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△「ソウ」

導入は不条理から入る。
2人の鎖に繋がれた男と1体の死体が転がる出口のない部屋。
そこに囚われているのが何故なのか、彼らには全く分からない…。
あえて不条理モノというジャンルを作るなら、先ず思い浮かぶのは「CUBE」。
そんな「CUBE」を彷彿とさせるようなイントロだ。

後半は、サスペンスなんかも入ってくる。


この種の作品は、まず不条理な条件を整えることが第一になると思う。
第二に、それらを智恵を振り絞って乗り越えてゆく過程の描写。
それ以降、登場人物同士の人間的な軋轢とか団結、ひねりの効いたオチ。


そういう観点からすると、舞台設定からしばらくは不条理な条件をうまく準備してるものの、どうも理屈っぽくてあまり深いイメージを感じない。
しかも話が進むにつれて徐々に不条理感は消え、結局は猟奇的な犯人のイメージで押し切る普通のサスペンス作品になってしまう。


2人が狙われた理由も、なんかいい加減な気がする。
その前に狙われた3人との関係性は「犯人がムカついた」ことだけだし、罪の重さにもどうも差があるように見えてならない。
…ひょっとして、そこが不条理なのか?

これは不条理というより理不尽。


解説
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD5919/


製作年 : 2004年
製作国 : アメリカ
配 給 : アスミック・エース エンタテインメント

監 督
原 案 : ジェームズ・ワン

原 案
脚 本
出 演 : リー・ワネル

出 演 : ケアリー・エルウェズ
    ダニー・グローヴァー
    モニカ・ポッター
    マイケル・エマーソン
    ケン・リョン