先週末の米雇用統計を受けて週明けの市場は?
おはようございます。
先週末の米国市場は商品市場は市場ごとまちまち、株式市場は小幅安、為替市場は円高となりました。
注目の非農業部門雇用者数は13.1万人減少(事前予想-6.5万人)と事前予想を下回ったこともあり、米国株式市場はNYダウで一時160ドルほど下げ、ドル円も85ドル近辺まで下げました。
失業率は9.5%(事前予想9.6%)であったこと、民間部門の雇用者数が事前予想を下回るも増加したこと、賃金、労働時間が上がってい点など見直される点も多く、事前に市場は弱気な内容を織り込んでいたこともあり、株式市場など大きく値を戻して引けました。NYダウは一時160ドルほど下落も21.42ドル安の10653.56ドルで引けました。
今後の焦点は10日のFOMCでFRBが追加的な緩和策を打ち出すか否かです。
いずれにしても、米国の早期利上げが遠のいたことでドル安になりました。
そのドル安を背景に貴金属市場は上昇、株安や米雇用統計の内容を受けNY原油市場は下落しました。
個別商品市場については下記で。
ドル円は85円30銭台、ユーロ円は113円40銭台です。
<貴金属>NY金8月限は6.2ドル高の1204.1ドル、換算値は変わらずです。
先週末の東京金時間市場は3293円(-33円)まで下落しましたが、3326円(変わらず)で引けました。
米雇用統計の発表を受けてドル安が進行。
ドル安での上昇に加え、逃避資金の流入もあり、NY金市場で14ドル以上上昇する場面もありましたが、雇用統計の一部の良い内容も見直され株式市場が上昇したこともあり、下げ幅を縮小しました。
東京金市場は円高と海外市場高で相殺され大きな動きとならないでしょう。
円高で下げる場面など、押し目を付けるか大きく突っ込む場面があれば買いは検討したいところですが、基本的には様子見でいいでしょう。
既存買い玉は維持の方針で。
NY白金10月限月は1.7ドル安の1576ル。換算値20円安です。
昨日の東京白金時間外市場は一時4330円(-44)まで下落しましたが4354円(-20円)で引けました。
先週末発表の米雇用統計が市場予想を下回る
米雇用統計を受け下げた株式市場はマイナス要因ですが、金市場の上昇はプラス要因となりそうです。
その雇用統計も、一部は良い内容のものもあり、言われているほどの失望する内容でもないでしょうから、下げ幅は為替が円高分に振れた分に留まるでしょう。
今回の雇用統計を受けて、目先のドル円の下げ材料は出尽くしに近いでしょう。
ドル円はあっても84円ぐらい?
白金市場の下げ幅も限定的とみます。
買い方針は継続で。
<穀物>
シカゴコーン12月限は2.00セント高の420.00セント、換算値は100円安です。
シカゴ大豆11月は4.50セント高の1033.50セント。換算値は50円安です。
小麦は一部ストップ安の60セント高。
大きな材料が出てしまったら知ったらしまいの下げの小麦市場でした。
コーンや大豆はすでに連動しなくなっているようです。
ここ数日下げていた海上運賃が再び上昇に転じたほうがコーン市場などには追い風となりそうです。
<石油製品>NY原油は80ドル後半の水準です。
先週は雇用統計を受け下げましたが、80ドル突破で将来の100ドルはありでしょう。
<ハンターポイント>
今回の雇用統計でドル円の円高が止まるか否かがターニングポイント。
先週にドル円は弱気が織り込まれていたと見て、これ以上の大きな円高はないと見たい。