△「バトルオブブリテン3部作」 | レンタル放題。

△「バトルオブブリテン3部作」

「迫り来るナチの脅威」「ナチに蹂躙されるヨーロッパ」「英本土大空中戦」の3部(各100分)からなる、第二次世界大戦のイギリス上空で繰り広げられたドイツ空軍との戦いを、戦いに参加したパイロット達の視点から描く。


TVシリーズにしては英国の戦闘機・スピットファイアの実機による飛行シーンがふんだんに使われていて、最初は上機嫌で見ていたのですが…。
典型的なお高くとまった系英国人の嫌な上官とアメリカ人パイロットの確執、他のパイロット同士の確執、パイロットとフランス人女性の恋と顛末など、戦争とはまったく関係の無い物語で大部分が構成されていて、いい加減2巻目の最後あたりではウンザリ。


人間ドラマ主体という方針そのものが悪いとは思わないんですが、いかんせんそのドラマがつまらない。
イギリス人てのは、こういうひねくれ者ばかりの集団を眺めていて面白いと感じるのだろうか?
僕には全く理解のできない世界です。


こうなってくると、最初は興奮していた戦闘機の飛行シーンも徐々に興ざめしていきます。
やっと2巻の後半でドイツの爆撃機He111や戦闘機Bf109が登場します。
CGなどで変に強調されていない点はリアルで評価できるんですが、ここでもドラマがつまらない。
やはりどうしてもアメリカの職人技的なドラマと比較してしまいます。


とまれ、航空兵の戦死というものは、「トラトラトラ」のように建物や施設に突っ込んだりするもんじゃなくて(突っ込んだ本人は戦死している訳ですから)、ある日仲間が何の脈絡もなくぱったりと姿を消すことなのだなぁと思いました。
ここは少しだけ評価しても良いかもしれません。


やはりバトルオブブリテンは「空軍大戦略」なんだなぁ。
今度借りてこよう。


ちなみに戦闘機・Bf109の役で出ている機体は、スペインの独裁政権下でコピー生産された、スペイン版Bf109と言われるHA-1112-M1Lという本物ではないものの親戚くらいにあたる機体を用いたレプリカで、レプリカとしては出来のよい方だと思います。
実機に比べて機首の形状がだいぶ不恰好なのが難点ですが;
He111もCASA211ですね。

全て実機を飛ばしている所が凄いです。
商売だけではここまではできないでしょうな~;


解説(というかレビュー)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0009H9X2K/250-5016040-0200233


出演者 : ボイド・ゲインズ
      トム・バーリンソン
      ニール・ダッジェオン
      リチャード・ホープ
監 督 : イアン・トレイトン
脚 本 : レオン・グリフィス