どうも、はちごろうです。


明日1月16日は第86回アカデミー賞のノミネーション。
現地時間で早朝5時半から発表ということで、
ハリウッドの住人が最も早起きする日ですね。
とはいえ、日本にいる身としては
夜10時半ごろからなので楽ですが。
ということで、今年も主な候補作品の解説を。



「アメリカン・ハッスル」 (1月31日公開予定)

 FBI捜査官が汚職議員摘発のために
 天才詐欺師と組んでおとり捜査を実施した実話を元にしたドラマ。
 作品賞、デヴィッド・O・ラッセルの監督賞、
 主演の天才詐欺師を演じたクリスチャン・ベイルの主演男優賞、
 詐欺師の愛人を演じたエイミー・アダムスの主演女優賞、
 FBI捜査官役のブラッドリー・クーパーの助演男優賞、
 詐欺師の妻を演じたジェニファー・ローレンスが助演女優賞の有力候補に。

 

「オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~」 (3月14日公開予定)

 たった一人でインド洋上を自家用ヨットで航行していた男が
 相次ぐトラブルにより決死のサバイバルを強いられるドラマ。
 ほぼ全編ひとりで出演したロバート・レッドフォードが
 主演男優賞候補の有力候補に。


 
「8月の家族たち」 (4月公開予定)

 トレイシー・レッツによる傑作舞台劇をドラマ化。
 父親の失踪をきっかけに実家に戻った三姉妹が、
 薬物中毒で毒舌家の母との間で葛藤する姿を描く。
 母親のヴァイオレット役のメリル・ストリープの主演女優賞、
 長女のバーバラ役のジュリア・ロバーツの助演女優賞候補に期待。



「ビフォア・ミッドナイト」 (1月18日公開予定)

 「恋人までのディスタンス」「ビフォア・サンセット」に続く
 リチャード・リンクレイター監督の恋愛ドラマ。
 パリでの運命的な出会いを果たした二人の男女のその後が描かれる。
 ヒロインのセリーヌ役のジュリー・デルピーに主演女優賞候補の期待。



「ブルージャスミン」 (5月10日公開予定)

 アカデミー賞の常連、巨匠ウディ・アレン監督の最新作。
 大富豪との結婚生活が破たんして全財産を失った女性が、
 妹の家に転がり込むも、理想と現実とのギャップに苦しむ姿を描く。
 主演のジャスミンを演じたケイト・ブランシェットが
 主演女優賞の有力候補に。



「大統領の執事の涙」 (2月22日公開予定)

 ホワイトハウスで7人の歴代大統領に仕えた黒人執事の実話を
 「プレシャス」のリー・ダニエルズ監督が描く。
 主演の執事セシルを演じたフォレスト・ウィティカーの主演男優賞、
 その妻を演じたオプラ・ウィンフリーに助演女優賞候補の期待。



「キャプテン・フィリップス」 (公開中)

 ソマリア沖で海賊に襲われた貨物船の船長が
 海賊たちとの戦いに巻き込まれる実話を元にしたドラマ。
 作品賞、ポール・グリーングラスの監督賞、
 主演のフィリップス船長を演じたトム・ハンクスの主演男優賞と、
 海賊のリーダーを演じたバーカッド・アブディが助演男優賞の有力候補に。



「ダラス・バイヤーズ・クラブ」 (2月22日公開予定)

 80年代初頭にエイズを発症し、余命30日と宣告されたカウボーイが、
 国内未承認の治療薬を求めて世界中を奔走する実話を元にしたドラマ。
 主演のカウボーイ、ロンを演じたマシュー・マコノヒーが主演男優賞、
 彼に協力するトランスジェンダーの男性レオンを演じた
 ジャレット・レトが助演男優賞の有力候補に。



「Enough Said (原題)」 (公開未定)

 娘の大学進学が迫り、孤独を抱えるシングルマザーのマッサージ師と、
 やはり離婚歴のある中年男性の恋愛模様を描いたドラマ。
 主演のシングルマザー、エヴァ役のジュリア・ルイス-ドレイファスの主演女優賞、
 相手の男性アルバート役で、昨年急逝し、本作が遺作となった
 ジェームズ・ガンドルフィーニに助演男優賞候補の期待。 



「フルートベール駅で」 (3月21日公開予定)

 2009年元日、カリフォルニア州オークランドのフルートベイル駅で
 無抵抗の黒人青年が白人警官に射殺された事件を元に、
 彼が過ごした2008年の大晦日の様子を描いたドラマ。
 監督のライアン・クーグラーの監督賞、
 主演の青年オスカーを演じたマイケル・B・ジョーダンに主演男優賞候補の期待。



「ゼロ・グラビティ」 (公開中)

 スペースシャトルが破壊されたロシアの人工衛星の破片に襲われ、
 無重力空間に放り出された女性宇宙飛行士の決死のサバイバルを描く。
 作品賞、アルフォンソ・キュアロンの監督賞、
 主演の女性宇宙飛行士ライアンを演じたサンドラ・ブロックが
 主演女優賞の有力候補に。



「her/世界でひとつの彼女」 (6月28日公開予定)

 コンピュータがさらなる進化を遂げた近未来、
 女性の人格を持った音声認識プログラムに恋をした男の姿を描く。
 「マルコビッチの穴」の監督、スパイク・ジョーンズの監督賞、
 主演の作家セオドアを演じたホアキン・フェニックスが主演男優賞の有力候補。
 そして彼が恋するプログラム「サマンサ」を演じた
 スカーレット・ヨハンソンに助演女優賞候補の期待。



「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」 (初夏公開予定)

 こちらもオスカー常連、「ノーカントリー」のコーエン兄弟の新作。
 60年代に活躍した実在のフォークシンガーをモデルにした音楽ドラマ。
 作品賞、ジョエル&イーサン・コーエンの監督賞、
 主演のルウェインを演じたオスカー・アイザックに主演男優賞候補の期待。



「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」 (2月28日公開予定)

 ある日突然100万ドルの懸賞に当選したという電話を受け取った老人が、
 当選金を受け取りにネブラスカまで息子と共に旅をするロードムービー。
 作品賞、アレクサンダー・ペインの監督賞、
 主演の頑固おやじウッディを演じたブルース・ダーンが主演男優賞、
 その妻ケイトを演じたジューン・スキッブが助演女優賞の有力候補に。



「あなたを抱きしめる日まで」 (3月15日公開予定)

 若くして息子と生き別れた女性が半世紀ぶりに息子の消息を探す旅を
 彼女に同行した落ち目のジャーナリストの視点で描く実話を元にしたドラマ。
 主演の老婦人フェロミーナを演じたジュディ・デンチが主演女優賞の有力候補。



「ラッシュ/プライドと友情」 (2月7日公開予定)

 伝説のF1ドライバー、ジェームズ・ハントとニキ・ラウダの戦いを、
 「ビューティフル・マインド」のロン・ハワードが描いた感動ドラマ。
 事故により瀕死の重傷を負うも復帰を果たしたラウダを演じた
 ダニエル・ブリュールに助演男優賞候補の期待。



「ウォルト・ディズニーの約束」 (3月21日公開予定)

 ディズニー映画の名作「メリーポピンズ」制作秘話を描いたドラマ。
 原作者のP・J・トラヴァースを演じたエマ・トンプソンの主演女優賞、
 ウォルト・ディズニー役のトム・ハンクスに助演男集賞候補の期待。



「それでも夜は明ける」 (3月7日公開予定)

 19世紀のニューヨークで暮らしていた黒人音楽家が、
 何者かに拉致されて奴隷として12年間過酷な労働を強いられた実話。
 作品賞、スティーブ・マックイーンの監督賞、
 主演のソロモンを演じたキウェテル・イジョヴォーが主演男優賞、
 冷酷な雇い主役フェイシング役のマイケル・ファスベンダーが助演男優賞、
 彼に目を点けられる女性奴隷役のルピタ・ニョンゴが助演女優賞の有力候補に。



「ウルフ・オブ・ウォールストリート」 (1月31日公開予定)

 80年代に「狼」と呼ばれた証券ブローカー、
 ジョーダン・ベルフォードの栄光と転落を描いた実話。
 作品賞、マーティン・スコセッシの監督賞、
 主演のジョーダンを演じたレオナルド・ディカプリオに主演男優賞、
 その相棒を演じたジョナ・ヒルに助演男優賞候補の期待。



今年も例年通り、ノミネートが発表され次第、
主要部門の結果を発表していく予定です。