kyoto(夏、京都にて。)

今朝起きたら、すべてがドロドロだった。
ここのところの朝の冷え込みの中、薄いタオルケットだけをひっかけたまま、
昨夜リビングで観ていたビデオはつけっぱなし。
最近、自分の体力は無限大だと勘違いしている。
疲れという単語は私のアタマにはなく、ノンストップ、コンスタント。
でも、やっぱり体は正直、乳酸過多かしらね。
そりゃそうだ、昨日は朝から強風の中のウィンド、そして夕方からは、同じく吹きっさらしの中、女3人でオープンエアの宴会してたんだからね。

オープンエアの宴会。
要するに、川原で飲んだくれる宴会なんである。
おそらく5年前だと思う。
ある日、大学の親友2人と、どこかで飲もうということになった。
季節は夏、外で飲めたら気持ちいいだろうね。
そうして始まったのが、この宴会。
それから毎年夏になると、3人のうち誰かが東京に行ったりしても、仕事が変わったりしても、
なんとか都合をつけて集まった。
今年は、1人がアメリカに行っていて夏には帰国できず、この時期になったけども、 アメリカと日本とで、楽しみに楽しみにこの22日を待っていた。

なぜ楽しみなのか?
「この2人」とだから。
大学時代から、彼女たちはどこか違った。
よく読み、よく知り、よく出かけ、よく会い、なんて自分というものが確立してるんだろう、と憧れの気持ちすら抱いていた。
それがいつのまにか、宴会をできるまでの友達になっていた。
大真面目に大真面目なことを、夢や野望を、共感も違和感も正直に言い合える貴重な存在。
毎年こうして集まって話しながら、私はいつも、この2人の生きる姿勢に追いつきたいと思ってきた。
会うたびに変化していく2人に。
去年、流れの音が聞こえる川原で、星空を見上げて寝っ転びながら、自分で言ったことをよく憶えている。
「私の一年の区切りは、1/1の元旦じゃなくて、毎年こうして集まるこの日だよ」
今年もやっぱりそう思ったし、来年もその次も、きっとそう思っている。

今年は初めて秋の宴会、10月下旬の川原は寒かった。
それでも風にめくれるレジャーシートを敷いて、チーズやクラッカーをつまみつつ、
「ここはスカしたワインとかやなくて、いっそウォッカにして中から暖ったまるべきやったなあ」
なんて本気で言ってるこの人たちが大好きだ。
私は正直アルコール虚弱体質。
けども、1年のうちのこの日だけは、頑張ることもなくなぜかイケてしまうんである。
嫁に行けん、って?
なら仕方ない、嫁にはいくまい。
なんて思えそうなほど、バグダッドカフェ的なオアシスなんである。