その土曜日、7時58分 | 元レンタルビデオ屋店長の映画感想

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その土曜日、7時58分 コレクターズ・エディション [DVD]

「十二人の怒れる男」「狼たちの午後」の名匠シドニー・ルメット監督が、一つの強盗計画を軸に浮かび上がるある家族の深い心の闇を実力派俳優陣の豪華なアンサンブルで描き出すサスペンス・ドラマ。出演はフィリップ・シーモア・ホフマン、イーサン・ホーク、マリサ・トメイ、アルバート・フィニー。
 娘の養育費もまともに払えない冴えない男、ハンク。そんな彼に兄のアンディはある強盗計画を持ちかける。狙うのはなんと彼らの両親が営む宝石店。ハンクとは対照的に、会計士として働き、美しい妻ジーナにも恵まれて不自由ない生活を送っているかに見えたアンディにも緊急に金が必要なワケがあった。ためらうハンクだったが、アンディに言葉巧みに説得されてしまう。しかし、いざ実行に移す段になって怖じ気づいたハンクは、男を金で雇い、自分は車で待機することに。すると、宝石店から予想もしていなかった銃声があがり、強盗が失敗に終わったことを悟るハンクだったが…


フラッシュバックを多用した本作。最近では目新しくも無くなってしまったが、効果的に使われているし、一級のサスペンスの仕上がりになっていると思う。80過ぎの監督とは思えない出来で古臭いものを感じない。破滅に向かっていく様は観ている側を凄く揺さぶられる。この焦燥感といったらもう病み付き。(笑)現代版シェイクスピアのようで、見応えは充分。充分すぎて観た後は何もしたくない気分になる。


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映画にもその時代の流行みたいなものがあると思う。この手法はルメットらしくはないと思ったが、その時代に合わせての手法なんではないかな。80超えている監督だけど、前線にいるぜ!みたいな監督のパワーを感じる。


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