親業トレーニングの後半では、
親子の間に意見の対立があった時に、
どのように関わっていけばいいかを、
ロールプレイを通じて落とし込んでいきます。


その前に、
私たち自身が、
以前、誰かの「権力行使による対応」で
どんな気持ちを体験したか、
振り返りながらシェアをする時間があります。


親の立場になると、
なぜそんなことを言ったのかも十分にわかるのですが、、、と
前置きしたうえで、、、


もう何十年も前の事なのに、
親の一言で、明らかに傷ついていたご自分がいる。


その時の無念さ、屈辱感を、
未だ鮮明に語れる、、


親の事を今更とがめるつもりもないのですが、
でも、、、
その姿もまた事実なのですね。


そしてまた、
もう今は目の前にいない親の評価が、どこかでずっと気になっている。
そんな自分がいるのです。


わたしは、
小学2年の時、親が成績が上がったからと言って、リカちゃん人形を買ってもらったことを話しました。


人形を買ってもらうのは、私から望んだことではありませんでした。
親が「成績が上がったらおもちゃを買ってやる」と宣言して、
その通りになっただけです。


2歳年上の姉は成績が上がらず、何も買ってもらえませんでした。
わたしは、人形を手にしましたが、
その時の重ーーーーい空気を感じて、素直に喜ぶ気にならず
何とも言えない気分でした。


その時の様子を、姉は、未だにはっきりと覚えているというのです。


内心、とても屈辱的だったそうです。
どんなに、傷ついていたのか、、
私は、最近そのことを知りました。



親が力を使って家庭を取り仕切っていると、
兄弟の仲も悪くなります。
親の評価を得るためのライバルになったり、
また、自分の実力を制限したりするようになります。



親の力って、大きい


お母さんのために頑張る~という美談もありますが、
でも、
親業で目指すのは、
自分で自分を評価できる子なのです


親の評価、他人の評価が気になって、
それが人生にブレーキをかけることになっているとしたら、、


すっごく、もったいないないな~



ここは、外せません


もちろん、わたしも、

子どもたちが、私の為に頑張るのではなく、
自分のために、頑張れる子になって欲しいなと
そう思いながら、子育てをしてきました。



親のコトバはとっても微妙で
ちょっとした言い回し、解釈で
子どもへの影響がガラリと変わります。


でも、
子どもが大人になってから、
彼らが人生につまずく事がないように、


私にできる事は、
しっかりと押さえていきたいなと思います。