BBC の記事 になっていたこと。

英語を勉強してる日本人に。
英語の6種類のアクセントを聞かせたところ。
その日本人が評価した英語のアクセントは。

なんと。
アメリカ英語でもなく、標準スコティッシュでもなく。
グラスゴー英語(通称:グラスウィジャン)だったそうな。

なぜ???
なぜ、わざわざ、こんな難しいアクセントを選ぶんだ?
(調査の精度がどれくらい高いかは、謎だけれども。)

スコティッシュのボーイさん曰く。
スコティシュ英語(標準)は。

「信頼感があるように聞こえる。」というイメージと。
「お金の扱いに上手。」なイメージがあるらしく。
商談とか、銀行系の仕事には、好かれるらしい。


が、しかし。
グラスウィジャンは、間違いなく、それとは違う。
というか、調査対象になった日本人が。
よく、この訛りに慣れてない中で、
これが英語だって思えたなぁ、という所に、まず感心。


そんな流れで。

一昨日、ちょうど見た、『 Limmy's Show 』 を思い出し。
スコティッシュ・コメディアンの彼は、グラスウィジャンを話す。

(出身は、Paisley じゃないか、というボーイの予測。
Paisley は、グラスゴーの郊外の町。
関係ないけど、カーリングの発祥地です。)


例えば、このビデオ。↓

彼自体の英語も、確実にスコティッシュなんだけど。
この彼と電話で話している(設定) 相手の英語が、
ものっすごい、グラスゴーアクセント&グラスゴー語。
(私に言わせると、グラスゴーは語彙も他の地域と少し違う。)




次の、ビデオ。彼が一人でしゃべってる英語はまだいいけど、
元ヘロイン中毒者の女の役を演じてる時は、私にも身に覚えのある、
グラスゴーにいる、どうしようもない方向の若者の英語と話し方。




これは、まだ、分かりやすい。↓




彼のコメディーは、理解できる人と、
理解できない人に、極端に分かれる気がする。
でも、突っついてるポイントが、いかにも、
グラスゴー周辺のスコティッシュが好きそうな切り口。


そんなこんなで、グラスゴーアクセント、
日本人の英語学習者に、好かれそうですか?


ついでに思いだしたのが。
昨年末あたりに笑った、スコティッシュネタのコメディ。
スコティッシュの "Eleven" の発音を笑いのネタにしてる。
(私の eleven の発音も、確実にこれと同じになってしまってる。)




英語のアクセントは、ほんとに色んなジャンルがある。
それなりに、基本的なアクセントで話してくれる人には、感謝。

英語を使う上で、大事なことの一つは。
英語が母国語じゃない人の英語を理解すること。
政治でも、経済でも、これからの交渉相手は、
英語が母国語じゃない人が焦点になる機会が、増えるはず。

インディアン、アラビック、コリアン、チャイニーズ、
スパニッシュ、ポルトギー、イタリアン、アフリカンアラビック、
グリーク、ターキー、タイ、チェコ、ロシアン、などなど、
海外生活を通じて、色んなアクセントに触れたけど。

どれもこれも、最初は理解に苦しまされた。
そして、一つの難しいアクセントを克服したからといって、
その他のアクセントが、理解できるようになるわけではない。

なので、「スコットランドのアクセントは強いから、
その強いアクセントに慣れたら、他の英語も理解できると思う。」
という考えは、正しくない。スコティッシュを理解すれば、
多少、アイリッシュとニューカッスルアクセントには、
対応できるようになるだろうけれど。
それでも、まだ、彼らの英語は、母国語が英語の人の英語。


「英語が話せます。」ということだけよりも。
「いろんな英語がわかります。」の方が。
実は、その人の財産になる。


そんなわけで。
私は最近、トロントニアン・アクセントに戻りたいなぁ、と、
地味に、大学からの帰り道に一人ブツブツ練習してるのでした。