採点・論文 and more | 楕円球空間

採点・論文 and more

ようやく時間ができたので、先週の試験の採点を。


「名作を作ると学生のできが悪い」というジンクス通り、結果は悲惨。Q1に10点分、点くれ問題をつけたので、実質的には90点満点で10点以下の平均点となった・・・。悲惨。最初は100点満点で採点し、これを60点に圧縮し、出席の40点(満点)と合わせて、と思ったのだがそれだとほとんど合計が60点にならないので、あわてて100点のままで(つまり合計140点満点で60点あれば合格)採点したが、それでも2/3が不合格になる。


今年の4年の出来が悪い、とは常々言われていたが、実感した。学力低下もここまで来たか、という感じ。T大だけはまったく影響がないそうで、羨ましいかぎりだ。院試の結果がいまから不安。


採点を終わらせ、次は論文。もう1年半も格闘している論文の査読が帰ってきて、1人はas it isで優しい評価。猛1人は「かなり書き換えが必要だが、実験結果も内容もすばらしい」。これは読み方によっては「実験結果も内容もすばらしいが、まだまだ書き換えが必要だ」とも読めるので、先行き安心できない。とにかくできる限りの修正をし、低姿勢なresponse letterを送り、と最善をつくした。今月中に通ると、Impact Factorの大きい雑誌なので大変嬉しいし、いろいろな意味で助かる。あとは結果待ちだが、どうも説得が必要な査読者はフランス人(ミススペルが1箇所あるのだが、フランス語綴りになっている)、さらに物理の理解の深さから、どうやらあのノーベル賞受賞者ではないか、という疑念が・・・・。だとすると苦戦するかも。


それを終えて、次は学生の論文。私費で留学してがんばっている中国人の学生の初論文。共著者のOKを取り、内容の最終確認をして、今は英文添削中。終わったらすぐに投稿。これは多分問題なく通りそうだが・・・。


他に3本くらい急いで出したい論文があるので、学生と毎日進捗の確認と議論。正直忙しい。おまけに今は○○○○のシーズンなので、それ用の書類をいろいろ準備しないといけなくて大変。体調も徐々に落ちていて不安を抱えながらの毎日だ。