保険金⑱ | ㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」小説!

㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」小説!

現役探偵・梅木 栄二(50代)の日々考えている事を事務所に帰った時まとめてみるつもりだったのが・・・。
いつしか勝手に小説化!へタレでド素人な小説読んでやって下さいぃ~。





翌日から・・・・本格的な調査がスタートを切った。


損保のT氏が話してくれた様に対象者は朝から子供を私学に送ると・・・一度帰宅。


その後、日によって動きは違うが、毎日パチンコしたり温泉に行ってみたりと・・・・


器用にも「片腕」で1日を楽しそうに過ごしていた・・・。


さすがに温泉の中は見る事が出来ないが・・・・見る限り「本当に利かないんじゃないか」と思える程、器用に片腕のみを頼りに生活を送る日々である。


パチンコ店の中では、さすがに警戒されない様、配慮する為に隣に座る事も出来ず・・・遠目での確認となってしまう。


調査というよりは・・・「観察」と言った方が正しいのかも知れない・・・。と思う程であった。


パチンコ店の中に入る人間を私とフラレY君、M君の3人で交代して行う。違う角度から毎日見ているので、実際には2人が入店、独りは車に乗る際を確認する作業だ・・・。


乗車の際に確認する作業は、言えば「休憩時間」の様なものである。退店する際には2人が知らせる仕組みになっているのでそれまでは寝ていようが、車内で音楽を聞こうが・・・Y君みたいに「出会い系」に精を出そうが自由である・・・。 (Y君はこれで精神的なバランスを保って何とか今日を生きている(笑))



更に1週間の月日が流れ・・・とりあえず出した結論は



「学校の送迎は見ても意味が無い」という事だった。



勿論、学校内に入れないといった理由も大きかったが、生活する上で基本ここは車の運転だけに終始し、アクションが極端に少ない事が一番の理由だった。



とりあえず早朝の調査が無くなった事で、体力的・精神的にも随分楽になった様な気はしたが・・・事実この1週間で何の証拠も取れていない事も確かであり、何ら進展は見られない。以前と比較すれば行動が見える点で焦りは無かったが、「本当に使えないのかも・・・」といった諦めに似た疑念も湧いてこないとは言えなかった・・・。



そんな中・・・私が休み役だったある日・・・・



Y君からメールが届く。



「もうすぐ出るっすよh



「なんじゃ・・・・このhは・・・・出会い系とゴッチャにしてんじゃね~よお兄さん指!」



ブツブツ言いながら携帯を見た私・・・・今日は少し退店時間が早い様に思える・・・。



実際に帰宅時間はマチマチで・・・・子供を家に降ろした後に再度パチンコに行く事もある位パチンコが好きな対象者である。今日は迎えにもまだ行ってはいない。



規則正しそうで・・・意外といい加減な対象者。旦那の帰らない(であろう)日にはマックやモス等のファーストフードで済ます怠慢ぶり。



恐らく・・・対象者は旦那の帰宅時間や予定に合わせてスケジュールを組んでいるのだろう。



旦那が帰ると思われる日とそうで無いと思われる日の落差が尋常ではない。



あんな状況で・・・一体、どうやって片腕でご飯作ってるんだろう・・・。やっぱりおかしいよね・・・。



ある程度判っていても・・・・尻尾を出さないこの女性には恐れ入る・・・。



昨日、原告(対象者)代理人(弁護士)から陳述書(言い分)を送って来たとS先生から連絡があり、見せてもらって来たが・・・



「以前はバイクで買い物等を行っていたが(中略)それも出来なくなり(中略)危険を顧みず車を運転し買い物等を行っている毎日です(中略)また、その分経済的負担も大きくなってしまい・・・私は笑顔を忘れてしまいました・・・(後略)。」と恨みつらみが延々と書き綴られていた・・・。もう本当にボロカスである・・・。



勿論、事故を招いた被告の責任は大きいが・・・もう陳述書の中ではそんな被告は人間扱いさえもされていない。



「私の人生返せ!」位の勢いなのである。



またS先生(弁護士)も・・・



「まぁ・・・こういうこった。頼むよ!梅木くん!!」的なノリでプレッシャーをかけてくる。



「はぁ~・・・・・。」と溜息をひとつ吐きながら・・・・対象者の退店を撮影していた・・・。



器用にも肩と頬に携帯電話を挟んで誰かと談笑している。手には車の鍵も持っている・・・。



ドアを開けると・・・・いつもの様に乗り込んで右手でドアを閉める・・・。



「んっ??」



逆光で良く見えなかったが・・・確かにY君が言っていた様に左側に傾いた!



「おおっ!!」



私はハンディカムで撮影しながら凝視する。



・・・しかし一瞬の出来事で、何も判らなかった・・・。



「でも・・・・確かに・・・・。」



その動きが何なのか判らないが・・・・



「何とかあれを撮影出来ないだろうか・・・・。」



私の気持ちはそこに向かっていた・・・。



             (続く)※弊社はお客様のプライラバシー保護や個人情報の保護には万全を期しております。この物語はフィクションです。登場する人物や団体は全て架空のものであり、実在する人物・団体とは一切関係ありません。尚、作品のリアリティを追求する為に、私を含む弊社スタッフは全て本物です。悪しからず。



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