フェイスブックで紹介されていたweb現代のルポエッセイに読みふけってしまいました。
テーマはアスペルガー症候群。 奥村隆「息子と僕のアスペルガー物語」
筆者とその息子さんが親子二代に渡って直面している
発達障害の問題について、過去と現在をクロスオーバーさせて描かれており
非常に読み応えがあります(連載継続中)
実は、この ★「さまよえる宇宙人」チェック★
を作るとき
「発達障害の疑いがある(もしくは診断された)」という項目を入れようかと思ったのですが
この定義について専門的な知識がないのでやめました。
しかし、この「広汎性発達障害」についての情報が社会的に広まるようになってから
私自身も、小学校入学時に「普通学級では無理ではないか」という議論がなされていたことを
父から聞かされたり、知れば知るほど「当てはまる」箇所がたくさんあるのに驚いたものです。
とはいえ、アスペルガーについては、筆者親子ほど強いスペクトラムは出ておらず
どちらかというとADHD(注意欠陥・多動性障害)の傾向の方が強いかもしれません。
筆者と同様、私自身も、40歳を過ぎるまでこの概念がなかったので、
手痛い洗礼を何度も受けながら社会性を獲得してきました。
私の場合は、もっとも手厳しかったのは両親であり、
「必要なこと以外、大人としゃべってはいけない」などのルールが課せられたことにより
ごく早い時期からアスペルガー特有の言動を封じ込められましたが、
思えば、今年77になる私の母にも広汎性発達障害の傾向は見られるのです。
ちなみにアスペルガー症候群の特徴には下記のようなものが挙げられるそうです。
■ あいまいな指示を理解できない
■ 人の言葉を鵜呑みにしてしまう
■ 言葉の裏の意味を理解できない
■ 皮肉を理解できない
■ 名前を呼ばれないと自分だと気づかない
■ 騙されやすい
■ 些細な事で争いになる
■ 人を批判すると止まらなくなる
■ 冗談が通じない
■ 退屈に耐えられない
■ 夢中になると話し続けてしまう
■ 興味のないことは絶対にしたがらない
■ スケジュール管理ができない
■ 一度に2つのことをできない
■ お金の管理ができない
■ ガヤガヤとした環境が苦手
■ 急な変更にうまく対応できない
■ 白黒ハッキリつけたがる
■ 同音異義語を理解できない
■ 部分に注目し、全体が見られない
■ なんでも悲観的に思い込む
■ 先が見えない事に不安になりすぎる
■ 片付けができない
出展 : アスペな大人
ADHDの特徴はこちらです。
■ 用事を先送りにする
■ 忘れ物が多い
■ 衝動的な発言が多い
■ 期日を守れなかったり遅刻したりする
■ ケアレスミスが多い
■ 家事全般が苦手
■ 衝動買いが止まらない
■ 事故にあいやすい
■ 些細な事で口論になりやすい
■ 片付けができない
■ 衝動的に重大な判断をしてしまう
出展 : ADHDな大人
「障害」ではなく、すべて「個性」と捉えればいいのでしょうが、
社会生活では、これらの個性のなかに「矯正すべき短所」と見られてしまう部分があることも確かです。
私自身は、とうとう欠点を矯正することをあきらめ、
とことん「さまよえる宇宙人」を生きることにしたのですが、
ここに至るまでに、ふたつだけ自分に課したルールがあります。
それは「感謝」と「謝罪」。
たとえ自分にその気がなかったとしても、人を傷つけたり迷惑をかけたら、まず弁解しないで謝る。
そのことで自分の価値が下がることは絶対にないと断言します。
もう一つは、何かの厚意を受けたら、そのことには感謝する。
それが不必要なことやお節介、無意識のコントロールだったとしても
いったん感謝してから断ると、相手の印象は違います。
子どもの時の私は、たとえば近所や親戚の人が何かをプレゼントしてくれても
それが気に入らないと「いらない」などと返す子どもだったようで、
あるときから両親に「誰かが何かをくれたらすべてありがたく受け取らなければならない」というルールで
しつけられました。
それが大人になってもずっと続いてて、人に「ノー」を言えなくなってしまったんですね。
けれども「ノーサンキュー」と言えばすむことだったのです。
この二つを守るのは、そんなに難しくはありません。
「正しい/正しくない」にこだわらなければ。
正しくなくてもいいんです。間違っててもいいんです。
社会のなかで折り合いの付けられる部分を少しでも多くして、
あなたの味方、応援団を増やしていきましょう。
それが「さまよえる宇宙人」の生きる道 だと思います。
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