ベビメタからラルクまで?!幅広くコピバンが集結/東京電機大学ライブ(2013.8.15) | OTSUKADEEPA

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サークルの次世代を担う二年生が主催!
東京電機大学軽音楽ライブ
2013.8.15(木)


終わらない猛暑日記録更新の中でも、
元気な大学生たちの長い夏休みは中盤を迎え、
さらに活動が活発になっているようだ。

この日、大塚Deepaでサークルライブを開催してくれたのは
東京電機大学の軽音楽サークル。

この日のライブ、
なんと幹部代の3年生ではなく
2年生が主催のライブとのこと。

次世代を担うメンバーたちが、
自分たちの手でサークルを作り上げる大舞台。
幹部から見ても、後輩がどんな未来のサークル像を描いているのか
垣間見る事の出来る貴重な機会だ。




それでは、この日出演した
11組のカバーバンドたちのライブの様子を、
写真とともに紹介しようと思う。



1番目は、
1年生による
洋楽メタルやゲームミュージックのカバーバンド。
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リードギターの正確さやベースの安定感が、
1年生ながら早くも実力派の様相を思わせるプレイだった
緊張していたようにも見えたが、後半の楽曲ほど演奏のまとまりが増していった。
きっと、ステージ上で練習の成果を発揮する醍醐味を味わってもらえたのではないだろうか。
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見に来てくれた先輩への感謝の意をmcで伝えつつ、
演奏に入るとラウドなアプローチの応酬で、フロアにモッシュピットを何度も誘発させた。
MetallicaのBatteryなど4曲を披露した。




2番目は、
USロックのカバーなど、ラウドながらも渋いプレイが魅力なカバーバンドが登場
渋いギターリフとハスキーボイスから、ライブはスタートする。
全体的に、ドラムを中心として良いグルーブが生まれていた。ハイの効いたギターリードがとても心地よく耳を刺激する
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フロアからは
「金払っても見に来るわ!」
と、演奏のクオリティを褒め称える声が上がったように、皆釘付けになってステージを見ていた。
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ラストナンバーでは、
アメリカン・ギターヒーローさながらの単独ギタープレイを何分にも渡って披露し、フロアを湧かせた。





3番目は、アニソン・キャラクターソングを中心としたカバーバンドが登場。
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「いつも電軽(サークルの略称)はアニソンが多いから今回も選んでみたら、
みんな英語の歌ばっかり・・・。今回は流れを崩しに来ました。」
と自らダークホース宣言をすると、SMメガネを装着しディープなアニメソングを連発した。
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バンドは重低音ゴリゴリのパワー系サウンドで、フロアではダイブも起きてしまうほどヒートアップしていた。






4番目に登場したのは、ストレイテナーの本格派カバーバンド。
本家さながらの、勢いのあるタテノリのビートと、それに絡む複雑なベースライン。うむ、よく再現出来ている。
特筆すべきは、女性ドラマーながら非常にパワフルなプレイを見せてくれたことだ。
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ボーカルの声も印象的で、メロディがはっきりと聞き取れる。
きっと他のJ-ROCKのカバーも上手にこなすだろう、と想像する事が出来た
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mcではボーカルが、授業のせいでサークルの夏合宿に行けなかった、
と悔しい想いを語って笑いを誘った。






5番目には、近年人気を伸ばしているSEKAI NO OWARIのカバーバンドが、
素敵なポップスの世界観を披露してくれた。
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本家では早口な歌詞の言い回しが特徴的だが、優しい声色で見事に再現してみせた。
アコギとピアノの美しいアンサンブルが、これまでのラウドな流れを一転させ優しいムードを作り上げた。
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途中演奏が詰まるシーンもあったが、フロアは暖かく応援の声を上げた(中には厳しい声も上がっていたが...)。
mcでは練習不足を謝罪する一幕も...。
それでも、持てる全てを出し切った良いステージだったと私は思う。




ちなみにこの日は、転換DJとしてサークルのメンバーがパフォーマンスを披露
普段のライブでは行わないそうだが、新しい試みとして実践してくれた。
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さてライブも中盤、6番目にはオリジナル曲も含むインストゥルメンタル楽曲のバンドが登場
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ミュージックステーションのOPテーマをSEにして登場。前半はアニソンのカバー(これもインスト)を披露した。
演奏スキルが非常に高く、原曲を知らずとも楽しめる内容。
キーボードと二人のギターがリードパートを回し、それぞれが日頃の練習の成果を大勢の前で堂々と披露した
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後半2曲のオリジナル曲こそとても完成度が高く、
カバー中心のこの日の中で、唯一違った楽しみ方が出来る時間だった。

カッティングギターを中心に刻むビートと、優しい響きのコード遣いが特徴のポップなインスト。
是非活躍の場を広げて、多くの人に触れて欲しい音楽だ。






7番目には本日特別出演の、
大妻女子短期大からチャットモンチーのカバーバンドが登場。
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女子大からの出演という事で、フロアの男性陣も分かり易い盛り上がり方を見せていた。
mcでは
「可愛いー!」
「○○ちゃんー!!」

と、ドスの効いた低い歓声が次々に上がる。
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演奏も、本家通りのシンプルなアンサンブルながら安定感があってgood。
ボーカルの柔らかなハイトーンは、本家さながらのキュートさがあった。
リズム隊の難しいコンビネーションもよく息を合わせてこなしていた。日頃練習を頑張っている証拠だろう。






8組目には、複数の大学からの特別出演メンバーが大人数の編成で、
L`Arc-en-Cielのカバーを披露。
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全員が浴衣を着て、”夏休み感”を醸し出してくれた。
ギターのクセのあるフレーズやボーカルの難しい歌い回しも、見事に”モノ”にしていた。
機材をがっちり用意したドラムは、まさに完コピを狙いに行っている本気の姿勢だ。
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それぞれの大学から集まったメンバーがmcで、自身のサークルの夏ライブの告知をすると、
フロアからは暖かい声援が送られた。
同じ音楽サークルに青春を捧げる者同士の心からのエールだ。






イベントも終盤に差し掛かるが、他大学からの加勢もあって、
フロアの盛り上がりは衰えることがない。

そんな中9組目に登場したのは、the Hiatusのカバーバンド
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難解なアンサンブルも1つ1つを丁寧に演奏しており、ハイレベルなステージを見せてくれた。
「楽しいですね!...本当に今日楽しくて、こういう思い出が、ね...」
と、一夏の思い出を噛み締めるかのように、感動的なワンシーンも見られた。
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楽曲はラウドなセッションが多いが、あくまで美しく丁寧に演奏している印象を受けた。
そういった心がけが良いアクトに繋がるのか、と感じた。






10組目には、この日の主催メンバー率いるSystem Of A Downのカバーバンドが登場
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冒頭からフロア最前はモッシュピット化し大荒れ。終盤とは思えないスタミナだ。
明らかに、この日一番の熱い盛り上がりを見せていた。
轟音が胸を突き、シャウトボイスが精神を昂揚させる。
男子も女子も入り交じってモッシュに突っ込み、このヘヴィなショウを楽しんでいる。

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「今日に向けてメンバー全員、身体を作り上げて来た。」
と、意気込みも十分だ。
演奏は申し分ないクオリティで、ラウドなグルーブを自分たちで独自に消化し表現に結びつけているような印象を受けた。
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この日の主催メンバーということで、イベント制作側としての想いも語った。
「2年生主催という事で、DJを入れたり他大学の方を迎え入れたり、新しい事を積極的に取り入れた。」
来年以降の活動がますます楽しみだ。





トリを務めたのは、人気急上昇のアイドル「BABYMETAL」のカバーバンド
サイリウムが何色も光り、オタ芸・モッシュ・MIX・ステージからは轟音・シャウトボイス・アイドルボイス・・・と、
ライブハウス内はカオスと化した。
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2曲のみの演奏だったが、
出演メンバーは、この日のハイライトと言っても良い顔ぶれ。それぞれのパートのベストアクター達が集結した。
アイドル性の高いボーカルに、スーツ姿のダンサー(?)がフロアのテンションを先導する。
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ラストという事で、サークルのメンバー一人一人が全力で楽しもうと、フロアの前へ前へと押し寄せる。
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「これが電軽の、お祭りじゃー!!」
最後の曲が終わった時メンバーが叫んだこの一言が、
まさに一日を締めくくる最高の言葉だった。






サークルの次世代を担うメンバー達が、

自分たちの可能性、
自分たちのチームワーク、
自分たちの理想を
模索する夏。

来年、サークル全体を仕切る立場になった彼らがどんな素晴らしい活動を残してくれるのか。
とても楽しみになった。

是非来年には、
またひとつ成長した姿で、
大塚Deepaのフロアを埋めて欲しいものだ。


(文・伊藤航太/写真・難波里美)