ラグビー協会を反面教師に ~”信頼”を考える~ | 会話が伝わるようになるアプリ「想いやりトーク」 オトデザイナーズ 坂本真一

ラグビー協会を反面教師に ~”信頼”を考える~

私が大のラグビー好きであることは、当ブログの読者の

皆さんなら、もうご存知でしょう。

大きな話題になった先のW杯の前には、↓こんな記事もアップしていました。

ラグビー場にはDiversity(ダイバシティ)がある!

W杯での日本代表チームの歴史に残る大活躍は、まだ記憶に新しい

ことでしょう。

ところで、W杯後すぐに、日本国内のラグビートップリーグが始まりました。

人気の五郎丸選手を始め、田中史朗選手、リーチマイケル選手など、

あの大活躍した代表選手たちが所属チームに戻ってしのぎを削るリーグです。

rugby

今年はさらに、ブライトンの歓喜と呼ばれる南アフリカ戦に出場していた

南アフリカの代表選手の多くが、日本のトップリーグに参加してくれています。

以前からトップリーグで活躍していたデュプレア選手やバーガー選手に加えて、

エツべス選手やポラード選手など、世界トップレベルであり、あの歓喜の

試合に出場していた南アの選手たちが、ジャパントップリーガーとして

参戦しています。

当然、どの試合も超満員!

のはずが・・・こんなニュースが↓↓

「ラグビーが負けた日」完売なのに空席

これは13日の開幕戦の話ですが、未だに動員数は増えていないようです。

それどころかジリ貧・・・

こういう事態が起こった原因は色々とあるようですが、いずにれしても

チケット販売を担うラグビー協会がかなりずさんで、客をさばく能力にも

欠けている事は間違いないようです。

この事態に対して、田中史朗選手は何度も声を上げて協会を非難し、改善を

求めています。

空席目立つスタンド「選手が動かないと」 日本代表・田中が危機感

それに対して、協会の反応は薄い!

いや、それだけでなく、当の選手たちや、ラグビーを専門とするジャーナ

リストの人たちからも、協会に気を使っているのか何のか?あまり厳しい声は

出ていないようで、田中選手が浮いてしまっている印象を受けます。

この一連の事態を見ていて私が思うのは、ベンチャー経営などの諸先輩たち

から何度も聞かされた、あの言葉です。

信頼を得るためには長い時間と大変な努力が必要だが、
信頼を失うのは一瞬である
一度失った信頼を取り戻すには、
最初に得た時の何倍もの努力と誠意が必要


ビジネスの世界では、良く言われる言葉です。

今回のW杯で世界中を驚かせる驚異的な結果を出した日本代表。

しかし、そのために選手たちがしてきた努力は並大抵のものではなかっ

たと聞きます。

長い長い時間、厳しい練習に耐え、相手チームを研究し続けた、

まさに血と涙で得た信頼

でしょう。

開幕戦では、チケット完売、当日券なしという措置を取り、結果として

観戦したかった多くの観客が観戦できず、挙句の果てに、当日券目当てで

会場に来た人たちを断って、実際はガラガラという事態を招きました。

翌週から慌てて当日券を売り始めたそうですが、さっぱり売れないとのこと。

当たり前ですよねぇ、ラグビー観戦大好きな私でさえ、まだ行く気に

なれないんですから。

だって、会場まで行って観られないなんて、このクソ忙しいのに

超カンベンしてくれ~!です。

私は、ラグビー協会の関係者、選手たち、ラグビージャーナリストと言われる

人たちを含めて、この事態の重さを本当に理解しているのは田中選手

だけだと思います。

大変な努力の末に勝ち取った信頼を、アっと言う間に失った

この事実に対して、あまりにノンキですねぇ。

自分の仕事や生活に照らして考えれば、例えば企業の数々の不祥事なども、

最初の段階で関係者がノンキなことを言っていて、大変な大惨事を招いて

いるケースが多いです。

苦労して得てきた信頼も、ちょっとした油断から失ってしまう。

ラグビーが全く人気の無い時から、単身ニュージーランドへ乗り込み、

レギュラーの座を勝ち取って、最高峰のスーパーラグビー優勝まで登り

つめた田中選手。

世界的に見れば、五郎丸選手よりも遥かに有名な選手です。

そんな苦労を知っている男だから、選手としての自分の立場も顧みず、

危機感を露わにしているのでしょう。

自分の仕事、生活・・・信頼を得て、それを維持して行く努力を自分は

本当に全力で日々やっていると言えるのか?

反面教師にして考えなければいけない話です。

そろそろトップリーグ、観に行ってみようかな。

↓このブログを応援して下さる方は↓
↓クリックよろしくお願いします!↓


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ