繰り返し繰り返し、「読んで」と持ってきたこの絵本。
何百回読んだかわからない。
もう、暗記してしまいました。
次女も何かの拍子に
この絵本のセリフが口をついて出てくることがあります。
「くまちゃんといっしょだもん」とか。
何がそんなに彼女を惹きつけるのか。
「共感」です。
みほちゃんになりきってしまうのです。
3歳にしてスリルとホラー(?)を味わってしまうのです。
はじめてのおるすばんを安請け合い(?)してはみたものの、
ひとりになると部屋の中が急にシーンとしてしまう
っていうのは誰でも経験がありますよね。
(イマドキ)柱時計というのは判らなくても
「ひとり、ひとり、ひとり、ひとり」
と聞こえてくるのは想像できる。
目玉のおばけが出てくる場面はもう、不安感が最高潮に達します。
みほちゃんが不安だと
絵の輪郭もぼやけています。
「ぴんぽーん」と玄関のチャイムが三回鳴って、
ママが帰ってきたのが判ったみほちゃんの笑顔!
ここで、子どもも、
つめていた息を「ほっ」と吐きます。
そのあと、
得意げにママに報告するみほちゃん。
今までの経緯を知っている私たちは
可笑しくなってしまいます。
でも、子どもにはありがちなこと。
ここも、大いに共感できる部分ではないでしょうか。
この絵本は
私も小さい頃読んでもらった記憶があります。
奥付を見ると初版は私の生まれた日の1週間後でした。
私が持っている本は、
長男がおなかにいた1998年12月発行の第116刷でした
長く長く、
みんなに愛されている絵本なんですね。
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