頑張れお父さん。

頑張れお父さん。

2008年8月。父親が突然の胃がんの宣告をされました。それもスキルス性。家族みんなで力を合わせて父を支えたいと思います。

みなさんは、突然家族がガン宣告をされたらどうしますか?



父はまだ60代前半。仕事をリタイアしてこれから第二の人生を歩いていく矢先の突然の胃がん宣告。

病気知らずだった父だけに、家族はもとより本人が一番ショックだと思います。

今までまったく興味さえなかった「がん」「命」「人の死」についてきちんと向き合い考え、記録に残していきたいと思います。

娘の私の独り言の日記です。

Amebaでブログを始めよう!

熱が引いてからの父は、相変わらずの容態だ。


腹水を2日に1度、3000ccほど抜く。



先生のお話があり、先日の高熱の原因は腹水に菌が入った腹膜炎からくるものか、

はたまた、尿管を腰から外に出しているがその管から最近が繁殖して白血球の数値が異常に高かったのでその影響か。


とにかく腹水をできるだけ抜いて、胃の圧迫をさえぎって食欲を回復させないとね~とのこと。

ほんと、父はおかゆしか食べなくなった。

おかずもほとんど食べない。

もずく。豆腐。つるんと入るもの意外は・・・・。


無理して野菜ジュースだけは飲ませているが、後味が悪い!と片手にジュース、片手に水を持って流し込んでいる。



最近、父の口数が減ったと母は言う。

確かに、一生懸命話しかけても「うん・・・うむ・・・・うん・・・」なとどしか答えず。

しまいには声を出すのがきついのか、ゆっくりうなずくだけ。

孫が病室で面白い奇声をだしたりすると、一瞬表情は和らぐがすぐに無表情に戻ってしまう。



今は先生の判断でTS-1の服用をやめている状態だ。

父の体がそうとう弱っているからだそう。


とりあえず、早く退院させてあげたいな・・・。

残り少ない時間、自宅でゆっくり過ごさせたいな。


来週いっぱいは病院で様子をみて、再来週には退院できる予定。


私は一足先に、実家を離れて関西の自宅へと戻ることになる。


次に来るのは1ヵ月後。。。。

それまでに何事もなく無事に自宅療養ができるといいけどな。

雨が降っているので、なかなか小さいベビを連れて病院へいけない日が続いていたが、久しぶりにお見舞いに行けた。


どことなく、父の表情が暗くなっていた。


病院より自宅のほうがやっぱりいいからからかな・・・



母と私と、病院の売店にお昼御飯の弁当を買いに行く途中で担当の看護士さんと遭遇。

この方、末期のがん患者の家族のケアとか自宅看取りとか色々アドバイスを下さっている方。


「お父様の今回の件もありますし、そろそろ最後の看取りのことを家族で話し合っていてくださいね。」




ガーン・・・・



確かにスキルス性のガンで、余命も宣告された父のことですが、いざ『看取り』という言葉が出てくるとショックだった。

母も若干なみだ目になっていた。

でも事実は目をそむけてはいけないことだもん。



基本は自宅でTS-1の投薬と点滴。

体調管理は毎日訪問看護を受けること。

2週間に1回はかかりつけの市民病院へ父を連れていくこと。

その間の1週間は、近所の往診をしてくださる先生に診てもらう。

夜間の救急の往診もその先生がしてくださるのか?



そして重要なのがこれ。

もしもの時、最後は自宅で看取るか、それとも病院でちょっとでも延命治療か。



私は飛行機で1時間の他県に住んでいるし、弟も車で高速飛ばして1時間半はかかるところに住んでいる。

父の最後には、きっと間に合わないだろう。

だからこそ、病院で看取ってもらいたい。

自宅で母だけでは、きっと参ってしまう。


これから、きちんと考えていかなきゃいけないことも多いね・・・。



父はというと、TS-1の薬の副作用で味覚の変化がおこっていた。

今までおいしいおいしいと食べていた煮魚などは一切受け付けない。

酢の物は大好き。

醤油はダメ。


イライラしていたり、ぼーっとしていたりすることが多くなった。



日をまたぐ頃、救急車で運ばれた父と一緒に乗って行った母から電話があった。


母「結局、病院についた頃には熱は39.2度あったよ・・・」



あの父親の震えは、熱が上がる前の悪寒だったのかな?

熱が上がってうまく呼吸も出来なくなって、苦しくなったようだ。

血圧は正常。

吐血などもなし。



とりあえずは大事をとって救急病棟に入院が決まった。


母はここ最近夜中も父親の看病でほとんどゆっくり寝れてなかったので、自宅でゆっくり寝たいと一旦帰宅することにした。




びっくりしたことに、先ほど往診を断られたH内科の先生が病院へ来ていたこと。

カルテを持って、

「先ほどは私がちょっと不在にしていたので若いものが対応してすみません」と。




母も「もうあそこの病院でお世話になりたくない・・・・」と言っていた。

いざと言う時の夜間往診の先生なのに、見もせずに「救急車を呼んで」言われた母はショックだったようだ。




翌日、H内科の看護婦さんから昨日の不適和のお詫びと電話があった。





父はというと、熱も若干下がって一般病棟に移った。


しばらくは、また入院かな。

母も休めるしいいかな・・・。

食事もなかなか食べてくれなかったから、病院だったら管理されてるし。



実際、今日の病院の食事はちゃんと食べたようだ。

腹水もたくさん抜けてるみたい。


今日は、うるさい赤ちゃんは連れてこなくていい(笑)と父は言っていた・・・。


少し休みたいみたい。


また明日連れて行ってあげるよ。