日本三大珍味の1つであり、
世界の漁獲量の約8割を消費する程、日本人が愛してやまないウニ
今回は、チクチクの棘の中に詰まった
不思議な生態をご紹介したいと思います
ウニは、棘皮動物(キョクヒドウブツ)といって、
ナマコやヒトデの仲間です
棘皮動物の特徴は、その体に隠れた五角形!!!
ヒトデを見ると分かりやすいですが、
棘皮動物は、基本的に中心から5方向に放射状に伸びた構造になっていて、
ウニも割ってみると
卵巣・精巣にあたる生殖器の部分が五筋になっていますし、
ウニの殻の下にある丸い穴にある咀嚼器=白い石灰質の歯も5個あります☆
その形状から、
「アリストテレスの提灯」とも呼ばれている咀嚼器で、
海藻やデトリタス(プランクトンの死骸などの有機物)を食べて、
1年で17~20mm・2年で30mm・3年で40mmというスピードで成長していきます
成長の過程で、エサを十分に食べていないと、
高級食材として食べている身(生殖器)の部分が発達せず、
身がスカスカのウニになってしまいます
↑
こうして、モリモリ海藻を食べて順調に育っていけば、
20mmのウニから0.2g・30mmから1g、40mmから2~3gの身が入っていきます♪
ミネラルたっぷりの海藻を食べて育ったウニには、
ビタミンB1やB2、グルタミン酸、
血液をサラサラにするEPA(エイコサペンタエン酸)が多く含まれていますし、
ウニの赤褐色のエキノネンというビタミンAと同じ働きをする色素は、
目に良いばかりか、皮膚や粘膜を丈夫にしたり、
美肌には欠かせない保湿成分として効果あり!とされる美容食材なのです
ウニの殻は、
小骨板がモザイクの様に組み合わさって出来てて、
その1つ1つから視覚器官の役割もしている棘が生えています
根元に筋肉がくっついているこの棘の間から
「管足」というゴムチューブの様な細い管を数百本出していて、
これを動かすことで移動をしているのです
その移動スピードは、分速1m!!
=なんと、ナマコやカタツムリの10倍…
意外な速さでしょ?!
近年の研究では、15~17年と言われていたウニの寿命が、
なんと200年という事も分かってきているそうで、
しかも100才を超えても生殖能力は10才のウニと同適度というから驚きです
今回は、そんな不思議がいっぱい詰まった五角形
「ウニ」についてご紹介しました~~
MAMI☆