FOMCの声明文を受けての市場は?
おはようございます。
今朝のFOMCでは予想通り金利は据え置きでした。
声明文で注目点は
低金利の長期据え置きが強まったこと。
米経済は回復も進度は緩やかであること
欧州の財政不安が米国経済への影響に言及したこと
でしょうか。
長期に低金利据え置きは市場にはプラスですが、景気回復の見通しをやや弱めたことはマイナス。
ただ、FOMCは政策金利を決定する場と位置づけ、景気の見通しを述べる機関でないと見るならば、緩和的な金融政策は商品市場には今後はプラスでしょう。
実際のマーケットですが、昨晩の米国市場は新築住宅販売が予想を下回ったことでNYダウ市場は続落。
明け方のFOMCの声明発表後は為替市場がドル安ユーロ高に振れ、NYダウ市場もかろうじてプラスサイドで引きました。
NYダウは4.92ドル高の10298.44ドル。
商品市場は全般に軟調地合いが継続です。
序盤のドル高、株式市場安でリスク回避の動きが強まりました。
ただ、明け方3時15分以降のFOMCの声明文発表後はドル安もあり全般に戻り歩調になりました。
個別銘柄については下記で。
ドル円は89円90銭台、ユーロ円は110円70銭台です。
<貴金属>NY金8月限は6.0ドル安の1234.8ドル、換算値は20円安です。
昨日の東京金時間外市場は高値が3629円(+18円)で安値が3562円(-49円)でした。
NY金市場は新高値更新後、調整モード入りですが、今朝のFOMCの声明文で長期に異例の低金利継続の可能性が高まったことを受けて下値は堅くなりそうです。
基本的には金市場にいとってドル安と低金利は上昇要因。
本日の東京金市場でも意外と底固い動きになりかもしれません。
東京金市場は基本的には下げていますが、本日の押し目は強いて言えば買いでしょう。
NY金で1200ドル割れが欲しいのが本音ですが、可能性が低くなったのは事実。
ここから100円下げても問題ないように資金配分し、下げれば買い下がっていくべきでしょう。
NY白金7月限月は26.0ドル安の1567.0ドル。換算値は40円安です。
米国株式市場が新築住宅販売の指標発表後に下げ、為替もユーロ安ドル高に振れて大幅安になりました。
その後、ドル安に振れた為替、株式市場の持ち直しに下げ幅は縮小しましたが、完全には戻りきれず。
ただ、金市場同様に米国の超低金利が続くことはプラス面に作用するでしょう。
J・M社の年後半の価格見通しは1600ドル~2000ドル、1500ドルを割れれば鉱山の採算が取れなくなることも出始めますので、ここから大きな崩れは無いでしょう。
中国人民元の上昇が期待通りで無かったのはマイナスですが、将来的な人民元の上昇は白金の上げ要因になるでしょう。
本日の押し目は新規に買って見ていいでしょう。
既存の買い玉は維持で。
<穀物>シカゴコーン7月限は5.00セント安の346.50セント、換算値は250円安です。
シカゴ大豆7月は7.50セント安の958セント。換算値は300円安です。
市場全般の下げ、好天に下げました。
秋に上げるのを期待して長期に買いを保有でいいでしょう。
<石油製品>NY原油は76ドル近辺の水準です。
再び80ドル将来の100ドルはありでしょう。
<ハンターポイント>
今回のFOMCの声明文は貴金属にはプラスでしょう。
低金利継続は追い風。
貴金属を押し目買いがいいでしょう。
今月中に1位返り咲きなら頭を丸めます。
再び素顔もさらす事になりますが・・