小室哲哉さんは昭和歌謡なのか? 問題作「昭和歌謡職業作家ガイド」 | あの頃のショーケンになりたかった! エコケーンの日記

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グループ・サウンズやローリング・ストーンズなどのロック、モーニング娘。などのアイドルに昭和プロレス、映画に落語に食べ物や大阪に関することやそのうえお城も好きで、見たり聴いたり、その時に感じたことを書きたい備忘録日記、、、、

 シンコ―ミュージック・エンターティメントが発行した「昭和歌謡職業作家ガイド」書店で見つけて即購入。20158月に発行された「昭和歌謡ポップスアルバムガイド19591979」の姉妹編とか

 

 平成元年は1989年、なので昭和は1989年までで、前作は昭和に発表された歌謡曲のアルバムガイドであったと認識しているが、「昭和歌謡職業作家ガイド」はかなり幅を広げた形で紹介されている。

 

PART 1 フリー作曲家たちの登場

 中村大八、 浜口庫之助、 宮川泰、いずみたく、 吉田正、 小川寛興など

PART 2 グループ・サウンズ黄金期を支えた作曲家

 鈴木邦彦、筒美京平、村井邦彦、すぎやまこういち、荻原哲晶、川口真など

PART 3 歌謡ポップスから演歌まで

中村泰士、鈴木淳、三木たかし、猪俣公章、遠藤実、浜圭介、藤本卓也、ベンチャーズ

PART 4 戦後世代の作曲家たち

都倉俊一、森田公一、佐々木勉、大野雄二、馬飼野康二俊一、加瀬邦彦、井上大輔、大野克夫、穂口雄右

PART 5 シンガー・ソングライターたちの隆盛

 宇崎竜童、大瀧詠一、細野晴臣、谷村新司、加藤和彦、吉田拓郎、松任谷由実、中島みゆき、尾崎亜美、ミッキー吉野、織田哲郎、小室哲哉など

 

 この本で紹介された方が「昭和歌謡」の「職業作曲家」とされた考え方について、「1950年代後半からアナログ盤シングルの生産が終了する80年代末頃までにシーンに登場してきた作家まで」で「昭和歌謡と銘打っているだけに、中心となるのは60年代~80年代の歌謡曲ですが、作曲家のキャリアや本質を知るうえで必要と思われる、90年代以降の諸作品も、1部紹介しています。」と「はじめに」で書かれている。

 

 まず、小室哲哉さん、とりあげられた昭和にリリースされた曲が4曲、渡辺美里「MRevolutionTMGet Wild」中山美穂「50/50」宮沢りえ「ドリームラッシュ」

 で、平成以降でTRFGlobe、安室、華原、アミーゴで、11曲。平成の小室節は、平成の昭和歌謡、平成歌謡ではないか、と思う。

 

 また、中島みゆきさん、2006年のTOKIOの♪空船が取り上げられていて、職業作家との決め打ちには違和感がある。

 

 一方、松任谷由美さん、♪愛は突然にが紹介されていて、これはユーミンの処女作で加橋かつみさんが歌っていて、紹介されたことは嬉しいが、ユーミンがアグネスや松田聖子や原田知世などのアイドルに提供した作品までも昭和歌謡と位置づけるのか、しっくりこないですね。

 

 ということで、監修の馬飼野元宏さん、馬飼野康二俊一さんの一族なのか、花柳玄舟さんのようなペンネームなのか、発行人が草野夏矢さんもあの草野昌一さんのゆかりの人なのか、気になりましたね。