じるのは私だけかな?