ohnishi-yukari(大西ユカリと新世界『昭和残唱』)

壊滅的だったニューオリンズの街に、ジャズのリズムが戻ってきたというニュースを見た。
掲げられた故人の写真が、慰霊の音色で包まれる。
先の災害時、政府・行政の初期対応の遅れが指摘された。
遅れた理由は、「予見できなかった」云々。
貧しい地域だから見放された感もある、ともいわれる。

体いっぱいで歌う彼らに、なぜか“黒人霊歌”という言葉を思った。
今の時代にそう感じることに、いかに世界は何も変わっていないか、ということを思い知らされる。

浸水で一時避難していたミュージシャンも地元主婦も、一様に口にするのは
「音楽があるから頑張れる」
「ジャズ発祥の地ニューオリンズを、必ず復興させる」
というソウル。
音楽には、未知のパワーがあるのかもしれない。

このニュース映像を見たからというわけではないけども、
この秋から、ジャズボーカルに挑戦することにした。
道具を使うことなく、自分の身ひとつで音楽を表現できるのだ。(もっとも、上達すればの話)
昔からカラオケは好きじゃないんで、とんと行かない私、ボーカルなんて一番遠い文化なんだけども。
CHICAGOのように華やかに、
ケイコ・リーのようにパワフルに、
時にはノラ・ジョーンズのように甘く・・・
・・・って、ほっといたらめちゃくちゃなことを言ってるのでもうやめときますが、
体いっぱいで歌を歌えたらどんなに気持ちがいいだろう、そう思ったわけです。
浪花および昭和の歌姫・大西ユカリもはずせないけどね。