「LOST -失踪者達-」   (漫画)   押川 | 押川雲太朗の万事いいかげん

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漫画家 押川雲太朗のブログ。日々の何でもない事や、たまに仕事の告知など、書いていきます

「LOST(ロスト)-失踪者達-」。


私が原作を描き、

江戸川エドガワさんに作画してもらい

近代麻雀に載った読み切り作品です。


この話は元々一般紙に載せようとして

書いたものです。


ところが、編集長に

「麻雀漫画はやりたくない。」

と言われてしまい

ボツになったものです。


ところで、江戸川さんは

「デスペナ」の連載を終了してから

次回作の企画を練ってる状態で

仕事をしていませんでした。


そこで私は、近代麻雀の編集部に

江戸川さんを紹介したのです。


しかし、江戸川さんは

遊びぐらいでしか麻雀をやった経験がありません。


それで私が、

「じゃあ話を考えるよ。」

ということになったのです。


編集者と江戸川さんに

私の事務所へ来てもらい

三人で打ち合わせをしました。


江戸川さんならどんなものが描けるか、

何をやったらウケるか、などと話している時に

ボツになったネーム(絵コンテ)のことを思い出したのです。


「ちょっと待ってて。」

と打ち合わせを中座し

「こんなのあるよ。」

とネーム(絵コンテ)を二人に見せました。


編集者が

「いいじゃないですか。

これ、編集長に見せてみます。」

と言うのです。


結果、掲載ということになりました。


しかし、この漫画は

一般紙に載せようと書いた話で、

麻雀の知らない人にも読めるように書いています。


アガり形も見せていませんし、

雀荘のシステムや

麻雀のルールについても

いちいち説明を入れています。


「近代麻雀用にネームを直す。」

と言ったのですが

「このままでいい。」

という返事。


しかも、「締め切りは1ヶ月後。」

だと言うのです。


江戸川さんは雀荘を描くのも

麻雀を描くのも初めてです。


作画に時間をかけてもらいたいのですが

そこは竹書房。


やるときもやめるときも急です。


描き込み不足で、ちょっと画面が白いですが

短い時間で江戸川さんは

よく頑張ってくれたと思います。


人気投票の結果は

まだ出ていないのですが

編集部内ではまあまあ好評なようです。


「次の話を書け。」と言われました。


連載の第一話として作った話なので、

もちろん次の話は考えてあります。


ところで、これほど麻雀牌が出てこない

麻雀漫画がありなんですかね。


かなり、地味な話ですし不安です。


ご意見、ご感想など

聞かせていただければありがたいです。