オキシオクラフト(OXIO-CRAFT)のロゴ入り「ロングウォレット」を製作してみました。
製作のきっかけは、古くからの友人と久しぶりに飲んだ時のこと。
革工房をやっている、、、なんて話をしながら
その友人に、わかりやすくヌメ革のことを説明できる「材料」を
持ち合わせていなかった・・・。
革の経年変化や素材の違いを、わかり易く説明できる物で
持ち歩ける物を作ろう
そう思い立ち、突然作ったのがコレです。
外側と違って、ちょっと派手な内側です・・・。
黒や茶やナチュラル色のサドルレザー、キップ、を少しずつ組み合わせています。
オキシオクラフトでは、タンニンなめしのヌメ革を主に仕入れていますので
それらの端革を使いました。
一番表の革はピサーノ(フランス原皮、イタリア製のヌメ革)。
ステッチンググルーバーで溝堀り処理をしておき、
縫い糸が表面に出っ張らないようにします。
カード入れは、1mm~1.4mmまでぐらいの薄めの革を切り出し、重ねて、
先に縫い合わせておきます。
縫い糸も、革が経年変化した時の相性を見るために
なるべく色々な色を使ってみました。
輪になっているのが、初めからロウ引きされている丈夫な
ポリエステル製の「ビニモ」です。
ここでは「薄茶」と「ターコイズ」で縫ってみました。
それ以外にも、麻糸の黒や茶、白等をロウ引きし、縫製しました。
どんな風に目立たなくなっていくのかを知りたいので
あえて、そういった部分を使ってみました。
まるで人間の手相のように、牛の個体によってよって様々な模様で
描かれているので、個人的には傷や血管の跡も味があり、愛着がもてます。
ロゴの部分は、少し経年変化の色やツヤが違う、ヌメ革のタンローの端革を使用。
タンローは、もともと染色用の革で、経年変化も早い革です。
現在は真っ白の色合いから、保管するうちに少しピンクがかった色味に変化しています。
今まで使っていたロングウォレットと比べてみました。
こんな風に少しずつ変わっていくことが、とても楽しみです。
また途中経過をお知らせします
また友人にも見せにいかなくっちゃ
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