中国人民元の弾力性強化での商品市場の影響は?
お休みのところすみません。
週末に、中国人民銀行は人民元の弾力性を高めると発表しました。
2008年7月以降人民元はドルに対して固定されていましたが、一日の変動幅の上限0.5%で弾力性を持たせるという内容。
報道では人民元切り上げのように出ていますが、変動を止めていたものを動くようにするるとのことで、人民元を切りあげるとのことではないようです。
もっとも、米国からは人民元の評価は低すぎるとの批判が強く、変動すれば元高ドル安になるのは当然と見られ、元の切り上げ的な報道になっているのでしょう。
では、人民元切り上げは円高?
将来的に円高でも円安であっても一時的には円高になりやすいしょう。
アジア通貨高で上昇とまず考えられるからです。
そのあとですが、私は円高は一時的ではないかと見ています。
人民元とドルか固定された時の2008年7月のドル円のレートが106円前後です。
その後のリーマンショック、ギリシャ発財政不安でリスク回避的な円高があったとはいえ、この2年間で15円ほどの円高、すでに15%ほど円はドルに対して上昇しています。
元が固定され、人民元が切り上げされることを見越して、韓国ウォン、円は買われています。
ですので、実際に元が上昇しても大きな円高にはならないのではないでしょうか?
もちろん明日にならないと分かりませんが・・・・
商品市場の影響ですが、貴金属にはプラス、石油はマイナス。穀物はややプラスではないでしょうか?
石油は中国の対外輸出が元高で不利になり安く、原油消費が減りやや安い?
穀物は米国産が割安になり、中国国内の穀物生産が減り、米国産穀物の買いが増えるのでは?
貴金属は元高で中国国内の金市場が割安になり需要喚起。
元高ドル安は、外貨準備高に占める割合の多く、ドル資産多く保有する中国が金保有を増やす可能性も否定できず、金市場の上昇につながるのではと見ています。
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