物性物理と日々格闘している楕円球(またの名を主筆)の日常つれづれよしなしごとを。

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2017-06-22 12:55:19

「楽都ウィーンの光と影」

テーマ:読書

岡田暁生著(小学館)。

 

いつも独自の切り口で品のいい本を出す岡田先生。今回はCD評論誌の連載記事を本にまとめたためか、「リングを時計回りしながら、名所とウィーンフィルの逸話をまとめる」という視点は面白いものの、切れ味には少し欠けたか。偏差値50に合わせた雰囲気濃厚で、もっと教養主義的(いい意味で)な内容を期待していたので少し残念。

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2017-06-22 12:52:51

京都大学交響楽団第201回演奏会

テーマ:音楽

100周年、200回、と究極のキリ番演奏会を終えてある程度の気の緩みというかダレが出ても仕方がない演奏会ではあったが、京都公演は大変よい演奏だった。

 

ニコライ「ウィンザーの陽気な女房たち」

ドボルザーク「真昼の魔女」

チャイコフスキー「交響曲第5番」

 

ニコライは、夏の期の1曲めとしては非常にまとまった破綻のない演奏。ドボルザークは、きっといい演奏なんだろうが、やはりあまりにも曲がダメすぎる・・・。名前すら聞いたことのない曲だったので、やはりそれなりの理由があるんだろう、と予想していたが、予想通り。なんでこの曲やりたいと思ったの?というのが正直なところ。演奏はいいので残念。チャイコフスキーはなかなかの名演で、大満足で帰宅。

 

それにしても指揮は(同期の親友も言うとおり)、なんだかなぁ、というところ。曲にあわせて前で踊ってる人、と認識しないといけないかね。打点もはっきりせず、まぁなんとなく振っている感じ。チャイコフスキーの最後はそれゆえ危なかった。きっと「伝説のコンマス」を見てみんな合わせたんだろう。

 

その伝説の男といい、Vnの2回生の某団員といい、同期や近い先輩の子供が席巻しつつあるオケに衝撃をうける、2017年の夏。

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2017-06-15 10:11:43

みなさん、さようなら

テーマ:ブログ

沈没船のくせに、さらに相互監視・密告社会だなんて、もう何の魅力も未練もありません。今日でFA宣言します。日本のみなさん、さようなら。どうぞ沈んでいってください。

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2017-06-13 17:52:45

或る愛の歌

テーマ:音楽

出張中はあまり眠れない。

 

枕が違う、とか周りの雰囲気が自宅と違う、とか友人知人と呑むから、とかいろいろある。東京出張で旧友と痛飲して1時にホテル着。シャワー浴びて、どうせあまり眠れないから、とBR Klassikのネットラジオをかけておいたら、早朝にバイエルン国立歌劇場オケ・ペトレンコ指揮のマーラー5番が。3楽章で目覚めて最後まで聴いた。6月の早暁、小鳥が囀る中で効く濃厚な愛の歌。名作!

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2017-06-05 12:47:06

「第三帝国」

テーマ:読書

首の不調は結局「頚椎ヘルニア」という年寄り臭い病気と判明。全治3ヶ月くらい(稀に治らないことがあるらしい。あ、完治は無理で、症状がとれるまでに、ということらしい)。

 

ということで楽器は弾けないし、テニスも結構障害があるし、かといってごろ寝も姿勢に気をつけないといけないし、で制約が多い。読書くらいしかやることない。研究も没頭しすぎて肩こりが酷くなると症状が悪化するので、今年はもう何もやらないことに(ウソ)。

 

ロベルト・ポラーニョの「第三帝国」を、ということで読了。これはマニアの人しかわからないと思うが、その昔、ボードゲームでウォーゲームというものがあって、実際の戦闘を再現しつつ、歴史のifを目指す、というまぁ軍隊の図上演習みたいなゲームがあったんだが、その名作に「第三帝国」というのがあって(アメリカ製のゲームなのでなぜかタイトルがThe third Reichという英独語ちゃんぽんのタイトル)、そのゲームのドイツチャンピオンという主人公が徐々に狂気に蝕まれる、という小説。でも、小説の根底に流れるのは、政府とか権力に迫害される弱者やマイノリティ、政治的公平・公正をめざす真の民主主義者への共感、だな。これがポラーニョの小説の通奏低音らしい。今の日本の現状とも相俟って、一気に没頭して読了できた。ポラーニョ、まだまだ読んでみたい。

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2017-05-02 12:51:48

本 2題

テーマ:読書

「物語 ドイツの歴史」(阿部 謹也)

「読んでいない本について堂々と語る本」(ピエール・バイヤール)

 

「物語・・」はイタリアの歴史が秀逸だったのだが、やはりこういう本は書き手のよって(同じシリーズとはいえ)全く味わいも面白みも異なるのだなぁ、ということを負の意味で実感した。単調で流れが悪く、退屈。

 

「読んでいない・・」は数年前にA新聞の書評で絶賛されていて、是非読もうとおもいつつ失念して、生協書籍部で文庫版を発見して即購入。タイトルからしてなんとか逆説的というか、ひねくれた、フランス的な本なのだが、中身もそれに輪をかけて皮肉と洒落と上品なおふざけが炸裂する快著、と言える。自分の解釈では、「読んでいない本について、どう(気後れせずに)語るか」というのは本当のメッセージではなくて、本に影響サれすぎずに自分の思想・立場をいかに確立するか、というのが本当のメッセージで、それを非常にひねりまくって表現しているのかな、と。そういう意味で、「本なんか読まなくてもいい」という表層的な書きぶりを真に受けているとダメで(そういう読み方をする人が正にこの本を必要としていて)、目の前で読んでいる本に影響されすぎずに常に「ヴァーチャルな図書館」の中で位置づけられるように俯瞰的な思想・思考を身に付けろ、っていうことなんだね、と。つまり結局「本は読まないとダメ」ということなんだな。バイヤール氏に物凄く興味を持ったので、翻訳されるものは全部チェックしたい気分。

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2017-04-04 18:03:13

新学期スタート

テーマ:大学生活

出張で痛めた首がまだ不調な中、既に新学期スタート。

 

今年の新人は正に「谷間の世代」。これが真に谷間、なのかこの先ずっとこのレベルの「低地の世代」の最初なのか、とかんがえると慄然とする。もう学生の子守はやめて自分でまた実験しようと思い、明日からスタート。まずは装置の使い方を覚えるところからだな(苦笑)。

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2017-03-27 19:39:52

オペラ2題

テーマ:ブログ

出張中に2つほど。いづれもミュンヘン。

 

ジョルダーノ「アンドレア・シェニエ」

J.カウフマン、A.ハルテロス

 

ヴェルディ「ファルスタッフ」

A.マエストリ

 

遂にカウフマンを観た、っていうか聴いた。曲は正直何も印象に残らないし、終演後に頭に響いている旋律もない、ただなんとなく毒にも薬にもならない綺麗な旋律が2時間続くだけ、なんだが、カウフマンとハルテロスがとにかく素晴らしいの一言。21世紀を代表するスター、なんだね。

 

もう1つのマエストリも大好きなバリトンで、それはもう芸達者。現代最高のファルスタッフ、というのは伊達ではない。

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2017-03-27 19:36:37

それ以外で読んだ本

テーマ:ブログ

8泊10日の長期海外出張だったので。

 

ネレ・ノイハウス「死体は笑みを招く」

司馬遼太郎「アメリカ素描」

藤沢道郎「物語 イタリアの歴史」

 

ノイハウスの新作は、実際は最初の4部作の2作目。これで最初の4作の前後関係などすべて明らかに。フランクフルト近郊に詳しい人には堪らないはず。只の単純な推理小説じゃないのがいいね。自分の推理小説としては読んでないけど。

 

司馬遼太郎のものはアメリカを訪問した時のエッセイで、もう20年以上前に出版されたものだから現在の情勢にはあっていない部分もあるが、彼らしい鋭い着眼点とかもあってそれなりに楽しめる。意外に間違った情報がある、とか、いろいろなことをよく知っているけど(日本の分析はともかくとして)外国の分析としては甘いor結論がなく宙ぶらりん、とか、それこそ35年ぶりくらいに司馬遼太郎を読んで、以前と少し氏への印象が変わったかな。

 

藤沢道郎の本は、わりと軽い気持ちでざっとイタリア通史を理解できればいいな、くらいの感じで手にとったが、歴史って正に物語!というエキサイトさせてくれる本。客観的すぎず、主観的すぎず、筆致もいい。お薦め。

 

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2017-03-27 19:28:23

疾走する陰惨

テーマ:読書

パトリック・モディアノのデビュー作「エトワール広場」が翻訳されたので読了。

 

しかし「翻訳不可能」の前評判通り難解・・・。これは第二次大戦時のフランス政治と文学とレジスタンス運動を熟知した人でないと、何が書いてあるのかさえわからないくらいであろう。幸い、訳者が非常な努力をされていて物凄く充実した訳注ができている関係で、なんとか読み続けられるが・・・。しかし、これがデビュー作とは・・・。心に秘めたものを全部爆発させた印象。

 

内容は、寓話のような幻想のような、でも内容が実は陰惨で、しかも次々とシーンと小説の舞台が変わっていく疾走感あふれる本。なので「疾走する陰惨」。救いのない昏い文学。

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