子どもを褒めて子育てしてきました。
それで、
褒められないと、何もしない子どもになりました(泣)
 
(昨日の親業講座での受講生さんのつぶやき・・)
 
はい。
そうなのです。
 
親業を学ぶと、
「もっと早く知っておきたかった~」と、全ての方が言われます。

だってね、ホンマに皆さんはせっせとやってますからね~

 
 
内開きの扉なのに外側に開けようとしていませんか?
 
北風と太陽のように、旅人のコートを力づくで脱がせようとしていませんか?
 
 
クローバー
 
 
私が育児書を読みあさっていた、約15年前も、もうこの「褒めて育てる」が子育てのセオリーになっていましたね。
 
今は、どうなのかな?
やっぱり、「褒める」は子育ての基本なのかな????
 
褒めない子育てっていうのも、あるみたい。
だけど、少数派かな?
 
私の親の世代(戦前生まれです)は、まだ、
子どもは褒めるとつけあがるから注意せよ
みたいな風潮があったみたいに思います。
 
なので、私自身は、あまり褒められなかった気がします。
 
私たちの世代も、親に褒められることは少ない人が多いです。
 
それで、「もっと親に褒められたら、もっと良くなっていたかもしれない~」と、自分の自尊心が低いのは「親に褒められなかったせい」と思っている人も多いかもしれません。
 
ここに、大きな落とし穴があります。
でも、コレは、大きな勘違いだと思います。
 
親に対しては、色々な感情があったのですが、「褒める」に関しては、褒められたい気持ちと、安易に褒められたくない気持ちのどちらもあった気がします。
 
親業を学んで、それを自分の子育てで実践しながら自分に落とし込む中で、すべてのモヤモヤが明確にスッキリとなりましたよん♪
 
 
さて、
みんな、せっせと褒めてますよね。
「褒められないと、何もできない子ども」を育てちゃってるのに・・
 
あ、
褒めたらダメなのではないのです。
でも、褒めるのは注意が必要です。リスクがあるのに、そのことをわきまえずに安易に褒めていると後で、思わぬ落とし穴に出くわすことになります。
 
それを、知らないで褒め育てを推奨するのは、止めといた方がいいと思います。
 
で、誰が褒め育てを推奨するのかな、と勝手に調査(?)したことがあります。
育児書等は誰が書いているか?ここは必ずチェックします。
 
ポイントは、
・本当に子どもを育てた経験があるか?
 
(最近の乳児相談は、独身の保母さんが行っている場合があるそうですよ。)
 
机上の論理で、子育てはできません。
 
 
私は、
子ども一人とか、男性の著書とか、教育者とか、子どもの年齢が小学生とか、、そういう方の育児本はどれも割り引いて読んでいました。
 
 
子育てのアドバイスも、
女の子を育てたママの言葉は、どれも「うんうん」と言いながら、
(そんなん、男の子育ててから言ってよ~)って心の中で叫んでいました!
 
基本、
男の子を3人以上育てた人の言葉しか、受け付けませんでした(笑)
 
 
わ、今日のブログはなんか責めてるなあ~
 
 
クローバー
 
 
話は戻って、
昔の人(私の上の世代)は、そんなに褒められて育っていなかったように思います。
それでも、ちゃんと骨のある人に育っています。
 
まあ、不平不満はあるでしょうが、
それでも、今みたいに、これほど繊細で傷つきやすくヘタレな子どもはまだ少なかったように思います。
 
その代わり、校内暴力とか暴走族、反抗・反発などが多かったかな?
 
ヘタレとつっぱり
親業を知ると、これらの原因が「力による支配」からくる同じものであることがわかります。
 
問題は、「反発」する方が「逃げ出す」「従う」よりも心理的には「健康」だということです。
 
昔は、親の権力がよくわかる形で表れていたので、子どもの方も対処しやすかったのかもしれません。
 
みんな、必死でつっぱってましたねえ~
自分をアピールしていました。
 
尾崎豊も言ってたな。。「この支配からの卒業♪」
 
 
私は、今の高校生よりも、昔の高校生の方が元気だった気がします。
この原因の一つに、「褒め育て」があるような気がします。
 
 
この「褒める」については、私自身も小さい時から自然によく考えていたことです。
 
先ほども書きましたが、私は自分の中の、「褒められたい気持ち」と「褒められたくない気持ち」をずっと見つめてきました。褒められると一時的には気持ちがいいけれど、その先にあるリスクも味わってきました。
 
どんな人に褒められたいか?
何と言って褒められたいか?
褒められても嬉しくない時はどんな時か?
それはなぜか?
同じ人にどんな言い方ならいいか?
褒めないなら、どうして欲しいか?
素直になれなくても内心は嬉しい褒め方とは?
 
でも、これほど考えていても「褒める」について、誤解していたこともありました。
長男にも「親業」を学ぶ5歳までは褒め育てをしていたんです。
 
私も、
世間の常識や育児書の影響を受けていたんですよね~(泣)
 
 
「褒める」は、影響力がありすぎるのです。なので子どもはすごく振り回されます。
安易な褒め言葉は本当に、リスクがあると思います!
 
 
 
クローバー
 
でも、
褒め育てやご褒美で釣ることがあまり良くないのではないか?って、本当はみんな、どこかでわかっているんじゃないかな~って思います。
 
子どもを「おやつで釣る」時に味わう、「持っている者の支配感」。
これは、罪悪感と隣り合わせだよね~
 
まあ、今はそれが当たり前だから、そんな風にすら思わなくなっているかもしれませんが。。。
 
で、わたし的に、
「どうしてこんなに褒め育てが主流になったかな~~~」
と、とことん考えていました。
(ヒマな時に・・)
 
 
私が考えた一つの結論、
 
褒め育てがメジャーになったのは、高橋尚子選手が金メダルを取った時、
小出監督がとてもほめ上手で選手を伸ばしていった様子がテレビに出たあたりからじゃないかな~と思います。
 
2000年のシドニーオリンピックで、マラソンで金メダルの快挙!
当時はQちゃんフィーバーでしたね。
 
小出監督が嬉しそうに心から褒めている姿に、カルチャーショックを受けた方も多いんじゃないでしょうか?
 
こんな風に、人は伸びるんだ~
 
あ、私はそうでした。Qちゃんの笑顔も魅力的でしたね。
 
経験と実績のある「大家」と尊敬されている人が、自然に感動しながら褒める!いつも褒める!
すると、誰でもムッチャ嬉しくなっちゃいますよね~
 
元々のウツワが違いそうです(汗)
 
「全肯定」がベースにあるから出来る事。
一般ピーポーは、うかつにマネしない方がいいと思います。