10年前に冬木市で行われた第4次聖杯戦争の結果起きた大火災の唯一の生存者であるややヒッキー気味な主人公衛宮士郎は、ある夜自分の通う穂群原学園で偶然サーヴァント同士の戦闘を目撃してしまう。

実はここで一度士郎はランサーに殺されてしまうが、同学年で稀代のツンデレヒロイン遠坂凛魔術によって蘇生する。

さて目撃者である士郎が生きていることに気付いたランサーは、再び士郎を殺すために衛宮邸を強襲するが、士郎が逃げた蔵の中で偶然召喚したセイバーによって門外にいた凛のサーヴァントであるアーチャー共々撃退される。

凛が優秀な魔術師で、今回の第5次聖杯戦争マスターの一人でもあると瞬時に見破ったセイバーは早速凛を殺そうとするが、それを士郎が制止したため少し好意を持った凛は無知な士郎に聖杯戦争について自分の後見人である言峰教会の神父言峰綺礼も使って親切丁寧に説明する。

要は聖杯戦争とは、どんな願いも叶えると言われている聖杯を手に入れるために聖杯によって選ばれた7人のマスターが、サーヴァントと呼ばれる英霊を使役して殺し合うというものであった。

当初魔術師としての能力も低く、戦う気も皆無だった士郎だが、義姉のチビっ娘イリヤスフィール・フォン・アインツベルン(愛称イリヤ)バーサーカーや士郎の年下の通い妻で凛の実妹でもある間桐桜の兄で根暗な間桐慎二ライダーに襲われて危険に晒されるセイバーを含めた周りの人々を見ている内に、今回の聖杯戦争は避けられない自身の運命と悟り、ちょっと士郎にトキメいたために共闘し家に押し掛けて来た凛と自分のサーヴァントであるセイバーに師事し、養父衛宮切嗣から指導を受けた強化投影の魔術と武術の鍛錬にセイバーのマスターとして励むことを堅く決意する。

その後数々の死闘に勝利したセイバーと士郎だったが、突如現れた8人目の最強のサーヴァントギルガメッシュに大苦戦し共に瀕死の重傷を負うも、奇しくもその戦いにおいてセイバーの宝具エクスカリバーの鞘が士郎の体内に埋め込まれている事実を知り、それを取り出して完成したエクスカリバーンによって結果ギルガメッシュを倒す。

さらにギルガメッシュとランサーを影で操っていた言峰を士郎が倒し、今回の聖杯だったために囚われていたイリヤも救出する。

そしてついにセイバーと士郎は聖杯を手に入れるが、セイバーの願いとは自分の本来の時間に戻って定められた死を迎えることだった。

アーサー王でしかも女性でもあるセイバーは本来の時間ではまだ死んでおらず、自国の内乱によって死に掛けた直前に国を護ることができなかった後悔から、自分は王にふさわしい器ではなかったと感じ、新たに王の選定をやり直すために聖杯を求めて世界と契約し、生きている状態のまま様々な時空間に呼び出されていたのであった。

かくして辛くも悲しい別れの時、セイバーは士郎に「愛している!」と告げて消えるのだった。

そして本来の時間に戻ったセイバーは、忠臣であるベディヴィエールに見守られて安らかな死を迎えることになる。


ちなみに以上はこのゲームに存在する3つのシナリオの中のFate(セイバールート)のシナリオです。

それをクリアーすると、Unlimited Blade Works(遠坂凛ルート)のプレイが可能になり、これもクリアーするとHeaven's Feel(間桐桜ルート)のプレイが可能になります。

全部のシナリオをコンプリートするには、かなり長い時間を要しますが最後までプレイして初めて得られる知識と感動が半端ないので、始まったばかりのアニメ版『Fate/Zero』を楽しんで観ていく上でも未プレイの方はぜひ頑張ってコンプリートしてみて下さい!


ではでは~♪