桐梟 | THE OWL GENE LURES

THE OWL GENE LURES

ハンドメイドルアー
岡山ガレージブランド
オウルジーンズ

釣りや道具や作者カワニシのブログ

元はウルラという名前で作ったルアー。


素材や設計やギミックや、

細やかな所がどんどん変わって、


気付いたら現在の形。


羽根物ルアーが大の苦手で、

嫌いな俺が作った、

そんな俺が投げても釣れる


国内元祖デカクローラー。



それが桐梟。



10thモデルを作ったので、

久しぶりに作った

このルアーを

紹介します!



(説明は全て、現在の桐梟)



オウルらしいギミックは、
一番の特徴であるこの羽。

ヒタヒタのアクションにしようと思えば、
細長い羽にすれば
おのずと揺れ幅が小さくなるので
スローにヒタヒタとできますが、
桐梟のコンセプトは
あくまで大ノイジー。

幅広の羽で、大きなアクション。

その羽を支えるための

デカイ浮力のボディーが必要です。


だから、流行りや企画ではなく

自然と大きなルアーになる。




桐梟は、

固定式の羽を、

大きく下斜めに

取り付けているのが

オウルのオリジナルギミック


こうすることで、ボディーにこれ以上ウエイトなどを埋め込まなくても、

でかい浮力はそのままに、

羽だけで重心を決めることができます


固定式の羽を、斜め下向きにとりつけることで

止めると羽が自然と閉じる様になります。

もちろん引くと開きます。

羽根物は開くというアクションがきっかけで動き出しが格段に良くなりますから、

止めると閉じるというのはアクション余韻と、動き出しのダブルの恩恵です。


逆に羽が開きっぱなしだと、

大きなルアーの場合はとくに、

ちょんと煽ったりして

アクションのきっかけが

必要になったりしますよね。

(初期ウルラは大変でした  汗)



斜め下向きにつけることで、

羽は大きく逆八の字に

開いた状態にしてあります。

ローマ字でいうY。



そうすることで、

小さな力でも水を噛み、

斜めの取り付けでも

羽がスムーズに開きます



さらに、逆八の字の調整で

取り付けは斜め下なのに、

羽が開いたときに

水を受ける面は、

ボディーに対して水平の位置にきます。


だから、閉じたときは

下向き。

開いたときは、水平位置。

と、

従来の固定式ではありえなかった

可変効果が生まれます。



さらに、固定式羽の弱点だった

可動の遊びの少なさ。

これが、固定式羽によく言われる

使い込むうちに

音やアクションがよくなるという

都市伝説みたいな説。


桐梟では、固定側の穴の大きさと、

羽側に空けた穴の大きさ

そこを通す釘の穴を0.1mmずつルーターで削り

最終的にいまのバランスにしました。

(遊びが多すぎると、動き出しのレスポンスが悪くなる。)



↓これが桐梟の、

初期の可動部の遊びと

干渉音です!



ただ巻きアクション中は、

羽は開いたままなので

開閉の音はしませんから、

この干渉音こそがノイジーとしても、

釣れる肝。




他には無い国内元祖デカクローラー

桐梟。


異常に斜め下に向けられた

固定ジョイントの羽は、

ボディーの浮力を維持したまま重心となり、

止めると閉じ、動き出しのきっかけを生み、

さらに水噛みと、可変式効果をもち

アクション中もオートマチックに

金属干渉音を生み出す



羽根物が苦手で

羽根物嫌いが作った

国内元祖デカクローラーなんです。






10周年モデルの桐梟は、

今まで素材や製法の都合で出来なかった

ナチュラルウッドで作りました。

削り出すと、欠けや凹凸が生まれる

桐素材を丁寧に丁寧に磨き上げて作りました。



ブランクの成型から全て手作業で

削り出しました。

当然個体差もあるので、すべてスイムチェックと微調整を施して、初期アクションにチューニングしてお届けします。


だから、ちょっとしか作れませんでした。


桐素材って、

他の木に比べて

そんなに木目が綺麗なイメージが少ないんですけど...



杢目。
いわゆる、虎目が浮かんでる物もあります。








このタイミングで
タイガーストライプなんて、
まさに寅年!?


もちろん、虎杢目の無いものも
桐素材特有の、とても綺麗な模様。
光の角度で変わる深みは、
まるで鳥の羽根、毛並みの様ですよ!








最後の最後の悩みは

ここで
ハーフマットにするか
艶艶にするか
ということ。

10thモデル
ナチュラルウッド
桐梟
近日ホームページにて

初売り開始。


きわめて限定的なルアーですけど
どうぞ宜しくお願いいたしますm(_ _)m