明けましておめでとうございます。


5日から今年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」がはじまりました。時代考証をしている関係で、事前に一度試写は見ているのですが、やはり、本放送ともなると、できばえは心配でした。多分、多くの方はオープニングの小田原城のシーンにはびっくりしたのではないでしょうか。このあたり、今年の「軍師官兵衛」は原作がないことの強みなのかもしれません。「無駄な血を流さずに勝つ」という官兵衛の生き方を象徴するシーンになったと思います。

官兵衛時代の姫路城については全くといってよいほど史料が無く困りましたが、当時の戦国の城を参考にしてセットを作ってもらいました。どうしても、姫路城というと、今の立派な天守のある姫路城を連想されてしまいますので、いいセットができたと思っています。

場面に「目薬屋」云々が何度か出てきました。黒田家が近江から流れてきて、播磨の広峯神社のお札と、家伝の目薬をセットで売って財を成したというのは俗説ですが、黒田家が広峯神社の御師と何らかのつながりはあったと見ていますので、あのような形になりました。御師や修験山伏は、当時の武将にとって強力な情報源だったので、そのあたりきちっと描いてもらいました。